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女の子なのにどうしてそんなに頑張るの?

ふと思い出したのでnoteに書いておこうと思う。

大学時代、就職氷河期にぶち当たり就活に苦労した話は以前記事にしたが、その時代のおまけエピソード。

大学時代の彼は社会人だった。(夫ではない)

就活に悩み、第一希望ではない業種の企業から内定をもらったものの、その後も他を受け続けていた私に当時の彼が言った言葉。

「どうして女の子なのに、そんなに頑張って就活するの?」

当時も驚いたのだが今思いかえしてもやっぱりびっくりだ。そしてなんだかモヤモヤする。

この一言に
「女はどうせ結婚して家庭に入るんだから、仕事は腰掛けでしょ?」
「いずれは主婦になるんだから、キャリアとかスキルとか考えなくてもよくない?」

という昭和のステレオタイプな香りがプンプンの価値観が見え隠れ(いや、全開か)しているような気がして。
ちなみにこの時はすでに平成。

昔のことなのだから「そんな時代もあったね」とうまく流せばいいのかもしれないが、やっぱりモヤモヤは消えない。そして悲しいことに、今の40代以上の中年世代はこの価値観を根強く持っているのも事実。

生き方は人それぞれだから仕事を頑張るのも、家庭に入るのも個人で決めればいいんだけど「女はこうだよ」の決めつけは良くないよね、と思うのだ。

まあ当時は男女ともにこの価値観を刷り込まれていた節があるから、誰が悪いわけではなく時代と環境のせいなのかもしれないが。

ちなみにその彼とはその後すぐにお別れすることになりました。この一件が直接の原因ではなかったけれど。

そういえば家族を自分1人で養わねばと思っていたであろう彼は、数年後再会するとマルチとしか思えない副業に片足を突っ込んでいて、ネットか何かの仕組みの権利を数十万で買いそれを販売して利益を上げる的なことを言っていたのを思い出す。

今のスマホ時代その権利はいったいどうなってしまったのか…知る由もないけれど。

彼のエピソードは一馬力で家族全員を養うことが当たり前と思い込まされていた時代の悲しい側面なのかもしれないと、令和の今改めて思うのである。


#エッセイ #人生 #就職氷河期 #男女共同参画 #働く

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