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夫が育児休暇を取ったときの話の続き

前回の記事からずいぶんと時間がたってしまいました。

やはり職業はかわらずとも職場が変わるというのは、それなりに大変ですね(笑)

そうそう、第二子の出産直前までお話したので今回はいよいよ出産後2回目の夫の育休についてまとめたいと思います。
以下、記事となります。


第二子の出産は多少なりとも子育てを経験してきたという余裕を持って臨んだものの、そんな自信は産後こっぱみじんに砕け散った。

そう、二男は生後すぐに先天性の足の疾患があると診断されたのだ。

もう頭が真っ白である。
ただでさえ高齢出産で体はヘロヘロ、加えて癇癪持ちの長男が赤ちゃん返りをしてもうしっちゃかめっちゃかなのにこの上治療も始まるのか…

今こうして執筆しててもちょっと胸が苦しくなる(涙)

適切に治療をすれば治ると説明されたものの、原因不明で発生確率1000分の1のレアな偶然を見事に引き当ててしまった。(私はこういうことに関しては本当にもってる人で、その後も同じくらいの確率で自分自身の病気を診断されている。自分の話はまたいつかの機会に)

病気は、早期診断早期治療が大原則で生まれて0ヶ月から大きな病院に通う生活が始まった。

産後体力が回復しないうちに新生児の育児と治療をする生活、それはもう本当に大変だった。もちろんメンタルも相当落ちている。病気は誰のせいでもないと頭ではわかっていても、妊娠中の生活や行いなどを思い出してはクヨクヨと思い悩んだりもした。

しかも治療は週に1度足にギプスを巻くといったもので、通常の赤ちゃんのお世話に加えギプスの管理もしなければいけないのだ。
ギプスを病院で巻きなおした日は、授乳とオムツ替えに加えてギプスを乾かすための新聞紙を巻き付けて適宜交換するという複雑な作業も加わった。

いやこれ、大変だね。(苦笑)改めて文章にすると当時の我が家大丈夫?と心配になる。

そしてまたしても夫の育児休暇は看護休暇の様相となった。
こうも思い通りの育休にならないと、なんだか「試練は乗り越えられる者にしか与えられない」というどこかで聞いたハードモードのメッセージが浮かんでくる。

しかし自らレアキャラを目指し男性育休のけもの道をかき分けて進む夫は、降りかかる試練にも動じなかった。(実は動揺していたのかもしれないけれど)


夫は育休をフルに生かして、通院、ホームケア、長男の園の送迎や遊び相手と本当に大活躍してくれた。

苦手な料理はそこそこでお昼はお弁当を買って済ませていたけれど、洗濯、掃除、子どものお世話をほぼフル稼働でやってくれて、お片付けできない長男の為におもちゃの整理棚のカテゴリー分けとラベリングもしてくれた。

なんだか泣けてくるなぁ。夫くん、本当にありがとう。当時は産後で余裕がなくて、もう少し料理に力を入れて欲しいと不満に思ったこともあったけど、思い返せば100点満点以上の働きをしてくれている。
この家族の一大事が乗り切れたのは、夫のおかげだと改めて思う。

そして、逆に夫が育休をとってなかったらどうなっていたのだろうか。考えると恐ろしくなる。
きっと私は体力的ににも精神的にも参ってしまって、一家で「詰んで」しまっていたはずだ。

産後1人で何もかも抱え込むのは本当につらい。例え初めての出産でなくとも、イレギュラーなことはいつ起こるかわからない。
上の子は幼稚園や保育園に預けられたとしても、ワンオペで乳児のお世話をし全責任を負うのはかなりの負担だ。

母は強しなんていうけれど、それはたくさんの女性が我慢と綱渡りの生活で無理を重ねていることを覆い隠してはいないだろうか。
男性女性を問わず乳幼児の育児は大変だし、通院や看護も母だから頑張れるなんてことはないのだ。

あの時ワンオペ育児でなかったからこそ、家族揃って笑える今があるのだと思う。

夫の育休のおかげで、今の私たち家族があるのだ。

やはり赤ちゃんが産まれた家庭は、男女問わず望めば誰もが産後休暇や育児休暇を取得できるムードであってほしいと思う。
我が家のように出産と同時に通院が始まるというハードなケースでなくとも、子どもを育てていくということは予定外の出来事だらけだ。
何が起こるかわからない赤ちゃんとの生活、人手は多いにこしたことはない。

パートナーが毎日一緒に赤ちゃんのお世話をしてくれることで、女性は産後の体力やメンタルを回復できるし、1人ではないという安心感は計り知れない。

そして何より、子育ての1番大変な時期に育児に専念する経験は、きっとかけがえのないものになるはずだと思うのだ。
長く続く子育てという一大プロジェクトのスタートを夫婦で同じ目線で共有することは、きっとその先の人生や家族の在り方をより良い方向に導いてくれるのではないだろうか。

これからの日本が子育てしやすい国になりますように。
そして、夫くん、本当に育休をとってくれてありがとう。あなたの子育ての歴史は息子達に語り継いで行きたいと思います(感謝)

最後までお読み下さりありがとうございます。
良い1日を。

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