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【第6話】みんなで分散して通帳を管理する〜「分散型台帳」という考え方とは〜

(▼前回▼)

(続き↓)


何をみんなで承認しているのか

「【第5話】みんなで管理ってどういうこと?「中央集権型」と「P2P(分散型)」という考え方」

にて、

ビットコインの取引は、

「ネットワークに参加しているみんなで承認している」

と述べた。

ところで
何を承認しているのか
というと、

✅「AさんからBさんへ◯円分のビットコインを送金した」

という事実だ。

この情報は
公開されており
全員が見ることができる。

だが、
ビットコインが
送られてきた側
(上の例で言うとBさん)は、

その分のビットコインが
スマホへ保存される
わけではない。

保有している
というよりは、
その分を

「誰かのウォレットへ移動できる権限」

のようなものをもったにすぎない。

1万円札を例に考える

抽象的で
よくわからない書き方だと思うが、

💴「1万円札」を例にとっても
結局同じ考え方ができる。

自分の財布に入っている
「1万円札」は、

あくまでもたまたま

「1万円相当の価値」を手にしている

という状態にすぎない。

お店で使った1万円札は、
一旦お店の手に渡り、
そしてまた誰かの手に渡る。

別に、
1万円札に
自分の名前が
書いてあるわけでは
ないのだ。

でも、
「1万円札」の場合は、
もしどこかで
その1万円札を落としたり
スラれたりして
勝手に使われた場合、

「その1万円札は私のものなので返してください」

と言っても、

そのお札自体が
確実に自分のモノだ
という証明はできない。

ロッカーで

「人の財布から1万円札を抜き取り、
自分の財布に移し替えて逃亡」

というのも
バレなければできてしまう。。

(まぁ現実世界では、
目撃者がいたとか、
防犯カメラに映っていたとか、
何かの取引履歴とかのような
間接的な証拠により
バレるのだが)

「電子署名技術」により、人のビットコインを勝手に奪うことはできない

話の流れ的に
予想できると思うが、

ビットコイン自体は
技術的に
「勝手に奪う」
ことができないのだ。

怖いのは、
自分のウォレットにあるビットコインが、
悪意をもった誰かに
勝手に別のウォレットへ送金され、抜き取られる

ということだ。

ビットコインには
「電子署名」という
暗号技術が使われていて、

Aさんしか分からない秘密鍵
(ランダムな英数字の文字列、
パスワードのようなもの)

がないと、

勝手にBさんのウォレットへ
プログラム的に
送金できないように
なっている。

Bさんの元へ送られた
ビットコインは、

確実にAさんの意思のもと移動されたモノ

だということがわかる。

※逆にいうと、
この「秘密鍵(ランダムな英数字の文字列)」
を人に教えたりすると、
勝手に送金される。

過去の全所有者がわかる

さらに、
現在Aさんのビットコインは、

「過去に誰を経由してここまで来たのか?」

という過去全ての
所有者が、

「ブロックチェーン」上の
プログラムに記録されている。

そしてその情報は、
書き換えられない。

今自分の元にある
リアルな1万円は、

過去に誰の財布を経由して
ここまで来たかは分からないだろう。

【補足】「ビットコイン(BTC)の金額の表し方について〜1BTCは何円?どうやって計算する?〜」

ここで、

ビットコイン(BTC)の金額の表し方について〜1BTCは何円?どうやって計算する?〜

にて、

ビットコインの金額の表し方
について補足しておく。

すでにわかっている人は、
スルーして
このまま読み進めてOKだ。


(▼続き▼)

仮に、
過去のある時点で
💰「Aさんが10BTC」
もっていたとして、

そのうち
↪️「2BTCをBさん」へ、
↪️「1BTCをCさん」へ
送金したとしよう。

そしてさらに、
↪️「BさんがDさんへ0.2BTC」
送ったとする。

つまり、以下の図のような状態だ。

その取引後には、

「Aさん:7BTC(10-2-1)」
「Bさん:1.8BTC(+2-0.2)」
「Cさん:1BTC(+1)」
「Dさん:0.2BTC(+0.2)」

という状態になる。

このような取引履歴が、
ブロックチェーン
という名の
「暗号化された台帳」
全て刻まれている。

そして
その取引
「みんなで承認」
するのだ。

帳簿台帳をみんなで分散して管理する

よくニュースで、

🚓「収支報告書へ嘘の記載をして◯円を横領してた疑いで逮捕〜」

などというような
事件が報道されるが、

これは、
「特定の人物が帳簿を管理」
しているからである

⛔️「本当は取引先から
100万円もらったが、

記録上は80万円しか
もらってないことにして
差額の20万円を
自分の懐へ入れる」

とか、

⛔️「実際には
使っていないお金を
経費として使った
ように見せかける」

などとというのは、
担当者からしたら、
別にバレなければ
できてしまう。

だが、

帳簿を
関係者全員で管理し、
取引ごとに合っていることを
みんなで承認

していたとしたら?

誰かが
帳簿を自分の都合の
いいように
書き換えようとしても、

みんなの帳簿は
正しく記録されてるわけだから、

「お前の帳簿はおかしい!」
「イカサマだ!」

ということになり
承認されない

という理論だ。

台帳(通帳!?)を
みんなで分散して
管理するという
「分散型台帳」という
考え方がイメージ
できただろうか。

次回は、

「投資対象(資産)としてのビットコイン」

についてまとめる。

参考文献・おすすめの書籍について

ここで、
参考文献・おすすめの本
について紹介しよう

最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン

この本は、
「コインチェック」という
日本の大手暗号通貨取引所
執行役員の方が書かれた
「ビットコイン入門書」である

私たち一般人にもわかるよう、
技術の細かい話というよりは
「大枠の概念」について、
かなり砕けた表現で
説明してくれている

書店やアマゾンを見ると、
暗号資産関連の本が
大量に出てくるが
「まずはこの一冊から」
という方におすすめな本だ

私もこの一冊から読み始めた

アマゾンの”聴く読書”、「Audible」

▶︎Amazonのオーディオブックを無料で試す

また、
Amazonの”聴く読書”
「Audible」という
サービスもある

月額1,500円で
12万冊ほどが聴き放題だ

これがなんと
「初月無料体験できる」
という大盤振る舞い
(さすが天下のAmazon、、)

先ほど紹介した

「最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」

「Audible」対象なので、
なんとこの本が
”初月無料”で
耳からインプット
できる

「Audible」の実際の画面

▶︎無料で聴く

私は、
「朝早起きして書籍を読みたいが、スマホ画面を集中して見るにはまだ眠い」
という

まだ布団から出られない時に
布団の中で聴いている(笑)

また、
通勤時の移動中に
スマホ画面が
見られない時や、

料理中のような
手と目が離せない時間も、
”耳は”空いている

そして夜寝る前は、
スマホのブルーライトを
控えたいので、

最近は電子書籍よりも
このオーディオブックを
大いに活用している

今まで無駄に
消費していたスキマ時間
有効活用できている
実感もあり
個人的にはかなり満足

もちろん朗読速度の調整も可能だ

私はいつも1.5倍速〜2倍速で聴いている

まだ未登録の方は、
「初月無料」なので
試してみるといいだろう

解約はいつでも可能

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”初月無料”で試す

(▼続き▼)

「投資対象(資産)としてのビットコイン」

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