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表裏の顔

TikTokを見てたら、顔にかなりの障害のある赤ちゃんの動画が流れて来たが、そこのコメント欄は本当に温かいコメントで溢れてた。

もしかしたら、主さんがコメントを選別してるのかも知れないけど、世の中捨てたもんじゃないなと思ってた。

しかし、その赤ちゃんの動画を無断転載してるところのコメント欄は本当に見てられないほど酷い言葉のオンパレードだった。俺の見た範囲だと、ほとんどが差別的な発言だったように思う。

赤ちゃんの動画は両親が子供の将来を考えて、覚悟して上げてると思う。言葉は悪いけど、姿を見慣れてもらうためだと思う。みんなに知ってもらって、少しでも助けてもらえる人を増やそうと思っての投稿だと思う。

例えば乙武さんの姿だって、いきなり見たらビックリすると思うけど、今では誰でも乙武さんの障害は知ってるし、あの姿が当然だと思ってる。道で乙武さんが困ってるのをかけたら、ほとんどの人が助けようとするだろうし、記念写真も一緒に撮るかも知れない。

それぐらい認知されるということは大きいと思う。

ビートたけしさんの顔だって、今は見慣れてるから当たり前の顔だけど、本当はまだ顔面麻痺が残ってる顔だ。他の芸能人で顔面麻痺でテレビに出てる人は一切いないわけだから、本当ならばテレビに出ることはためらう状況だ。

しかし、たけしさんはテレビに出続けて視聴者の目を慣らした。

これは本当に勇気のいる事だし、芸能人でも、たけしさん以外はしていないことだから一般人の赤ちゃんの顔の障害をTikTokに上げるなんて本当は絶対に避けたいはずだ。

しかし、心無いコメントを書く人が多数いる。

どんな心境なんだろう…

文字を書くのに多少は時間はかかるし、コメントを書くことは労力が必要なことだ。楽しかったり嬉しかったりしたら、そんな労力など苦労とは思わないが、しかし、差別的な言葉を書くのは楽しいのか?

もちろん、俺だってここには書けないことを思ってしまうことは多々ある。しかし、あの赤ちゃんを見て思うのは、両親はどれほどの思いを乗り越えて動画にしてるんだろう?とか、本人が大人になった時、そして大人になる過程で、どれほどの嫌な思いをして差別を受けるんだろう?とか、そんな同情的な思いが先に出て、とても差別的なコメントなど書こうとは思わない。

人間だから表の顔と裏の顔があるのは分かるが、あまりにも酷い言葉が多かったから、今回その言葉を見た思いを記事に書いてみた。

俺は本当は自分の素性を晒して文章を書きたい。

それはなぜかと言うと、本当に思ってることを書きたいからだ。それは酷い事件や世の中の汚い人間に対してハッキリと相手の名前も出して批判的な事を書きたい思いもあるからだ。

しかし、自分はどこの誰か分からないのに、相手の名前を出して批判するのは卑怯だと思うから、固有名詞を出しての批判しないようにしてる。

本音を言えば、インターネットは本名でしか使えないようになるのが一番いいとは思ってる。そうすると誹謗中傷はかなり減るのは間違いないはずだ。

コメントしてるのがどこの誰だかが分かると、みんな表の顔で書くことが多くなるはずだ。誰か分からない裏の顔だから誹謗中傷するのだ。自分に火の粉が飛んで来ないから。

俺は匿名だから固有名詞を出して批判的なことを書けない。自分が情けなくなるし、卑怯過ぎる。

俺が匿名で赤ちゃんの動画に差別的なコメントを書いたら、自分の卑怯さの罪悪感で夜に寝れなくなるよ。こんな思いまでして、差別的なコメントなど書きたくない。

でもこれは、人間関係でストレスのない俺だから思う感覚なのかも知れないと、ここまで書いて気づいた。

普段、理不尽な嫌な思いを他人からされてる人からしたら、匿名で他人を攻撃するのはストレス発散になるのかも知れない。

裏の顔で人を攻撃してる人も、他人の裏の顔で攻撃されてる人かも知れない。

弱い人が多いから、心のガス抜きとして匿名の世界が必要なのかも知れない。


最近、母親が町にある小さな商店にお弁当を作るアルバイトに行ってるが、6時間働いて日当は4000円しか貰ってない。

時給にすると666円だ。これは県の最低時給にまったく届いてない。しかし、母親は使命感に駆られて仕事に行ってる。

もう、この商店の店主は高齢で周りには俺の母親しか頼む人がいないからだ。だから、母親はしんどいと言いながら行ってる。お金の文句は一切言わないが体が辛いから、その文句は言ってる。でも頼まれたら必ず仕事に行ってる。

最近、その仕事にもう1人女性が雇われて来たそうだ。

かなり小柄な女性だが、旦那さんが亡くなった途端に長年姿を見せなかった長男が家に来るようになったそうだ。

この長男はこの小柄な女性の本当の息子ではなく、亡くなった旦那さんの前の奥さんの息子なのだ。亡くなった旦那さんとこの小柄な女性は小さなペンションを営んでいたらしく、お金をそこそこは稼いでたみたいだが、この旦那さんが病気で寝たきりになってる時はまったく姿を見せなかった長男が、旦那さんが死んだら姿を現して、

「家売ってお金を渡せ!」

そう言って来たそうだ。さらにこの女性名義の通帳まで出せと。

この女性は本当に小柄で気も弱いから、言う通りにしてしまい、住んでた家も追い出されて、それで仕方なく商店のアルバイトをしに来てたのだ。


こんな理不尽あるのか?


調べると、遺産相続では配偶者がいる場合は配偶者に4分の3は遺産が行くと書いてあった。

子供は残りの4分の1の財産を兄弟がいるなら均等に分けると書いてある。

亡くなった旦那さんの配偶者として、まだ奥さんがいるのにその奥さん名義の通帳まで奪い、さらには住んてる家も追い出すなんて、本当に悪魔の所業だ。

その長男があまりにも女性に対して酷い扱いをしてるから、弁護士を調べて助けようかと思ってたら、やはり、ちゃんと見てる人はいて町の相談窓口に今度行ってちゃんと対策をしてくれるようだ。

こうなったら、この長男はどんな言い訳をするんだろう?

相手を見下して、相手が弱いと思ったらとことん欲を出して、お金を奪い取ろうとしてた長男の裏の顔が世間に暴かれた時、この長男はどんな態度を取るのか?

本当に見ものだ。


誰だって裏の顔はあるし、酷い事を人に言ってしまうこともあると思う。しかし、後でそれを後悔する心があるなら全然大丈夫だと思う。

そうやって経験を積んで心を磨いて行くものだ。

俺は人をたくさん傷付けて来たし、自分もたくさん傷付いた。

中学生の時は俺を好きだと言ってくれてた女子に俺の机に悪口を書かれたりもした。

今でも、その言葉はハッキリと覚えている。

だから、悪口を書かれたり言われる辛さが分るし、俺自身も人の誹謗中傷事は書かないようにしようと強く思える。 


痛い思い出があるから、人は成長するのだと思う。


俺の人生は心も体も痛い思い出ばかりで彩られている。

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