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「少年と犬」2024年を大胆に予言します

かなり高い確率で、あなたが目にする未来

映画「少年と犬」を鑑賞しました。

約50年前の製作から、ようやく日本劇場初公開となる今作。

主人公の少年とテレパシーを介して【犬が喋る】という画期的な設定。

愛らしい見た目と渋い声で発せられる時にブラックな発言が得も言われぬギャップとユーモアを生んでいます。

戦争、環境汚染、遺伝子変異、管理社会、ロボットたちの暴走、偽りのユートピア。

舞台である西暦2024年を目前に控え、決して他人事では無くなってしまったひとつの人類への予言的一作が、未来に備え、我々がスクリーンと現実世界という名の荒野に見るのは果たして絶望か勇気か。

STORY:
西暦2024年、第4次世界大戦により地球上は荒廃、
遺伝子変異により女性は生まれなくなり、
テレパシーで喋る犬と少年は共に行動、
少年は地下世界に向かうが、
そこではお仕置き臨時会議が開催されていた。

映画公式サイトより引用

かなり癖の強い今作の見どころを解説していきましょう!

マッドマックスにも影響を与えた

今作はあの人気シリーズ、マッドマックスにも影響を与えています。

確かに、世界観は非常に近しいものがありました。

いわゆるバッドな近未来。

北斗の拳のような設定ですね。

環境が破壊され、荒廃し、砂漠と化した地球。

そこには政府や警察がまともに機能しておらず、暴力や略奪がはびこっています。

とても似ていると思いませんか??

また、イモータン・ジョーのような、悪のカリスマが支持されているという設定も同じでした。

服装もどこか似たものがありますし、ギターを弾くだけのキャラクターがいるというのも怒りのデスロードにそっくりですね!

未来惑星ザルドスにも似ている

今作は、1975年に公開された「未来惑星ザルドス」にも非常によく似ています。

前半はマッドマックス、後半はザルドスと言った感じでしょうか。

人口が管理され、いわゆる上級国民のような者が存在するという設定が同じでした。

「ザルドス」と「少年と犬」は公開年がほとんど同じですので、当時の世相的に、環境破壊や差別問題、戦争などの社会問題を基にしたSF作品が好まれる傾向にあったのかもしれませんね。

そういったかつての未来に、現代が追い付いたというのは、なんだか感慨深いものがあります。

しかし、その反面、当時から問題視されていたそれらの物事が、今なお改善され切ったわけではないということが悲しくもあります。

犬の魅力

今作の見どころの一つであるのが、犬のブラッドの存在です。

少年ヴィックとのみ会話が可能という設定。

そこから生まれる見どころに関しては、ブログにて紹介します👇


このキャラクターにも注目

地下の管理社会には、様々なクレイジーなキャラクターが登場します。

中でも私が好きになったのが、マイケルというキャラクターです。

ファーマーのような見た目をしており、官僚的な人物のガードマンのような存在。

こいつがとにかく不気味で、めちゃくちゃ強い。

笑えるくらい強くて怖いやつです。

マイケルの意外な正体にも注目していただきたいところですね!

衝撃のラスト

今作は、ラストが衝撃的でした。

このような結末だとは…。

ああこられると、少年と犬のこれまでの旅や、これからの旅がどういったものだったのか、様々な方向に想像が膨らみます。

かなりすごいですよ。

今日の映学

最後までお読みいただきありがとうございます!

「少年と犬」の感想や見どころをお伝えしました。

キャラクターやラストの意外性がとっても楽しめる作品ですので、ぜひご鑑賞ください👍


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