いつか鳩が
「リフレクション」を鑑賞しました。
2014年、ロシアのクリミア侵攻の始まりを描いた作品。
今こそ、観なければならない作品です。
作品の解説と見どころ、注意点をネタバレ無しでお伝えします。
STORY
間を味わう
「リフレクション」では、間をかなりしっかりととります。
ドアが閉まる、物が燃える、人がある地点までたどり着く、など、通常の映画ではカットされるようなシーンをあえて全て見せます。
それが何とも印象に残るし、リアリティを感じさせます。
じっくりと間を味わってみてください。
動物が象徴するもの
「リフレクション」ではたくさんの動物が出てきます。
それぞれが象徴しているであろうメッセージを解説します。
鳩
家の窓に、鳩が激突して命を落とすシーンがあります。
この映画は2014年、侵攻の始まりを描いています。
「鳩」=「平和の象徴」は世界共通です。
平和が音を立てて崩れていく。そんなメタファーなのでしょう。
馬
主人公セルヒーの娘が落馬したり、乗馬を楽しむ人々が何度か登場します。
「馬」は時に「戦争」を象徴します。
若者が馬にまたがるシーンは、徴兵や戦争で傷ついていくことを意味しているのかもしれません。
野犬
「犬」は「パートナー」・「狩猟」という意味合いがあります。
大勢の野犬に襲われるシーンは、隣人から狩られることのメタファーなのではないでしょうか。
訓練
「リフレクション」は娘の射撃訓練(遊び?)と足音判別訓練のシーンがあります。
どちらも戦争を強く感じさせます。
射撃訓練も、足音判別訓練も、レクリエーションのように楽しむ様子がみられますが、きっとこれにも深い意味があるのでしょう。
今の私にはちょっとわかりませんでした。
今日の映学
最後までお読みいただきありがとうございます。
目をそむけたくなるような、悲劇的な作品です。でも、今観られてよかったと心から思います。
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