ちはやふる 結び ★★★★☆
映画、ちはやふる 結び の感想。
上の句、下の句に続き安定の出来栄えで楽しめる作品に仕上がっていた。
三角関係の恋模様は置いておいて、ここでは団体戦を主題に据えて話を進めたい。
チームスポーツのように明らかに連携やチームワークが必要な競技に比べて、本作の競技カルタ、あるいは将棋・囲碁などの個人競技の団体戦というのは一般人にはなかなか理解できない点も多いのではないか。
しかし、高校生・大学生の青春時代をそれらの世間一般から見たらマイナーで地味な競技に捧げる理由はひとえに団体戦があるからだと言って過言ではない。というのも私もその団体戦に青春をささげた一人でもあるからだ。
団体戦では強い人がたくさんいる方が勝つとも限らないし、団体戦特有の戦術があったり相手の選手の情報などが特に重要となってくる。
そういった駆け引きや自分が負けてもチームが勝ったり、自分の一勝がチームの勝敗を分けたときの喜びは個人戦の何十倍にも感じられる。これこそが団体戦の魅力である。
今回のちはやふる 結びでは、団体戦の魅力を少しでも見せようという気概が感じられて、とても嬉しかった。
キャストとしては大江奏役の上白石萌音さんと若宮詩暢役の松岡茉優さんが素晴らしかった。特に上白石萌音さんの句を読み上げる声は聞きほれるほどであった。今後の活躍に期待したい。
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