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キッチンをもっと遊び場に。|DAIDOKOROキッチン開放計画(2周年のご挨拶に代えて)

DAIDOKORO店長の前原です!
DAIDOKOROは11月2日でオープン2周年を迎えました。この1年でのDAIDOKOROの来場者は推計4,200人、開催イベント数(個人利用含む)は230件(ともに2022年10月末時点)とコロナ禍で試行錯誤していた1年目よりも、目標としていた「コミュニティキッチン」の姿に近づいてきました。

DAIDOKOROは「ともにつくること」「ともに食べること」を通して、人と人・人と地域の交流を生み出すキッチン&ダイニングスペースです。食の分野のプロフェッショナルのための場から、食べること・作ることが好きな人のための場を企画し、運営しています。

これから3年目。もっと京都のまちなかの「コミュニティキッチン」に近づいていくためDAIDOKOROは新しい試みを始めます。

Co-Cookingという新しい文化へのチャレンジ

DAIDOKOROでは、「Co-Cooking(=一緒につくって食べること)」を事業の中心に据えて歩みを進めてきました。

エプロンをつけて、キッチンに入り、食材を手にしながら、誰かと料理をして一緒に食べるという体験は、人間関係を豊かにし、コミュニケーションを深めてくれます。(実際、キッチンの中では上下関係が逆転することもしばしば。玉ねぎを上手に切れる人が一番偉い!)

初対面でも、勝手にコミュニケーションが深まり、仲良くなっている光景は何度見ても嬉しくなるものです。毎月開催しているオープンデイ企画では、終了後にみんなで閉店ギリギリまで喋っているのがお決まりの光景に。

こうしたCo-Cookinngの体験は、地域への移住促進のイベントや、会社のチームビルディング研修、新しいプロジェクトのキックオフでも効果を発揮し、オープン当初には考えてもいなかったところからお話をいただくことも増えてきています。(生産者や料理人、現地の人とも一緒に料理をしたら、もはや友達に……。キッチンで初めて出会うと仲良くなれるのかもしれません。)

亀岡・南丹エリアのPRで開催した、「いただきますを巡る旅 - 森の恵のFarm to Table -」

キッチンは、出会う/出会い直すことができる場所。

「人は、いとも簡単に食べ物をあげる。そして、仲良くなっていく」

これは店長としてDAIDOKOROで長い時間を過ごしてきて、実際に肌で感じていることです。お金を払ったり、前から仲良かったりしたわけでもないのに、この2年間でたくさん食べ物を貰い、そんな光景を何回も目の当たりにし、そして気づけば、僕も人に食べ物をあげまくるようになっていました。(まるで、田舎のおばあちゃんみたい(笑))

最近、いろんな人に配っている生胡椒の塩漬けと佃煮。

キャンプ場や、立ち飲み屋で、食べ物をあげたり貰ったりすることで仲良くなった経験をしたことがある人は少なくないと思います。食べ物や料理があることで、緩やかな関係性が育まれていく。

僕も、新しい食材をたくさん知ったし、お酒はなんでも飲めるようになったし(いいお酒を飲ませてくれた皆さんありがとうございます!)、そして仲良くしてくれる人に出会えた実感があります。

食べ物や料理の場であるキッチンは、「人やモノとの出会い/出会い直し」にとって、とても適した空間だと思うのです。

新しいモノを知ったり、苦手だったものを好きになったり、初対面の人と意気投合したり。そういった過程は、そこに「食べ物」や「Co-Cooking」があることで、スムーズに進んでいく実感があります。

思い切ってキッチンを開放してみます。

「いっそキッチンを開放してみたらいいんじゃない?」

それが私たち、DAIDOKOROのアイデアです。キッチンを開放して生まれる偶然の出会い/出会い直しと、そこに「食べ物」や「Co-Cooking」があることで、人と人が仲良くなるきっかけや、知らないことを知るきっかけ、なんとなく避けてきたものに出会い直すきっかけが生まれる場になることができると考えています。

「日本酒離れが進んでいて、若い人にも日本酒の良さを伝えるには?」
「陶器の器を使う習慣を取り戻すために何ができるだろう?」
「生産現場との距離が遠くなってしまっていることを課題に感じる。」
「アフリカの魅力をもっと広めるには?」
「短編映画をもっといろんな人に見てもらうためには?」

どれも実際に、DAIDOKOROで過ごして耳にしてきた問いです。こんな問いをキッチンで少しでも解決に近づけることができたら……。キッチン開放ではそれに楽しく、遊びながら取り組んでいきます。

「日本酒を飲みに行ったら、たまたま映画の監督に知り合って、今度映画を見に行くんだ」そんな声が聞こえてきたら成功です。

月一回、解放されたキッチンで過ごすことで人が交わり、シンプルに仲良くなっていく。そんなコミュニティキッチンになれるといいなと思っています。

初回のキッチン開放は11/2(水)!

そんなDAIDOKOROがチャレンジする「キッチン開放」。
初回は11月2日(水)11:00~20:00です!

普段は食べられないランチの販売や、西喜商店による野菜の販売もあります!ご飯を一緒に作ったり、味噌やキムチを仕込んだり、ちょっとお昼寝しに来たり……基本何してもOKなので是非遊びにいらしてください!(同じグループは8人までです🙇‍♂️)

店長、前原は18時から、2周年記念BARの担当です!(おそらく我慢できずに早めに始めるでしょう!)

【お値段など】
ランチ:1,300円(40食限定)
パフェ:600円(2周年特別価格)
BAR:300円〜(2周年特別価格)

※無断での営利目的のご利用はお断りいたします。また、持ち帰り用の商品の販売等はできません。

企画は全て、学生のスタッフが担当してくれました!

文・DAIDOKORO店長 前原祐作


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