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本屋さんしか行きたいところがない

なんというタイトル。
本屋さんしか行きたいところがない人って、どんな人なんだろう?
本を開けてみると、出版社を経営している方の本でした。
島田潤一郎さん。
本好きが高じて出版社を立ち上げた。
そんな方のようです。

本を選ぶ時はどうしても「タイトル」で決めてしまいがちですが、読んでみるとそんなに面白くないことも多々あります。
最近は人の紹介で読む本を決めることがあり、この場合は高い確率で面白い。

最近は出版のハードルが下がっているから、フォロワーが多く尚且つ出版にかかる費用を負担できたら、文章が下手でも著者になれる可能性があり、
そういう意味でも、本に書かれる文章の質はピンキリだと感じます。

この本の内容に戻ると。
「趣味はなんですか?」とか「好きなことは何ですか?」と聞かれて、聞き手を納得させられる回答を持っているということは幸せなこと。
聞き手だけでなく、自分も納得し、その回答に満足できる。
そういう人は自分も人も幸せにできる気がする。

自分の好きなことを興味深く語れるだろうか。
そう考えた時、語れないけど、語れるようになりたいとも思う。

この本の著者は「本しか趣味がない」と刹那的に語っているのではなく、本のタイトルになるくらい本と本屋を愛していて、それを一冊の本になるくらい語れるということ。
それは究極の幸せですね。

ゴルフしか行きたいところがない。
映画しか行きたいところがない。
こういう人は、好きな分野がかなり深いのでしょう。

たまに本屋。たまにゴルフ。たまに映画。
もうそんなレベルではありません。
完全に生活の一部になるくらい高い頻度で通っている。
そんな人の言葉です。

「〇〇しか行きたいところがない」の〇〇がある人は幸せ。
「〇〇も行きたいけども、行きたいところは山ほどある」人も幸せ。

一つもないとしたら、ちょっとアンテナなを高くして、「行って楽しいところはどこだろう」って考えてみたい。
そんな風に思います。

この本、本好き、本屋好きにはたまらない本です。
そして、
可愛いマグカップに好きなドリンクを入れて、
ゆっくり優雅に読みたい本です。

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