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個人が個人のままでは大きな組織に勝てない時代に

仕事で使えるコミュニティアプリ「BiSE」(バイス)の開発をしている小林慶志郎です。
信頼できる人、自分の好きな仲間だけを集めて、情報交換や仕事のやり取りをするためのアプリを作っています。

今日は、個人事業主とかフリーランスって、どういう需要を埋めるために現れて、今どういう状況にあるんだっけ?という話をざっくり書きたいと思います。

と、大きく振りかぶって記事を書き始めてみますが、難しい話はしないと思いますので、お付き合いいただければと思います。

大量生産・大量消費からニーズ細分化の時代

1.モノが不足していた時代
かつては、会社が”単一のニーズ”に応えるために商品やサービスを作ることが主流でした。
いわゆる大量生産、大量消費の時代です。
市場にモノが溢れていない中で、大量に作ることでコストを下げて、幅広いお客さんにモノを届けることが、この時代の命題でした。
こうなると、資本力がモノをいうので、企業は「大きく、大きく」なっていくことが正義になっていきます。

2.モノと情報がいきわたった時代
そこから、社会は(特に日本は)ものが溢れた時代に突入していきます。
平均的な人たちが、ご飯が食べれず、家電が買えずにいるような状況ではなくなっていきます。
そうなると、みんなが同じものを求める時代は終わり、一人一人が個性を出したものを保有したくなります。
加えて、IT化が進んで、顧客が様々な情報を得たり、発信したりできるようになりました。
そうすると、ニーズはどんどん細分化、個別化されていくようになります。
こうして、大量生産が得意な大手企業では、細かいニーズに対応できなくなっていきます。

それに対応するという意味で、中小企業やフリーランスの活躍の場が広がっていきます。
今、フリーランスは、様々に細分化されたニッチな需要に対応するという重要な役割を果たしています。

一方で、時代は既に変わり始めています。

「データ」という武器と戦うための巨大化への流れ

3.「データ」という資産が猛威を振るう時代
大きな組織が、大量のデータを武器に、個別細分化されたニーズに対応し始めています。
GAFAとよばれる巨大IT企業達が、インターネット上に限らず、人々の行動データをかき集めています。
買い物情報、ネットへの発信情報はもちろんのこと、地図を調べ、乗換案内を調べ、レストランを調べ、、、などなど、
人々が何に興味を持ってどこに向かい、どんな手段で、どんな相手と、どこに行ったのか。あらゆるデータを保持しつつあります。

このデータを武器に、一人一人にぴったりのモノやサービスを提案してくるようになっています。
(今はうっとうしい広告も入るけど、この先もっともっと進歩するはず)

そうなると、中小企業やフリーランスなどの「個」が「個」で戦っていては、飲み込まれてしまいます。

最近、リクルートやNTTなど、今まで分社化していた会社の統合が始まっています。この流れは、向こう数年間は止まらないと思います。
分社化して個別にニーズに対応するよりも、データを統合してニーズをくみ取らないと、GAFAと戦えない、ということでしょう。

フリーランスはGAFAと戦う必要はないかもしれません。
それでも、GAFAが次々と市場を食い散らかしていく中で、どうやって生き残っていくのかは、常に考えていかなければいけません。

考えてみれば、あなたの好みをよく知る近所の食堂よりも、本屋よりも、洋服屋よりも、
AmazonやZOZOの方が、あなたの好きなモノを、大量の在庫の中から提案してくれます。
あなたの好みの異性をよく知る合コン仲間よりも、マッチングアプリの方が、過去のユーザーの成約率などを学習したAIが大量の登録者の中からあなたにぴったりの人を見つけてくれるかもしれません。

求められるのは「スペシャリティ」なのに、、、

だからと言って、組織を大きくしよう!フリーランスなんてやめよう!という話ではありません。
大きな組織の中では育ちにくかったり、保有が難しい特殊な能力は、専門家に外注される流れは変わらないはずです。(よっぽど特殊な能力であれば、買い取られそうですが)

裏を返すと、フリーランスで戦っていくには、一定の特殊な能力(スペシャリティ)が必要になっていく、ということです。

こう表現すると、当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれません。
ですが、実際のフリーランスの働き方を見てみると、どうでしょうか?

専門的な能力は当然高いかもしれません。
ですが、並行して、得意でもない営業をして、請求書を作って、経理処理をして、確定申告して、、、
こんなことしている場合なのでしょうか?

加えて、同業者がライバルと化することで、情報交換をする場も減り、最新の情報は自力で得るしかなく、自分の知識の切り売りになっていく。
それでは先細りの未来しか見えてきません。

目的と、やってることが一致してない気がしませんか?

それでも一人で戦うのか?

目指すべき方向性は、「専門性を持った小集団」を持つことだと考えています。
それが「会社」が「コミュニティ」なのかは、形式上の話なので、どちらでもいいです。

自分一人で戦うのではなく、「自分のスペシャリティを活かせる(伸ばせる)環境」をどうやって作っていくか。
どうやって、そういう仲間とつながり、チームを作っていくのか。

いくらクラウドソーシングや、ビジネスマッチングのプラットフォームが整ったとしても、
この先の生き残りを考えるうえで、この「仲間づくり」が、最も重要になるだろうと考えています。

時代の流れと照らして考えてみても、この考え方は今後ますます加速していくものと考えています。


そんな時代に、仲間とつながるためのプラットフォームとなるべく、BiSEを育てていく所存です。

現在は、既存のつながりをアプリ上で保持するための機能が中心となっていますが、
アプリ上で新たな仲間とのつながりを生み出すための仕組みを現在構築中です。

これからも加速する変化の時代に応えられるよう、引き続きアプリも育てていきます。


BiSE公式サイト


小林慶志郎

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昨春、緊急事態宣言が出た頃、外出自粛が謳われ、会社にも行けず、飲みにも行けず、ひとりひとりが孤立していくような気がして、この先コミュニティって重要になるよね、という本を書きました。(Kindleで発売中です)

「コミュニティと生きる時代 〜withウイルス時代の仕事と組織のカタチ」--小林慶志郎

BiSE公式サイト
https://www.thebise.com

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お仕事系クローズドコミュニティアプリ「BiSE(バイス)」の企画・開発を手がけている小林慶志郎です。 アプリやサービスの検討を進める中での気付き、感じたことなどを発信していきます。