私の人生が変わった瞬間【スタッフ:岩佐祐吾】
以前までは僕の人生が変わった瞬間はいつかと聞かれたら「指定校推薦が決まってから初めて自分のための勉強をした日」と答えていました。
この日から学校の勉強はやめて自分が生きていくための勉強を始めてたくさんの学びや経験を得たのでこのように答えていましたが、もっと深く、根本的な心の部分を変えた出来事があり、それが一番自分の人生を変えた瞬間だと思いました。
それは「愛犬が亡くなった日」です。
歳を取っていることは分かっていたけど当たり前のようにこのままずっと一緒にいると思っていました。
お葬式会場に向かう道中。涙は出ず後悔だけがただ押し寄せてきて
その日の朝、母に起こされて下に降りると愛犬の周りを家族が囲んで泣いていて、僕は突然の事すぎて状況が理解できず言葉も出ませんでした。しばらく経ってから愛犬に触れ、愛犬の冷えた体を手で感じ取ってもなぜか涙は一つも出ず代わりに「もっと散歩してたらよかった」「もっと遊んであげればよかった」と後悔の波が次から次へと押し寄せて来ました。
その日の午後、お葬式のための準備を色々してから葬式場に向かいました。
その道中でも涙は出ずに後悔だけが出てきていました。
そして炉前室でお別れをする時間が来て僧侶の方に「愛犬と話せる最後の時間になります。一人一人想いをお伝えしてください」と伝えられた瞬間、涙が出てきて止まらなくなり頭の中は「もっと散歩してあげんくてごめんな」「もっと遊んであげれんくてごめんな」と後悔の念でいっぱいになりました。
ここにきてやっと愛犬が亡くなったことを理解して悲しくて寂しい気持ちがどんどん溢れ出しました。
涙で顔がグシャグシャになりながら最後の会話をしてお別れしました。
自分を許して欲しかったから後悔していたことに気付き、生き方を変える決意を
それからお葬式が終わって次の日におばあちゃんと会って話をした時に「愛犬は本当に幸せやったやろうな。みんなにいっぱい遊んでもらって嬉しかったやろうな。」って言われてそこで初めて気がついたんです。
後悔してたのは自分を許して欲しかったからだったんだと。散歩に連れて行くのを面倒くさがって家でゴロゴロしてた自分、愛犬はずっと一緒にいると思い込んでなんとなく過ごしてた自分を誰かに許して欲しくて後悔してたんだと。
愛犬からたくさんの愛情を貰っていたことに気づかず、ただ自分がしてやれなかったことだけに後悔するのは嫌。
そこから後悔しない生き方をしようと思い、「大切ものへの愛情を、大切なものからの愛情を」という言葉が僕の芯になりました。
そして日々学び、成長するために勉強したりふ新しい人に会うことを意識しながらも大切なものを大切にするというのを常に頭の中に入れて行動しています。
この想いはこの先の人生はもちろん、天国にまで持っていきます。
(編集:響あづ妙)
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