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もし、タイムマシンに乗れるなら【表現者:ゆかこ】

今回のエッセイは以下の物語を読んでから執筆してもらいました。

10月のある日のこと、あなたの自宅のポストに1枚の手紙が届いていました。差出人は国営の某機関。おそるおそる封を開けてみると、中には1枚のチケットが…。

封入されていた手紙を一通り読むと、どうやらあなたは『タイムマシンに乗る権利』を手に入れたようです。

この権利は、国の決まりで拒否することができないみたい。そして、滞在時間内に必ず達成しないといけない条件もあります。

それは、過去を生きるあなたか未来に生きるあなたのどちらかに出会い、今のあなたから伝えたい想いを伝えること。

タイムマシンに乗れるのは1回きり、滞在できるのはたったの24時間だけ。
さて、あなたは過去か未来、どちらのあなたに会いに行って、どんな言葉を伝えますか?

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今回のテーマほど、私の頭を悩ませたものはありませんでした。
なぜなら、タイムマシーンの必要性を私は今現在感じていなかったからです。

昔はとても興味があったタイムマシーンに今、興味がないのは

昔は、とても興味がありました。人気映画の「バックトゥザフューチャー」も大好きで何回見たかわかりません。
自分の未来がどうなっているかも見て見たかったし、変えたい過去もたくさんあって、「あの時こうだったら、こうしてたら今はどう変わっていただろうか」と思うこともたくさんありました。

しかし、今は今の自分にとても満足しています。そして今の自分は過去のどの経験を欠いても出来上がっていない自分です。自分の歴史本を出すなら、どの項目も捨てられません。

そして未来、私は未来の自分にもとてもわくわくしてます。未来はこれから自分が作っていくものであり、どうなっているかを見にいくというのは楽しみが半減すると同時に、「もし自分の思い描いてる未来と違う未来だったら」自分のモチベーションを下げることにつながりそうだなと感じている部分もありました。

過去を肯定するために、私は一番辛い思いをしている私に会いに行く

迷いに迷った結果、私は過去に戻ることに決めました。
私が戻る過去の日付は、「高校時代にハブられ、孤立し精神的にきつい毎日を送っていた日」です。

私がなぜ、ここに戻りたいかそれは過去の私を励ますためです。今の私はとても幸せだと。そしてその辛い経験が今生きているのだと。あなたは間違っていないし、とても強い人間だと。

「自分の思う道を進めばいいよ」そう伝えにいきます。
誰にも理解してもらえないと思っていたあの時の辛さを共感し、過去の自分をさらに肯定できたら、今の自分をさらに肯定できるし、自己肯定感もあげることができると思いました。
そして、力強く同じ思いをしている人に経験として語ることができると思います。

過去を変えるためではなく、過去を肯定するために。私は一番辛い思いをしていた自分に会いにいきたいと思います。

(編集:響あづ妙
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