ローリー

1990年からシカゴ市在住。教育に40数年携わって来て、今はのんびりリタイア生活中。シ…

ローリー

1990年からシカゴ市在住。教育に40数年携わって来て、今はのんびりリタイア生活中。シカゴにいる鳥について自分の勉強のために書いていきます。

最近の記事

【シカゴでバードウォッチング!】 Bobolink  ボボリンク (コメクイドリ)

初めてこの鳥 Bobolinkを見た時、笑ってしまいました。真っ黒な顔に続く黒い頭から薄黄色のベレー帽がずり落ちそうになっているように見えたからです。 喉から胸とお腹も真っ黒。背中には白い模様があり、タキシードを後ろ前に着ているようだと言う人もいます。鳴禽類 (song bird) はたくさんの種類がいますが、お腹が黒くて背中に白い模様がある鳥はこのBobolinkだけだそうです。スカンクみたいに見えるので、skunk birdとも呼ばれることがあるとか。ちなみにスカンクは

    • 【シカゴでバードウォッチング!】 Northern Mockingbird マネシツグミ

      高校の英語の授業で "To Kill a Mockingbird" という映画を見た時、初めてMockingbirdという鳥の名前を知りました。映画の日本語名である『アラバマ物語』から分かるようにアメリカ南部の話ですので、私はMockingbirdという鳥は南部にしかいないのだとずっと思っていました。ところが、シカゴにも今の時期に姿を現すんです。Mockingbirdという名前がついている鳥は世界に16種類いますが、北米にはNorthern Mockingbird一種類しかい

      • 【シカゴでバードウォッチング!】 Canada Warbler クロボシアメリカムシクイ

        今年は五月に日本に一時帰国していたため、シカゴでの渡りの時期を逃してしまいました。そのため、こちらに帰ってきてからバーディングをしていても、あまり珍しい渡り鳥を見る機会がありませんでした。 がっかりしながらも辛抱強く探し続け、見つけました!上の写真、熟練のバーダーさんが見ると、一目で何の鳥かわかるんですよ〜!信じられませんよね。胸が黄色くて、下腹が白、尻尾が灰色。 いろいろな鳥の渡りの時期の終わりの頃にシカゴに寄る鳥、Canada Warbler (クロボシアメリカムシク

        • 先週は毎日9-4時で崩し字ワークショップに出ていました。 今年の教材の一つは200年ほど前に書かれた手紙(写真参照)で、助作という熊本の高級官僚が江戸に単身赴任している時に芸者を受け出し新築の家に囲ったことが妻にバレてしまったため、お詫びと言い訳を書いたもので、面白かったです!

        【シカゴでバードウォッチング!】 Bobolink  ボボリンク (コメクイドリ)

        • 【シカゴでバードウォッチング!】 Northern Mockingbird マネシツグミ

        • 【シカゴでバードウォッチング!】 Canada Warbler クロボシアメリカムシクイ

        • 先週は毎日9-4時で崩し字ワークショップに出ていました。 今年の教材の一つは200年ほど前に書かれた手紙(写真参照)で、助作という熊本の高級官僚が江戸に単身赴任している時に芸者を受け出し新築の家に囲ったことが妻にバレてしまったため、お詫びと言い訳を書いたもので、面白かったです!

          【シカゴでバードウォッチング!】 Swallows 2

          前回の記事に引き続き、燕について書きます。日本語名には「ツバメ」が使われていますが、英語名にはswallowという言葉が使われていない鳥についてです。 まず、Purple Martin (ムラサキツバメ)。北米最大の燕で、雄は全身濃紫色か黒色で、雌は腹部が白っぽい灰色です。正真正銘の燕なのにどうしてswallowでなくmartinという名前なのかと思って調べてみたら、イギリスでの分類から来ているそうです。イギリスでswallowは、燕尾服状の長いフォーク型の尻尾があるBar

          【シカゴでバードウォッチング!】 Swallows 2

          【シカゴでバードウォッチング!】 Swallows 1

          仲春の季語で春の到来を知らせる燕たちが今は子育てに忙しく、日本でもシカゴでも空をスイスイと飛び回っていて、その流麗な姿を見るのは気持ちがいいですね。 中学生の時に、雀はsparrow、燕はswallowと習いました。日本で雀と呼ばれているのは、Eurasian Tree Sparrow (前掲記事参照)ですが、アメリカではたくさんの種のsparrowと呼ばれる鳥がいます。同じように、日本で燕と呼ばれているのはBarn Swallowですが、ほかにもたくさんswallowと呼

          【シカゴでバードウォッチング!】 Swallows 1

          【シカゴでバードウォッチング!】 Cuckoos

          日本から帰って来たら、二週間のうちに庭が見事に新緑に覆われていて、みずみずしさが溢れていました。本当に生命の躍動が感じられる美しい季節です。 日本人は初夏というと、「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」という山口素堂の句が口からついて出てくるのではないでしょうか。日本でも新緑が美しく、鰹のたたきも味わうことができました。でも、東京や旅行先で、ほととぎすを目にしたり鳴き声を聞いたりする機会は、残念ながらありませんでした。 友人が勝海舟の一句を教えてくれました。「時鳥不如帰遂に蜀

          【シカゴでバードウォッチング!】 Cuckoos

          日本滞在中のLifer三種。😁 ソウシチョウ (相思鳥)、ガビチョウ、アオバト。 鎌倉、箱根にて。 つぶやきには写真は一枚しか載せられないようですね。残念! (ML 409175471, by Marco Valentine, Macaulay Library)

          日本滞在中のLifer三種。😁 ソウシチョウ (相思鳥)、ガビチョウ、アオバト。 鎌倉、箱根にて。 つぶやきには写真は一枚しか載せられないようですね。残念! (ML 409175471, by Marco Valentine, Macaulay Library)

          東京滞在中の今日、草木染と織を体験し至福の時を過ごしました。 野人参を煮出した汁で、絹の白い紬糸を染め、草木染になった糸を横糸に小さい布を織りました。夢見心地のひとときでした。 これからは鳥見をしながら草や花を見て、どんな色に染まるか想像する楽しみが増え嬉しくてたまりません。

          東京滞在中の今日、草木染と織を体験し至福の時を過ごしました。 野人参を煮出した汁で、絹の白い紬糸を染め、草木染になった糸を横糸に小さい布を織りました。夢見心地のひとときでした。 これからは鳥見をしながら草や花を見て、どんな色に染まるか想像する楽しみが増え嬉しくてたまりません。

          【シカゴでバードウォッチング!】 Common Yellowthroat

          渡りをしてきた鳥の中にWarblerという小さくて可愛らしい鳥がたくさんいます。英語でWarblerは、旧世界ムシクイ類と新世界ムシクイ類を含んでいて、新世界ムシクイ類は南北アメリカにのみ生息しています。旧世界ムシクイ類との違いは、初列風切りが10枚ではなく9枚だそうです。 去年の5月26日に「Warblers」と題して記事を書きましたので、詳細はそちらをお読みいただけたらと思います。今回はそのWarblerの中から一つの鳥を選んで書きたいと思います。 私がバーディングを

          【シカゴでバードウォッチング!】 Common Yellowthroat

          【シカゴでバードウォッチング!】 号外:渡り鳥予報

          突然ですが、天気予報ではなく、渡り鳥予報のお知らせです。 こちらアメリカではまだ4月30日。全米での夜間の渡り鳥の予想数は3億3千100万羽だそうです。 下の図はライブ情報で、現在2千8百20万羽飛んでいるそうです。 下の情報は、シカゴの渡り鳥についてです。 今晩、外に寝て渡り鳥の声を聞きたいと思ってしまいます。明日、どんな鳥がここに入ってくるでしょうか。楽しみです。 BirdCastは、https://birdcast.info/about/ をご覧ください。

          【シカゴでバードウォッチング!】 号外:渡り鳥予報

          【シカゴでバードウォッチング!】  Caspian Tern

          春になって戻ってきた水鳥にCaspian Ternがいます。いつものカモメたちに混ざって、赤い珊瑚色の嘴のCaspian Ternが飛んでいて、思わず「お帰りなさい!」と声をかけました。 Ternの和名を知らなかったので検索すると「アジサシ」と出てきてビックリしました。Caspian Ternは、去年葛西臨海公園の保護区で見たコアジサシの仲間なんですね。私にとってCaspian Ternは「Caspian Tern」で、葛西臨海公園の保護区にいるコアジサシは「コアジサシ」と

          【シカゴでバードウォッチング!】  Caspian Tern

          【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Towhee ワキアカトウヒチョウ

          また一種、春になって戻ってきた鳥がいます。カナダ南西部、アメリカ合衆国からバハマ、カリフォルニアにかけて生息している、新世界のsparrowの一種で、Eastern Towhee (ワキアカトウヒチョウ) といいます。 雄は頭から背中そして胸まで真っ黒い頭巾を被ったようで、黒い翼には多少白い部分があり、胸の途中から腹部は真っ白です。そして、その黒と白の間の脇腹がきれいな赤茶色です。和名の「ワキアカ/脇赤」は特徴を捉えた命名と言えるでしょう。雌は、黒ではなく、焦茶色の頭巾です

          【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Towhee ワキアカトウヒチョウ

          【シカゴでバードウォッチング!】 American Goldfinch オウゴンヒワ

          American Goldfinch (オウゴンヒワ) について書こうと決めてこの記事を書き始めたら、庭のバードフィーダーに初めてAmerican Goldfinchが来ました!!あまりの偶然にビックリ。まるで「やっと私たちについて記事を書いてくれることにしたのね。」と言っているようでした。 American Goldfinch については、「鳥が脱皮???」という前出記事 に換羽の一例として少し書きました。普通Finchの仲間は一年に一回換羽しますが、American G

          【シカゴでバードウォッチング!】 American Goldfinch オウゴンヒワ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Northern Flicker ハシボソキツツキ

          私にとっての運命の鳥。英語では、Spark Bird。その出会いの瞬間まで、私の人生がこんなに変わるなんて思ってもいませんでした! それは2017年に遡ります。夫の新しく手に入れた双眼鏡を興味本位で覗いてみると、私の目に飛び込んできたのは、生まれて初めて見る鳥、Northern Flicker (ハシボソキツツキ) でした。火花 (spark) が飛び散るほどの衝撃の一瞬で、あっという間に鳥の世界に引き込まれてしまいました。 そして、リタイアして時間的に余裕ができた私は、

          【シカゴでバードウォッチング!】 Northern Flicker ハシボソキツツキ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Phoebe

          春に、他の鳥よりも早くシカゴに戻ってくる鳥の中にEastern Phoebeがいます。以前紹介したDark-eyed Junco (ユキヒメドリ)のように地味だけど、雰囲気が愛くるしい鳥です。北米にしか生息していない鳥で、その鳴き声が「フィービー」と聞こえるからPhoebe (発音はフィービー)と名づけられたのだろうということです。ここからその可愛い鳴き声を聞いてみてください。 Eastern PhoebeはFlycatcher (ヒタキ科:鳥の分類は複雑なので私にはよくわ

          【シカゴでバードウォッチング!】 Eastern Phoebe