転職者向け企業紹介:American Express (アメックス)

会社概要
1850年に配送業としてスタート。現在は企業及び富裕層向けのクレジットカード事業が主軸となっており、2019年の売り上げは約470億ドル。2020年現在の筆頭株主はウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイ。

日本のOffice
実は日本に支社ができたのは100年以上前。日本では会社がアメリカン・エキスプレス・ジャパン(Call Center)とアメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレーテッド(Call Center以外の部署)に分かれています。働くOfficeは同じであるものの、給与体系やカルチャーは大きく異なります。転職サイトに載っているReviewはアメリカン・エキスプレス・ジャパンのものが多いです。

※以下の内容は私が在籍していたアメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレーテッドでの経験を元に書いております。

カルチャー
日系と外資系のカルチャーが程よく融合している会社。ここ数年はCall Center以外の新卒採用はしていないため、中途採用のみとなりますが、離職率は一般的な外資系と比べてかなり低い印象です。また新卒で入り社歴20年以上という方も多くいます。

会社全体として非常に風通しがよく、人間関係は非常に良好です。ビジネスの進め方に関しては、スピード感を持ってガツガツ進むというよりは、他部署との調整をしっかり取り、慎重に進めていくスタイルです。そのため個のスキルに秀でいたスーパースターよりも、コミュニケーションスキルに優れて、人とうまく調和してビジネスを進められる人の方が評価されやすいと思います。

やはり外資系企業のため、ある程度の英語力は必須になります。大事な全社員向けのメールも全て英語ですし、プレゼンテーションの資料も基本的には英語となります。また営業以外のほとんどの部署では、海外のチームとのやりとりが頻繁にあるため、必然的に英語を使うことになります。そのため留学経験が無い方でも、社歴が長い方は英語が堪能な方が多いです。

昇進や異動
ビジネスと同様に、人事に関しても割と慎重で、30代前半でDirectorやVPになるというようなケースはほぼ皆無です(アメリカ本社では稀にいますが)。基本的に昇進という概念は無く、Open Positionを見つけて社内公募して、自分で高い役職を勝ち取っていくという流れになります。

そのため望まない昇進や異動といったものが無い反面、自分自身でキャリアプランをしっかりと持つことが必要になります。また色んな部署や仕事に挑戦する人を評価してくれる環境があるため、未経験の分野への異動も比較的容易です。

社内公募を勝ち取るうえでは、直属の上司だけでなく、他部署の人達からの評価も非常に重要となります。社内政治というよりも、セルフブランディングをどのようにしていくかが出世の鍵を握ります。

給与
転職前の給与によるところが大きいですが、給与水準は比較的高めだと思います。大手製薬会社やIT企業よりも少し下回るといった感じでしょうか。

またJob Gradeごとの給与レンジがかなり広いため、平社員のままだったとしても、給与の上限にぶつかるということはまず無いと思います。そのため平社員でも1000万以上もらっている方はざらにいると思います。ただIT企業のようにSotck Bonusはないため、ドカンと大きく稼ぐことは難しいです。

ワークライフバランス
有給は非常に取りやすく、月に30時間残業以上する人はごく一部という印象です。産休また男性でも育休を取る人もかなり多く、家族がいる方にとって非常に働きやすい会社だとも思います。

数年前に本社のCEOが来た時に、「仕事と家族どちらかを選ばなければならない時は、家族を優先してください。仕事は調整はできても、家族にとってあなたの代わりになる人はいないでしょう。私は少なくとも今までそうしてきました。」と言っていたのがとても印象的でした。理想論でなく、それを実際にできるような環境がきちんと整っている会社です。

面接対策
まずは人事と電話面接があり、それをパスすると、対面にてHiring Manager及びHiring Managerの上司との面接となります。面接の内容は応募するポジションにより違いはあるものの、基本的には自分の経験や能力に関する質問がメインとなるので、きちんと自己分析ができていれば、特別な準備は必要ないと思います。

必要なスキルセットや経験を持っているという点だけでなく、会社及びチームのカルチャーにフィットするかどうかという点も、かなり重要視されている気がします。

ちなみに私の場合は人事の電話面接をパスした後、Hiring ManagerとHiring Managerの上司との2対1の面接が1度あっただけでした。英語のスキルが必要なポジションだったため、英語と日本語を織り交ぜた面接でしたが、いたって普通の面接でした。

こんな人におすすめの会社です
・コミュニケーションスキルが優れている
・ワークライフバランスが大切
・日常的に英語を使いたい
・色んな部署の仕事を経験したい
・個人よりもチームで成果をあげることに喜びを感じる

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