【日本一周】17県目/岡山県
車検も終わり、再び車中泊の旅が始まった。まずは岡山県で洞窟と現代アートを楽しむ。
備中鐘乳穴
1つ目の洞窟は、日本最古の歴史を持つという真庭市の「備中鐘乳穴(びっちゅうかなちあな)」へ。山の中を進むと見えてくる岩の間の割れ目が入口。
中はかなり広くて、観光用に手すりが設置されていたり、ライトアップがされていた。
左側の壁に見えるのがくらげ石。
こちらは洞内富士。
高さは3mほどもある。こんもりとしていて、大きな生き物みたい。
奥へ進んで行くと立入禁止の行き止まりに到達する。この先は崖になっていて、舗装されていないので進むことができない。
入口からここまでは約300mだが、洞窟全体の長さは700mほどあるらしい。いつか奥まで行ってみたい。
出口となる岩の割れ目から見える日の光と緑に安心感を覚える。
大学で探検部に所属していた時期も、洞窟へ探検に行って同じことを思った。洞窟へ行くといつも太陽のありがたみを感じるな。
満奇洞
次に向かったのは、新見市の「満奇洞(まきどう)」。
もともと「槇の穴」と呼ばれていたが、歌人の与謝野晶子が地名にちなんで"奇に満ちた洞窟=満奇洞"と詠んだことから、この名前になったらしい。
洞内の気温は10℃にちょっと届かないくらい。
夏でも涼しいというか、肌寒い。さっそく持っていたジャケットを着た。
満奇洞は鍾乳石の種類が豊富だし、説明看板がくくりつけられているのでわかりやすい。
この鍾乳石を「鬼の金棒」と名付けた人、想像力豊かだなぁ。
天井に連なる無数のつらら石。圧巻。
この迫力は実際に見に行った人しかわからないのだろうな。
ただ、カラフルな色付きのライトで照らしている所が、幻想的というより昭和感がある。何でなんだろう。
鍾乳石がよく見えるように普通の照明にしてくれたらいいのに、と思うのだけど。
天井が低くなっているところがあるのと、かなり水滴が垂れてくるので頭上注意。でも、こういった水滴がたくさん落ちてくるから立派な鍾乳石が現れるのだ。何百年、何万年後にはこの木の板も鍾乳石で覆われてるかもしれない。
宇野のチヌ
翌日は香川方面へ向かうため、海側にある玉野市へ。
「宇野のチヌ」は宇野港開港80周年記念モニュメントとして、宇野港に展示されている。私はこれがどうしても見たかった。
淀川テクニックという作家さんが、海の漂流ごみを集めてアート作品にしたもの。第1回の瀬戸内国際芸術祭2010で生まれたオブジェらしい。
近くで見るとよくわかる。
バケツやホウキ、浮き、何かのフタ、ポリタンクなど、いろんなものをくっつけて魚の形にしてある。チャーハンの食品サンプルなんかもあって、ちょっとおもしろい。
しっぽ部分は細長いものばかりが集められている。モップ、布団たたき、バット、チューブ。
ごみ(=価値のないもの)を使って、作品(=価値があるもの)にするというのがアートの力というか、おもしろさだなぁと思う。
現代アートって楽しい。
見れてよかった。
(2013年5月25日)
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