【日本一周】2県目/島根県
日本一周の2県目は島根県。
前夜は雷雨。さすが雨の多い山陰、と思いつつも晴れてくれることを祈っていたら、見事に晴れてくれた。ありがたい。
大学が鳥取県だったこともあり、島根県の松江や出雲大社には何度か訪れたことがあったので、一度行ってみたいと思っていた津和野に行くことにした。津和野は島根の西の端に位置している。
島根自体が横に細長いため、ひたすら国道9号線を西へ西へと向かっていくことになった。
千丈渓
景色がきれいだと思い、島根県の真ん中あたりにある江津市の千丈渓という渓谷に寄り道をした。
しかし、ホームページには景勝地として載っていたものの、道に人や車の通った気配が感じられなくて不安を感じる。たくさんの落ち葉や小石が転がっていた。
ルートを間違えたのかと思い、横に並走する方の道へ行くも、そちらの道は断崖絶壁。落ちたら一巻の終わり。
未舗装の道。
そして山側には「クマ出没注意」の看板が。なにやら木の下には大きな穴も。もしかしてクマが冬眠していた跡なのか。
ひぃぃ。
怖くて穴の中は覗けなかった。
このまま遭難しても誰も助けには来てくれないと判断し、結局、来た道を戻ることにした。引き返す勇気、である。
輝くような新緑と小川がまぶしかった。途中の駐車場からこの景色が見えたので、これでよしにした。
太皷谷稲成神社
夕方ごろ、やっと津和野に到着した。
観光地らしさのある景観と、何人もの観光客の姿が見えて一安心。
まずは日本五大稲荷のひとつである太皷谷稲成神社へ。
神社は小高い山の上にあり、車で登っていくと大きな鳥居が現れる。そこをくぐって境内に入っていく。
駐車場からは津和野の町が一望できる。
おみくじは吉。
招き猫がついてきた。
歩いて登る道の方は千本鳥居になっていて、とても雰囲気がよい。
津和野の町あるき
津和野は山陰の小京都とも呼ばれていて、昔ながらの風情ある町並みが保存されている。美しい。
水路では鯉たちが悠々と泳いでいた。
みんな丸々と太っていて、かなり大きい。きっと観光客からたくさんエサをもらっているのだろうな。
古い町並みの中にカトリック教会があるのもギャップがあっておもしろい。塀は和風なのに、敷地内には洋風の教会が鎮座していた。
この後、道の駅 津和野温泉なごみの里にある「あさぎり湯」という温泉に浸かって1日の疲れを癒した。車中泊する身としては道の駅に食堂や温泉がついているのは嬉しい限り。
車の中で寝袋にくるまりながら、今日はクマに遭遇しなくてよかったな、とほっとして眠りについた。
(2013年4月26日)
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