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【日本一周】23県目/三重県

朝から雨が土砂降り。伊勢神宮に行くつもりだったけど諦めた方がいいかな、と思いつつも車で向かっていたら小雨になってきた。神様の力を信じたくなるような三重滞在になった。

おかげ横丁

伊勢神宮の前にある「おかげ横丁」という通りへ。
雨に濡れた石畳と再現された昔の町並みがとても風情ある。

お参りの前にここへ寄った目的は、赤福。
甘いもの好きな祖父が出張帰りによく買って帰っていたのを思い出す。しっとりしたあんこと柔らかなお餅を食べて、心も体もにんまり。
大阪駅や京都駅でも買えるけれど、本場で食べる赤福餅は格別だと思った。

このあたりのお店の軒先には、しめ縄がずっとついたままになっていた。正月飾りのはずなのに。初めて見た時は「え、外すの忘れてませんか?」と不思議に思ったのだけれど、実は伊勢では一年中しめ縄を飾っておく風習があるらしい。ユニーク。

調べてみると、太く編まれた縄と前垂れがあり、文字の書かれた木札を中央に配したしめ縄は「伊勢型」と呼ばれるらしい。さらに、私が撮ったしめ縄写真の木札には「千客萬来」とあるが、「蘇民将来子孫之門」や「笑門」など、いろいろな言葉が書かれているそう。
民俗学というほどでもないけれど、地域の微妙な違いに気づき、文化を知ることができるとワクワクする。

伊勢神宮

一度は行ってみたいと思っていた「お伊勢さん」。
境内は木々が鬱蒼と茂っていて、思った以上に森だった。

参道を進むと、大きなクスノキがあった。雨に濡れて木肌がしっとりと、葉は透明感をもって輝いて見えた。

小雨はまだ降り続いていたけれど、その分、空中の水滴に光が反射して神秘的な空間になっていた。さらに、森によって外界とは隔離されているようで、より"神聖な場所"という感じがした。

三重グルメ

珍しいマンボウ料理が食べれると聞いて、食べに行かない訳がない。
水族館でぼーっと口を開けてゆっくりと泳いでいる、あのマンボウである。
見た目は鶏むね肉の串焼き。でも、焼かれてもなお水分を保持し続けているジューシーな魚の肉、という感じだった。
とてもおいしかった。また食べたい。

そして四日市へ向かい、名物のトンテキをいただく。
豚肉を中濃ソースで味付けして焼いたもの。見た目からして、ご飯が進むこと間違いなし。お腹いっぱいになった。

四日市と言えば工場夜景。
ぜひ見たかったのだけど、少し時間が早かった。その代わり、複雑な配管を遠くから眺めてキュンとしながら、夜になったらどんなにきれいだろうと想像した。次に夜景を見に来る時は、ちゃんと四日市で泊まることにしよう。

(2013年6月20日)

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