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続・何を食べるか

最近観た映画や記事、北海道のある養鶏農家のブログを読んで、自分の中で徐々に高まってきた、アニマルウェルフェアの意識に促されて、ひとつ決めたことがある。

平飼いの卵を選んで購入すること。

卵は安く買えるもの、とずっと決めつけていた。時々買うことはあったけれど、平飼い卵は毎日食べるにはお高いと感じていたし、どこの店にも置いてあるわけではない。でも家の近くにあるケージ鶏舎の鶏を、複雑な思いで見ていながら、そうした卵を買っていることに、モヤモヤしていた。

考えてみれば、一個あたりの価格の差は、買えない額ではない。一粒100円もするチョコレートは、平気でパクパク口に放り込んでいるではないか。広い場所を要し、手間のかかる飼育の卵には、真っ当な価格がつけられて当然だと思う。

昨日の夕方、NHKのニュース番組で、動物福祉の話題が取り上げられて、二箇所の養鶏場の映像が流れた。私はやっぱり、あのように自由に歩き回って餌を食み、砂浴びをして、のびのびと育った鶏の卵を食べたい。平飼いの鶏は見るからに健康そうだし、鶏らしい、自然体で育てられている。さらに飼育者の考え方に共感出来る分、一層食べる満足感につながる。ささやかなことだけれど、取り敢えず自分に出来ること、卵を購入する事が応援になればと思う。

日本では、95%が効率優先の、身動き出来ないケージ飼いと聞くが、禁止している国も多い。鶏に限らず、生き物を苦しめない、命を尊重する飼育方法が広まって欲しい。

消費者の意識が変わらなければ、現状は変わらない。食肉や卵が、どのような環境で飼育されて我々に届いているのか、生産者のご苦労や考え方も含めて、一消費者として関心を持っていたい。

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近くだったら買いに行くのだけれど…その日の朝採れた卵を送って下さるという、鳥取の大江ノ郷自然牧場さんから、まずは送料込みのお試しを。

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