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先代からバトンを受け継いだあの人に贈りたい、改革を続けるワイン「シャトー・ラグランジュ」

家業を受け継ぐ、会社でリーダーとして昇進する、地域のコミュニティや組合で新しい役割を担う──そんな、前任者からのバトンを受け取り、これから新たな挑戦に挑もうとしている人への贈り物に最適なワインをご紹介します。このワインには、「継承と改革」の物語が詰まっています。偉大な先代が復興させ、その後も進化を続けたワイン「シャトー・ラグランジュ」。その深いストーリーに触れてみましょう。

名門シャトーを復活させた偉大な先代からのバトン

1983年、サントリーがシャトー・ラグランジュのオーナーとなり、鈴田健二氏を中心に名門シャトーは見事に復活しました。そして、そのバトンを受け継いだのが、椎名敬一氏です。

基礎の20年と改革の20年

鈴田氏は、低迷していたワインの評価を20年かけて本来の格付け3級の水準に戻しました。一方、椎名氏は「創造の20年」を掲げ、シャトーの魅力をさらに高めることを目指しました。
鈴田氏が植えたカベルネ・ソーヴィニヨンは樹齢30年を迎え、畑特有の個性を持ち始めていたのでシャトーの特徴をより引き出す基盤が出来ていました。椎名氏は畑の特性をより細かく理解するため、区画ごとにボーリング調査を行い、品種の入れ替えや白ワイン用のブドウ栽培に新たな挑戦を始めました。

新しい技術の導入

椎名氏は、ワインの品質をさらに向上させるため光学選果機を導入。これにより、腐敗した果実を自動で排除出来るようになりました。また、効率化により収穫時期の最適な見極めが可能となりました。
ボーリング調査による畑の詳細なデータに基づき、醸造タンクを小型化することで、より区画ごとの葡萄の個性を引き出す醸造を可能にしました。
このような取り組みが実を結び、2016年以降、ワイン専門誌やジャーナリストからの評価が飛躍的に向上しました。

歴史的にも革新的だったシャトー・ラグランジュ

一時期は荒廃していたシャトー・ラグランジュですが、実は元々革新の伝統を持つワイナリーでした。グランクリュに格付けされた当時のオーナーは、葡萄畑に素焼きの土管を埋め込んで排水設備を作るなど、当時としては非常に先進的な技術を導入していました。また、ウドンコ病対策として、硫黄の使用を早期に採用するなど、常に革新を追求していたのです。

シャトー・ラグランジュの物語を贈ろう

このワインを贈るのにぴったりな人:
• 家業を継ぎ、これから発展させていこうとする人
• 新たにリーダーを任された人
• 新しいアイデアに果敢に挑戦している人

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椎名の努力によって評価の上がり始めた2016年を紹介します。

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