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挑戦する人を後押しするワイン、日本人が蘇らせ復興を果たしたシャトー・ラグランジュ

未知の領域に挑戦する人へのプレゼントに最適なワインを紹介します。このワインには「挑戦」のストーリーが込められています。フランス・ボルドーの伝統に挑み、日系企業サントリーが一流のワイン造りに成功したという、前例のない試みを紹介しましょう。

サントリーが蘇らせた、メドック格付け第三級シャトー・ラグランジュ

シャトー・ラグランジュは、ボルドー地方サンジュリアン村に位置するメドック格付け第三級の名門シャトーです。しかし1983年にサントリーが買収するまでは、スペイン人オーナーの下で経営が荒廃していました。サントリーはこのシャトーを7500万フラン(約25億円)で買収し、さらにその3倍以上の投資を行って復興に取り組みました。ボルドーの閉鎖的で保守的な社会において、日系企業がシャトー経営をすることはまさに未知の領域でした。この大きな挑戦を任されたのが、鈴田健二という人物でした。

鈴田健二が復興した荒廃したシャトー

鈴田は、荒れ果てたシャトーを復興させるために数々の改革を進めました。まず、荒廃した畑を整え、新たに多くの苗木を植えました。また、ワイン造りに必要な従業員の採用や、新樽の購入、建物の修復も行いました。鈴田は「ワイン造りは農業」という信念を持ち、日々畑に立ち、葡萄の成長を直接確認することを欠かしませんでした。その姿勢が、復興への道を切り開いていったのです。

ボルドーへの深いリスペクト

シャトー・ラグランジュを再び偉大なシャトーにするためには、単にワインの品質を上げるだけではなくボルドーの一員として認められることが不可欠でした。サントリーと鈴田は、フランス人の社長や顧問を迎え、日本流ではなくボルドーの伝統的なやり方を尊重しました。地元住民とも積極的に交流し、車はフランス製、飲むワインもボルドー産にこだわる徹底ぶり。さらに、シャトー・ラグランジュのラベルにはサントリーの名前は一切記されていません。これは、ボルドーの文化を尊重し、現地の伝統を守る姿勢を示しているのです。

評論家たちに絶賛される品質へ

鈴田の努力の結果、一時は4〜5ドルで売られていたシャトー・ラグランジュのワインは、再び高い評価を受けるようになりました。1989年には、ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルで「フランス人が失敗したシャトー経営を、日本人が成功させた」と称賛されました。伝統に基づいた経営が地元ボルドーの人々からも感謝され、同時に日本人らしい勤勉さと謙虚さが、この復興劇を支えた重要な要素となったのです。

シャトー・ラグランジュの物語を贈ろう

このワインを贈るのにふさわしい人:

  • 海外に挑戦しようとしている人に

  • 伝統的な業界に挑もうとしている人に

  • かつての名門を蘇らせようと奮闘している人に

  • 前例のないことに挑戦しようとしている人に

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シャトー・ラグランジュで検索するとセカンドラベルの「レ・フィエフ・ド・ラグランジュ」やサードラベルの「ル・オー・メドック・ド・ラグランジュ」も表示されますのでご購入の際にはご注意ください。

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