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人間がとらえるもの

おもしろい話を聞きました。

たとえばこれ、ダリアの写真。

約27万画素、1画素24bitの画像。
この情報量の画像が何パターンあるかというと
2の(24×270000)乗で、
人間の感覚的には無限といえる枚数。

そのほとんどはこんな感じで

”何もない”と感じるようなものばかり。

ダリアの写真だけでなく
空の写真、森の写真、顔の写真、・・・
”構造のある”写真も無限と言えるほど多いけれど
”何もない”と感じるものはそれより遥かに多い。

この話を聞いたとき
この感じ、数に似ていると思いました。

無限にある無理数の中に散らばる有理数。
有理数も無限にあるけれど、
無理数はそれより遥かに多い。

非線形方程式におけるカオス系は無限にあり
可積分系も無限にあるけれど
カオス系はそれより遥かに多い。

宇宙も?

真空エネルギーはどんな値でもよく
無限に宇宙が生まれていく
そのなかで、何らかの構造をもつ宇宙は
たくさんあるかもしれないけれど
構造をもたないであろう宇宙は
それより遥かに多い。

人間のとらえる世界は
無限ともいえる夥しい数の可能性のうちの
ほんのわずか。
わずかだけれど、無限といえるほどたくさんある。

そんなふうになっているのかな。

なんかすごい。
すごくおもしろい世界にいるんだなと
ただそう思っただけなのですが。

とらえられないものがあることを知っている
というのも、驚くべきことだと思います。

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