トラウマと真正面から対峙することに。
退職願を提出しながら社長と話し合った。「ここで仕事を続けることはかなり厳しい道になると思うよ。つらかったDVのことを思い出してつらくなると思うよ。」と言われた。
できる限り助けるからここにいてほしい、と言われたら間違いなく安心しただろう。けれどもし自分が社長の立場なら、同じことしか言えないだろうな。かなりつらそうな様子も見ているし、仕事を続けることは大きなトラウマとの向き合いになること、そんなつらいことを頼むことはできない。
結局私の人生、私の責任。何をどう選ぶのか、私の意志、気持ち1つ。
私はこの仕事が好き。障がいのある子ども達との関わりは我が子のような気持になっちゃっているし、かわいいし、呼吸をするように気が付き動くことができる。私の大事に積んできたものを、トラウマに邪魔されたくない。崩されたくない。助けてもらいながら、生きていく道を探そうと思った。
今度はDVを受けた私が逃げて出ていくのではなく、(今はDVをする人がいるわけじゃないけど)助けを得ながら、大事なものを手放さないでいる道にしてみよう、そう思った。
仕事は続けることに決め、トラウマと日々対峙して歩いていく道を歩くことにした。
厳しい道は重々承知。
いばらの道は重々承知。
私はいつかこのDVのトラウマから解放されて、怖さとか、どうすることもできなかったという無力感や自責の念から、生きる気力がわき出てくる本当の自分を取り戻したい。
その道を探ろうと思う。