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ビン玉編み製作途中



私は長年漁師として海と向き合ってきたが、今はびん玉編みに精を出している。今日はその作業の途中経過を記録しようと思う。

まず、材料の準備から始める。清潔な場所に広げる。びん玉の元となるガラス玉も手元に用意する。これらの道具は、漁をしていた頃から馴染みのあるもので、手に取るたびに海の香りが蘇ってくる。

編み始める前に、ガラス玉をしっかりと固定するための結び目を作る。これは、網が崩れないようにするための重要な工程だ。慎重に結び目を作りながら、次第にガラス玉を網の中心に固定していく。かつて網を編んでいた技術が、ここでも役立つ。

次に、ガラス玉を包むように紐を編み込んでいく。均等な力で編み込むことで、美しい形が出来上がる。作業は単調だが、その分心が落ち着く。波の音を思い出しながら、一つ一つの編み目に集中する。

編み目が進むにつれて、次第にびん玉の形が見えてくる。この瞬間が一番の楽しみだ。

ガラス玉が美しく輝く様子に心が満たされる。かつては海の中で魚を捕らえるための道具今では美しい装飾品として新たな命を得た。

こうして、今日もまた一つ、びん玉が完成した。次はどんなガラス玉で編み上げようか、楽しみは尽きない。これからも、この手仕事を通じて海との繋がりを感じながら、びん玉編みを続けていきたいと思う。

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