卵かけごはんと、書けない私
書けない…。
新型コロナウィルスの影響なのか、ほとんど仕事がなく、ヒマを持て余しているから、noteを書こうと思った。
だけど、書けない…。
思っていることをつれづれに書けばいいのだろうけれど、なんで書けないんだろう??
きっと、「うまく書こう」としているからじゃないだろうか。
以前なら、恋愛のこととか、飲み屋で聞いた話とか、仕事で思ったこととか、毎日のように書いていた。中には、結構どうでもいいこともある。
だけど、それすらも書けなくなった。
なぜなら、いまの私には、それらのいずれも「ない」からだ。
恋愛もしていない、仕事もない。
あ、飲み屋には…行ってる。
そう思って、なじみの居酒屋で撮った料理の写真を眺めてみた。いつも、酔っ払って何を食べたのか忘れてしまうから、備忘録のために料理の写真は撮っている。
その中に「卵かけごはん」があった。
白いごはんの上に、黄色い生卵と、ネギなどの薬味の緑。それから、この店ではピンク色のタラコを一切れ、添えてくれる。
ごはんも、卵も、ネギも、調理されていない素材そのままだ。
だけど、集まるとこんなにおいしい。
そうか。そのままでいいのか。
いまの私をそのまま、私に起こったことをそのまま書けばいいのだ。
そのままのことを、少しずつ集めてみる。つなげてみる。
そうやって、書き始めた。
書けないこと。以前は書いていたこと。いま、あることとないこと。そして、そこから気づいたこと。
あ、ほら。少しずつ集めたら、書けた。
そうやって、このページができた。
これで、いいのだ。
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