麒麟へ行く 2023/6/3
朝、余裕を持って起きたつもりが出発時間を勘違いしており、結局ギリギリ行動になった。なんとか乗りたい電車に間に合いお出かけ開始。
今日は兵庫県三田市のキリンビール工場見学へ行く予定。友人のメガネハットさんと一緒だ。その名の通り、いつもメガネを着けハットをかぶっているのがトレードマーク。
浴衣を着て鰻を食べる、落語を聞く、川床を楽しむ、という粋なレジャーを提案してくれる友人。今日も予約など手配してくれた。ありがとう。
わたしの遅刻癖を知っているので、先に車内用ビールを買っておいてくれる。JR宝塚線は空いており、揺られて50分弱のんびり飲めた。
途中通過した武田尾という駅がものすごくカッコイイつくりで怖い雰囲気でそれがまた良くて、すぐそこが川で、なんなら温泉もあるようなので、秋にぜひ来たいと思った。メモ。
ハットさんと遊ぶのはほぼ1年ぶり?ほどなので、互いの近況や最近の出来事を話しながら、あっという間に最寄り駅の三田へ。
送迎バスを待つ間にもう一杯。
姿をあらわした送迎バスをひと目見て歓喜。超超超かわいいバスだ。大はしゃぎしている私たちや他乗客にバスの運転手さんが話しかけてくださり、豆知識を披露して我々をより湧き立たせる。
引き続き缶ビールを飲みながら揺られて10分ほどで工場へ到着。缶を捨てる場所が見つからずオロオロしていたら、受付の方が「KIRINのご愛飲ありがとうございます、よろしければこちらで処分しますよ」と申し出てくださった。すでに2缶完飲している不良中年2名が恐縮して頭を下げる。
さぁはじまるぞ、工場だけの特別体験。キリン一番搾り おいしさ実感ツアー。
※ここから先はツアーの内容を記載するので、自ら訪れ新鮮に楽しみたい、と言う方はそっとページを閉じてください※
と言ってもそこまで詳細には書かないけど。
ツアー開始時刻になると10名弱の予約客が集まってきた。これに対して1名のガイドさんがついてくださり、館内を回る。ビールの素材から出来上がるまでの過程を解説され、工場を見て、最後に試飲というのが全体の流れだ。
各パートごとに色々な仕掛け、体験が用意されておりいちいち楽しい。当然のようだが参加者もビール好きな人がほとんどなのだろう。若い女性グループを筆頭に都度歓声が上がり、盛り上がる。オーディエンスが良いとマイクを握っている方もノッてくるであろう。いいぞ、このチーム、良い一体感があるぞ。
わたしが一番気に入ったのはここ。
建物の入口と壁がビール24缶入り段ボール箱に見立てた設えになっており、客がビール箱に吸い込まれていくように見える。なんとカワイイことか。
アテンドしてくださるガイドさんの佇まい、ストーリーテリング、所作、コミュニケーションが素晴らしい。
思わず話しかけて色々聞いてしまった。立ち方研修あるらしい。やはり。
ツアーの最後にはもちろん試飲。管理されたサーバーで、ブルワリードラフトマスター(社内資格らしい)の方が入れてくれた生ビールをいただく。
というかKIRINさん、500円のツアーとは思えぬ大盤振る舞いなのだが。
館内にはお土産ショップがあり、酒飲み心をくすぐるグッズがワンサカあった。全体的に良心的な価格。試飲で出たグラス、300円台からある。
よくこれだけで我慢した、わたし。えらい。
通して、バスの運転手さん、受付の方、ガイドさん、マイスターの方々、すべての方の社員教育が行き届ていることに感激した。KIRIN、すげえ。資本とブランドの強さよ。とにかく赤星派のわたしだが、缶のときはKIRINが多い。かなりKIRINに心を奪われる体験だった。
本当に今すぐまた行きたい。何度でも行ける。何度でも楽しめる。
さて、はしゃぎ疲れて寝ながら電車に揺られ、大阪方面へ。今日のレジャーはまだ続く。お腹が減ったとうるさい私に、ハットさんがクラシックな建物のベトナム料理店へ連れて行ってくれた。梅田から淀屋橋までテクテクと行く。
改めてビールと、いくつか料理を食べる。蒸し蒸ししてくると食べたくなるよね、ベトナム料理。
興が乗ってきて、心斎橋へ散歩がてら移動。その間、共通の知人のゴシップ話に花を咲かせる。なぜか界隈の事情に通じているので、ハットさんは「ハット公造さん」の異名を持っている。
私の最愛酒場ゴクウに到着し、数杯飲む。先客に良く知っている常連さんがいたり、久しぶりの常連さんも来たりとホームな空気。ここの常連さんは賑やか過ぎずちょうど良くしっとり、放っておいてもくれるから心地よい。
眠くなったので退散する。あまり料理を食べられなかったので再訪したい。ハットさんは行きつけの酒場に工場土産を届けてから帰宅するとのこと、駅で別れる。
帰り道、あまりに月がキレイで驚いて、ベランダ月見酒をして寝た。
今日のへぇ〜
工場のガイドさんが着けていたカメリアの色合いが特徴的なので、「やっぱりこれってホップの色を意識しているんですか?」と聞いたら、その通りだとのこと。冬は茶系の色になるらしい。麦カラー。
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