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【56】答えがない問題を正しく捉えるための第一歩とは?

どうも、おかゆです。いらっしゃいませ。
いつもありがとうございます。

早速クイズです。
少し長いですが、面白いので考えてみてください。

AとBがじゃんけんをし、
勝った方が階段をのぼるゲームをします。

グーで勝ったときは3段、
チョキで勝ったときは6段、
パーで勝ったときは6段
のぼることができます。

(問)
何回かじゃんけんをして、
相手より上の段にいるためには、
グー、チョキ、パーどれを多く出す
良いと思いますか。
理由も答えなさい。

2018年独協埼玉中学校入試問題

どうでしょうか。
中学入試ってこれだから面白いですね。



(正解)チョキ

(理由)チョキとパーは多く登れ、チョキ対パーで勝つのはチョキだから。
※相手がランダムに手を出してくる前提。


日能研のHPを参考にしました。
『シカクいアタマをマルくする。』ってやつ。


この問題を解いた今、何を思いますか?
私が思ったのは、
「前提がある問題は答えがあるんだな」でした。

今日はそんな話です。


この記事でわかること

・答えがない問題の捉え方
・頭につけると思考が深まる4文字


答えがない問題への向き合い方


世の中にある問題って、前提や唯一の答えなんてないものがほとんどですよね。

ここでいう”前提”って、上の問題で言うと「相手は必ず3分の1の確率でグー、チョキ、パーを出す」みたいなこと。

戦争、差別、飢餓、貧困…

これらに一発回答の処方箋はありません。

ここまでは「ふんふん、そうかもな」くらいで構いません。

でもそんなおっきなテーマじゃなくて、こんな状況だったらどうですか?

あなたは高校生です。
所属するクラスでは、2つの派閥があります。
運動部系の派閥と文化部系の派閥です。
学級委員であるあなたは、なんとかして橋渡しをしたいと考えています。

一発回答はなさそうですねえ…

さて、あなたはどんなことを考え、どんな行動をとりますか?
少し考えてみてください。



考えてみてくれました?
ちなみにこの問題は、解答はありません。

ただし、考えてみてほしい事はあります。

それは、自分の考えに先入観・前提はないか?ということです。

例えば、こんな答えを出した方。

A.運動部系の派閥の人に話しかけてみる
A.先生に相談してみる
A.文化祭などのイベントを活用する

間違いではありません。
でも、考えてみてください。
先入観や前提を無意識に作っていませんか?


では問題を変えます。
上と同じ文章ですが、先入観や前提はどこにあるでしょう?
改めて考えてみてください。

あなたは高校生です。
所属するクラスでは、2つの派閥があります。
運動部系の派閥と文化部系の派閥です。
あなたは文化部系の派閥に所属しています。
学級委員であるあなたは、なんとかして橋渡しをしたいと考えています。

どうでしょうか。
「今回の記事は問題が多いな」「うっとうしいな」と思わないでくださいね。


はい。では答え合わせをします。
問題文に含まれた先入観や前提は以下です。

・生徒同士は仲良くしたいと思っている
・派閥はくっきり2分されている
・派閥同士は仲が悪い
・学級委員だから派閥を無くさなければならない
・派閥があるのはあなたのクラスだけである

いかがでしょうか。
「言われてみれば確かに」という部分もあるのではないでしょうか。

ビジネスでよく使う言葉として『前提を疑え』というものがありますが、答えのない問題を抱えたときには特に重要です。

ここを間違えていると、あさっての方向に進んでしまいます。

たとえば派閥は分かれているものの、文化祭などではチームとして団結できているかもしれません。

たとえば派閥が分かれているのが学校規模であれば、あなた一人でどうにかできる問題ではないかもしれません。


答えのない問題と向き合う際には、そもそもの前提を疑ってかかるのが最初の一歩です。


前提を疑った先にあるもの


では前提を疑った先にはなにがあるのでしょうか。

私はそれを『理解』と呼びたいと思います。
解決ではありません。

『理解』という言葉は、”ことわり”を”かいする”と書きます。
まず、”物事の理を解する”ことができる。

リンゴが落ちるところを見たニュートン。
電話が使いづらかったスティーブ・ジョブズ。

どちらも前提を疑って理を解した結果、人類史上に残る偉業を成し遂げています。

そこまで大きな話でなくとも、前提を疑って問題を真に理解した結果、あなたの前に広がるのは無限の可能性です。


まとめ


答えのない問題に取り組む時は、自分に先入観がないか、勝手に前提を作っていないか問いかけてみる

これがこの記事のまとめです。
ひっかけ問題のようになってしまいましたが、楽しんでもらえたら幸いです。



あとがき


今日は答えのない問題にどう取り組むかを考えてみました。

色んなことに「そもそも」と言う言葉をつければ結構全貌が見えたりするよ、というお話です。

ちなみに私は偉そうに語ってますけど、こういう考え方は結構苦手です。

面白いかなと思って記事自体は作成しましたが、私も顧みないといけないな、と自戒しています。


あと全然関係ないんですけど、日能研シリーズって地域限定だったりしませんかね?

私の地域では、電車にポスターが貼ってあったりして、見かけると一生懸命解いちゃうんですけど。

もしそもそも日能研シリーズをご存じない方がいらっしゃいましたらご容赦ください。



ではまた!
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