北千住に芽吹く地域密着型のコミュニティ
普段は日本国外の話をメインにしているが、
今回は趣向を変えて、東京の下町、北千住の魅力について紹介したい。
海外暮らしが長かった僕は、2年前、2020年末にウガンダの事業を手放し日本に帰国した。
翌年はコロナ禍で海外渡航が厳しく、セルビアやインドに出張した以外は日本で過ごしており、その大半は北千住だった。
ふとしたご縁で住み始めた北千住に”ド”はまりした。
20代から30代の若者たちを中心に、新しい地域コミュニティが生まれ続けている。
先月の一時帰国中、気づくと友人たちに北千住の魅力を伝え回っていた。そして、興味を持ってくれた方数名を案内して回った。
それくらい、北千住が好きだ(笑)
知ってる?「穴場だと思うランキング5年連続1位」
知る人ぞ知る北千住。
実は「穴場だと思うランキング5年連続1位」を獲得している。
■一つはアクセスの良さ!
これ、住むとわかるがめちゃ便利!
東京駅も、銀座も、渋谷も、恵比寿も、六本木も一本で行ける!
都心からは離れるけど、一本で行けるのはホント便利!
■若男女が交じり合う街はほのぼのした活気がある
北千住は昔ながらの下町とオシャレな個人店が絶妙にミックスしていて、大学生から若手のファミリー層、昔から住んでいる高齢の方まで幅広い世帯が混在している。
以下の記事もおススメ!
さてさて、今回の記事では、僕自身の経験を交えて、北千住を掘り下げていく。
きっかけはアフリカのご縁?
まずは自分ごとから。
今は「北千住、北千住」と連呼しているが、2021年に住むまでは駅に降りたこともなかった。
アフリカ生活の前は東京勤務で、9年弱東京に住んでいたにも関わらず、「北千住」の場所すら把握していなかった。
当時は新宿側(西側)に住んでおり、東側に行く機会がなかった。
そんな僕が北千住に住み始めたのは、友人のインスタがきっかけだ。
ウガンダの事業を手放し、日本に戻り1か月が経ったころ、ケニア・ウガンダ時代の友人のストーリーが目に留まった。
「1月から1か月、アフリカに出張いきます。その間、どなたか、私のシェアハウスの部屋を借りませんか?」
海外に行きたいと思いつつも、渡航制限でいけず、日本での滞在が長くなると思っていたころ。
これは良いタイミング!と友人に連絡を取り、そのシェアハウスに仮住まいさせてもらった。
そのシェアハウスが、「チョイふるハウス北千住」だ。
(当時の名称は「協力隊ハウス」)
チョイふるハウス北千住
チョイふるハウスは、「R65不動産」が運営するシェアハウスの一つ。
「R65不動産」は65歳以上を対象にした不動産サイト。一人暮らしの高齢者が部屋を借りにくい東京で、高齢者向けの不動産を経営している。
社長は30代前半の山本遼さん(通称ポールさん)
メインの高齢者向けの不動産事業以外に、都内でおもしろいコンセプトのシェアハウスを15軒以上も立ち上げ運営している。
2023年2月現在、R65不動産が北千住で運営するシェアハウスは5軒。
さらに、将来的には15軒にするらしい(驚)
「チョイフルハウス」は北千住2軒目のシェアハウスだ。
管理人として立ち上げたのは栗野泰成氏。
足立区で、こども宅食「あだち・わくわく便」、居場所「あだちキッズカフェ」などを提供する「一般社団法人チョイふる」を創業者・代表をしている。
コロナウイルスが世界に蔓延した頃、世界中に派遣されていた青年海外協力隊が任地を離れ日本に緊急帰国した。
いきなり日本に戻っても居場所がない。その人たちへの居場所として立ち上がったそうだ。
彼もエチオピア隊のOBだ。
そのため、当初6名定員のシェアハウスのうち5名は隊員OBOGだった。
部屋を貸してくれた友人もケニア隊のOGだ。(ちなみに僕は協力隊経験者ではないw)
友人の出張中、1か月暮らしてみたところ、北千住の街が大変気に入ってしまった。
友人が出張から戻った後も、無理をいって部屋を作ってもらい、結果的には2021年1月にインドに拠点を移すまで、一年弱滞在した。
現在は満室のチョイふるだが、4月に2名が抜ける。1名がカンボジア、1名がモザンビークに引っ越す。
※チョイふるに住みたいと思った方は、ぜひ連絡してみてください。
姉妹シェアハウスが面白い!!
R65不動産が経営するシェアハウスは姉妹シェアハウスとしてお互いに頻繁に交流をしている。
5軒とも、とーっても面白いのだが、2つ紹介したい!
シェアハウス日日
一つ目は「シェアハウス日日」
築90年の家をリノベーションして作られたシェアハウス。
テーマは『暮らしを作る』
古民家のリノベーションを手掛ける若夫婦二人が始めたシェアハウスだ。
DIY好きには堪らない場所だろう。
住民はDIYで自分の部屋や家を作っていく。
そして、もれなく二人の赤ちゃんと一緒に暮らすこともできる。
あさひ荘
上記のR65不動産の記事でも紹介されている「あさひ荘」
クリエイターが集まるシェアハウスだ。
あさひ荘はも5名程度と小規模なシェアハウスだけど、
ご飯会、映画鑑賞会、クリスマス会など、頻繁にイベントをしており、いつも賑やかに人が集まっているイメージがある。
普段、画家、音楽家、アーティストと接点のない僕だが、あさひ荘に出入りしてから、その方面の友人が増えた。
「僕がやっている事業作りって実は”アート活動”だな」と気づけたのは、彼らとの交流かもしれない。
地域コミュニティが熱い!
さて、ここからはいよいよスポット紹介!
KiKi 北千住 (築90年の古民家カフェ)
築90年の家をセルフリノベした日用品と日本茶喫茶の店
上記の「シェアハウス日日」の管理人夫婦二人がやっているお店。
こちらも二人がセルフリノベーションで作った空間だ。
ここ、雰囲気も好きで、スイーツもお茶も美味しいので、友人を案内がてら立ち寄っている。
最近、ワイドショーなどにも取り上げられていて、人気がスゴイ!先月も週末なら予約しないと入れない盛況っぷりだ。
平日はお客さんも少ないのでおススメ。
そうそうスタッフも募集とのこと(今もしているのかな?)
家劇場
築90年の古民家を借りて、自宅として住みながら、劇場として公開している素敵なプロジェクト!その劇がまた、堪らなくおもしろい!!!必見!
家劇場が始まったのは5年前だそう。
「あさひ荘」のすぐ近くのため、何度か前を通りかかったことがあり、その存在は知っていた。
しかし、実際に内部を見たのは先月が初めてだった。
後述の「コーミンカン」で緒方さんと知り合い、立ち寄ってみたら、
なんじゃこりゃ、めちゃ面白いぞ!
実は取り壊しが決まっていて、今月(3月)が最終公演。
週5日、昼と夜に毎日2回公演をしている。
取り壊された後は見れなくなってしまう。。
元々駄菓子屋さんとそのオーナーの母屋を使った空間。
普段の生活と演劇が融合した世界観が出来上がってる。公演のやっていない時間に訪れるのも良いが、ぜひ公演を見てほしい!
実は演劇自体はYoutubeで観ることができる。
でも、実際に現地に運んで、この空間で観てほしい。
普段の住まいと、そこで使っている日用品が劇の中でうまーく小道具として使われていて、この空間で観るからこそ、臨場感が味わえる。
予約はウェブから出来るらしい。平日なら予約取りやすいはず。
https://iegekijyo.tumblr.com/
ここまで薦めておきながら、僕は実際の公演は観れていない。
先日、上記の動画を家劇場のプロジェクタスクリーンで見て感動した。少し立ち寄っただけなのに30分間見入ってしまった。それでも、あの空間で観たからこそのワクワク感があった。
今月はインドにいて観ることが出来ない。ぜひ、僕の代わりに観てきてください。そして感想を聞かせてくださいw
(仮称)コーミンカン!
こちらも好きな場所。昨年9月に始まったばかりの溜まり場w
定期的なイベントは、水曜の夜会【co-me-think】と土曜の朝ご飯会【あさと、ごはんと、】の2回。それ以外にも、ときどきおもしろいイベントが催される。
【あさと、ごはんと、】は、朝8時前に皆で集まって、朝ご飯を食べる会。 その都度、有志でご飯を作ってくれる方が手を挙げてご飯を作ってくれる。
臨時のイベントだと、先月2月の節分には、『ライブペインティング×豆まき』の会があった。
主催者の一人が遅れてきて、その代わりに、北千住駅に赤鬼青鬼のコスプレをしていたYoutuberをスカウト。イベントに連れてきて、カオス感が増していたww
基本、事前連絡すれば誰でも参加できると思うので、気になる方はぜひ!
仲町の家
素敵な中庭のある旧日本家屋。
ここに来ると本当に落ち着く、素敵な日本家屋の空間♪
仲町の家は、戦前の千住界隈を収めていた名家の家。関東大震災で建物は傾いたけど、そのままの部材で立て直したそう。
市民参加型のアートプロジェクト「音まち千住の縁」によって、藝大生の作品など、アートプロジェクトも開催している。
プロジェクトやイベントをイベントやっている時もやっていない時も、たまにきてゆっくりするのが気持ち良い。
共同書店 編境
これも紹介したい!
R65不動産のポールさんが始めた、棚貸しの共同書店。
上記の記事でも紹介されていた。
近所の人が、棚を借り、自分の所蔵している本を置いて、売ったり貸したりできる。
店員はボランティア。棚主になった人が仕事終わりなど自分が店に入れる時だけ入る。
だからお店がやっているかは不定期。その日にTwitterを見て、今日はお店が開いたのか、何時に閉まる予定か?を確認する。
ぜひ訪れて、棚にある本を眺めてほしい。
自分の嗜好に合った本を置いている棚と出会うのも面白いし、
これまで触れたことのない分野の本に触れてみるのも良いだろう。
住むなら気になる?食材屋さん!
焼肉食材店 河の家
とても人気があるお肉屋さん。
皆から「美味しいから食べた方がいい!」と言われ、今回、やっとトライできた。
シェアハウスで皆で食したが、家でこのレベルの焼肉が食べられることに感謝しかない!
開店時間が14-18時、かつ週4日ほど(土日は休み)と平日午後しか営業しておらず、ハードルが高く、タイミングが合わなかったのだ。
今回、平日午後14時にも関らず、お肉を買うだけなのに、20分も並んだw
並んだ甲斐があり、皆で感動しながら食した。
おでん具材 マルイシ増英
次も食材屋さん!
駅から「チョイふるハウス」に向かう途中に気になっていたおでん具材屋さん。
ずっと気になっていたが、「独りでおでんをするのもな~」と買う機会がなかったが、
今回、冬に帰国したこともあり、シェアハウスの住人に声をかけて「おでん会」をした。
練りものがめちゃ美味しい!!
店員さんに勧められて買いすぎたー!と思ったが、美味しさのあまり、ほとんど残らなかった。
他にも紹介したいスポットはあるけど、文字数がwww
最後に特定のお店じゃないけど、紹介したいところをいくつか挙げて終わりにします。
まだあるぞ!北千住
趣の違う商店街が5-6つ!?
最近、商店街が寂れていると聞くが、北千住には地域密着の商店街がたくさん存在している。
西口にも東口にも、スタイルの異なる商店街が5〜6個ずつあり、どれも魅力的なお店がたくさん並んでいる。昔ながらの下町の雰囲気を感じられるお店や、オシャレな個人店など、幅広い世代に愛されている。
仕事で終日籠っていた時、休日にふと時間ができた時、
商店街を散歩するだけでも良い気分転換になる♪
銭湯の街
北千住には言わずと知れた、歴史ある銭湯が多く残っている。
銭湯文化の衰退で閉鎖した銭湯も多いと聞くが、現在も営業している銭湯が数くある。
チョイフルハウスから徒歩圏内にも3-4つある。
その一つが「タカラ湯」
ここは縁側があるのが特徴。
先月帰国時は、縁側のライトアップをしており、幻想的な雰囲気が出ていた。
以前は、一番近いところに「大黒湯」というキングオブと呼ばれた銭湯があったが、2021年に閉店してしまった。
荒川河川敷
荒川河川敷は、足立区民の憩いの場であり、老若男女全ての方々に愛される場所だ。
こちらの記事で「虹の広場」。
どうやらフォトジェニックな場所になっているらしいw
ここは「チョイふる」から徒歩5分。
住んでいた時は、住民と二人で毎朝6時か6時半から朝活をしていた。
ほぼ毎日、朝起きて荒川まで5-10分歩き、40分ほど運動して戻ってシャワーを浴びる。たまに他のシェアハウスや近所の友人も参加してくれた。
河川敷は、朝からジョギングしていたり、太極拳やっている高齢者グループがいたり、ラクロスの練習している大学生がいたり、週末は良く野球やサッカーの試合をしている。橋の上から眺めるだけでも楽しい。
センベロ街
都内でのはしご酒が出来る場所が減っている中、北千住にはその楽しみが残っている!
ツマミを頼んで、一杯飲んで、一つの話題が終わったら次の店に移る。これがいわゆるはしご酒。
夕方4時頃に集まり、日付が変わるまで友人と他愛もない話をしながら飲むことは、至福の時間。僕もたまーに友人と集まりセンベロしているw
最後に!
千住のディープな部分を発信する「千住浪漫シティ」というアカウントがある!こちらを覗けば、よりディープな千住を知ることができるかも!
インスタはこちら
さくっと、紹介するつもりが長文になってしまった 苦笑
ぜひ、じっくりと北千住を散策して、自分にとってのお気に入りのスポットを見つけてみてください~!
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