はじめの一歩

南カリフォルニア生まれ育ちの長女は今月、大学一年生を終えた。去年の夏コロナ禍で高校の卒業式もドライブスルーで、「高校を卒業したらバイトをしたい」と張り切っていた最中、レストランはどこもクローズ。テイクアウトが主になって、外での営業も席数が限られ、中々バイトが見つからなかった。

職業案内から紹介を受けた仕事で、いくつかインタビューを受けていたみたいだったが、「やりたい仕事じゃない」と言って、断っていた。外では働けるところがないので、妹の家庭教師をしたらと振ってみたけれど、(それも相場よりいいお金を払ったのだが)初めはいい調子だっと思いきや、続かなかった。もともと飽きやすい性格なのは知っていたけれど。

妹の家庭教師にも飽き、ボーイフレンドに頼りっきりのデートにも飽き、1日何時間もコンピューターの前に座っているゲームの時だけ興奮している姿を見て、こればかりは中毒になっていると心配だった。正しく、いいタイミングでカリフォルニアのレストランが普通営業になった!

車の免許も早くとって欲しかったのだがコロナを言い訳に後回し。それよりも先にバイトが決まった。

勤め先は、去年からターゲットにしていた、夫の関係している「広島風お好み焼き」屋さん。

はじめの一歩は、なかなか本人だけの力では動かないことも多い。今回も人手不足から、ちょっと急がせて履歴書を作らせたところから、一気に動いた。

一つ動き出したら、昼まで寝ている事もなくなって、それなりに忙しい健全な大学生らしい生活に戻った感じ。車の免許は後回し。

それでも「はじめの一歩」

きっかけがあって、よかった。






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