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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2021年10月の記事一覧

No.237 表紙はブラッド・フリーマン - その理由

2021年10月25日、現在発売中の最新号は、ENDURO GPの解説と、エストニアGP、スウェーデンGPのレポート。それからSIXDAYSの歴史を振り返りつつ、ひの競技のアウトラインを解説した記事などが中心。 表紙が相変わらずかっこ良くて、ライダーはENDURO GPで今年オーバーオールタイトルを獲得したブラッド・フリーマン。 フリーマンのGPタイトルは2度目で、昨年もタイトル目前だったんですが、最終戦でまさかのガス欠、同僚のスティーブ・ホルコムに破れるという結末でした。

ENDURO GPの2022スケジュールが語るもの

2019年までは8大会×2日間=16ラウンドが実施されていたENDURO GPだが、COVID-19状況のために今年2021年は6大会-12ラウンドと規模縮小。それでもこの2年間、中断せずにシリーズを成立させてきたのはすごいことだ。 2020年、イタリアのパンデミックが、まさしくワールドエンデューロの中心地であるロンバルディア州のベルガモを震源にしていたことを記憶しているだろうか。それは、KTMファリオーリの本拠地でもあり、アチェルビスの地元でもあるが、トップチームのほとん

TIME TO RIDE 「林道ロマン」 大鶴義丹

写真撮影、三橋淳  東京近郊の林道が、自由に走れない状況になって久しい。実際に私が長年愛用していた、進入禁止を免れていた、都内にある某有名林道も大きな鉄ゲートが出来てしまった。そこは都内屈指のロングダートで、可愛い支線もあり、数十年における愛着があったので言葉を失った。  令和元年の台風19号の影響により、関東周辺において多くの林道が破壊されたことが元凶なのは言うまでもない。だが私見ではあるが、新コロナ禍が呼び寄せたSNS的なアウトドアブームとリンクしているような気がする。

「オジサンではなく緑ゼッケンが重要なのだ」 - エンデューロ日記 No.26

これまで、ENDURO GPにおける23歳以下のジュニアクラス、21歳以下のユースクラスについて解説しましたが、ISDEでも同じく、23歳以下のジュニアクラスが存在していて、こちらは、ワールドトロフィチームに並んで重要視されます。 イタリア協会は、23歳以下のジュラアクラスのライダー育成を長期に渡るプロジェクトとして取り組んでいます。当然のことながら、若手が育つことは、将来に渡って、このスポーツを維持するための基本です。 2015年に初めてワールドトロフィを獲得したオース

SILK WAY RALLY 2021 - 梅田真祐インタビュー No.236より

ロシアのオムスクからウランバートルへ。中央アジアに展開する壮大なラリーはパンデミックによる制限で突然のルート変更を余儀なくされた。波乱のラリーにSSVで挑んだ日本人ドライバーに訊く。 2020年のアフリカに続き、今度は中央アジアの壮大なラリーに挑んだ FIA/FIMクロスカントリーラリー世界選手権2021 シルクウェイラリー 2021年7月1~11日 あくなきチャレンジ-- シルクウェイラリーへの参加を決めたのはいつ頃だったんですか。 梅田 : 今年の2月でした。アフ

数字で見る「世界のエンデューロ女子はどのぐらい速いのか?1 」 - エンデューロ日記 No.25

ENDURO GPのウイメンズクラスは2010年にスタート。全ラウンドで併催されるのではなく、8大会のうちで、4~5大会で実施されるものでした。 その後、少し人気が下火となり、2017年から2020年までの間は、最終戦でだけ開催されるようになり、世界チャンピオンを決める仕組みとしては物足りない状況が続いていました。 が、2021年は、開幕戦ポルトガル、スウェーデン、そしてこのフランス最終戦を含めて3大会6ラウンドを実施。世界タイトルの権威を取り戻しました。 サンツは6度

「これだけは知っておきたい- 閉幕 ENDURO GP 2021 」 - エンデューロ日記 No.24

昨年、最終戦の悲劇について、フリーマンは後に「なかなか事実を受け入れられなかった」と話しました。今年はガルシアという強敵が空いてとなっただけに、喜びも数倍でしょう。多くのライバルの登場で、本当の強さが証明されることにもなりました。 今季6大会、全6ラウンドが開催されたFIMエンデューロ世界選手権=ENDURO GPも、10/15-17日のフランスGPで幕を閉じました。 排気量クラス前回説明し忘れました。メインのシニアクラスは、下記の3つの排気量に分かれていて、GPクラスは

ENDURO GP 2021シーズン概観 - エンデューロ日記 No.23

ちょうど10月15-16-17日と、FIMエンデューロ世界選手権の最終戦、フランスGPの開催されているところ。遅ればせながら、今季のENDURO GP概観しておこう。 そうすると、明日には見られるかもしれない、シーズンを終えたライダーの「涙」の意味が、少しだけ理解できるかもしれない。 Images : Future7Media プロモーターの交代2003年からENDURO GPの改革を進めてきたフランス企業のABCコミュニケーションズが、2020シーズンでFIMとの

SILK WAY RALLY 2021 - シルクウェイラリー - No.236より

パンデミックの影響で急遽モンゴルステージがキャンセル。5日間の短いレースになったシルクロードのラリー。接戦を制したのはオーストリアのダカール勝者。続く2位にルーキーのスカイラー・ハウズ、そしてHeroモータースポーツのフランコ・カイミが3位の快挙! ※次回はSSVクラスに参加した日本人ドライバーのインタビュー+レポートを掲載します。 突然の短縮 ロシアをスタート、モンゴルのウランバートルのゴールを目指す中央アジアの壮大なラリーは、KTMファクトリーライダーにしてダカール勝