禁酒日記 2022年7月

7/21
なんと2日も飲んでいない。これは快挙である。出だしから快挙である。詳らかに書く。1日目、ハードコアな宿酔で飲めず。酒飲みの沽券に関わる、全く面目無いが飲めなかった。2日目、ワイフの調子が悪くドーターを素面で世話しなけれならず酔っ払っていられなかったために飲まなかった。父親の鑑である。ダディー・ミラーと呼んでくれ。と、こんな感じで酒と距離をとることができた。禁酒を続けていこう。

7/22
早速飲んでしまった。
中野駅からの帰り道で缶のハイボールをプシュッと。缶のハイボールは美味しくないのはわかっている。企業努力には申し訳ないが美味しくない。当然だがウイスキーにソーダを入れた方が100倍美味い。共感の嵐だろう。しかしながら缶ウイスキーは缶ウイスキーでそれはそれとして愉しんでいる。缶コーヒーも同じだろう。

7/23
なぜ禁酒日記なるものをつけようと思ったのか、ものごとには動機があって然るべきだろう。端的に言うと酒を飲んで日々のパフォーマンスの低下に辟易しているからだ。パフォーマンスというようなロクなことはしていないが。朝は頭が痛くカフェインで無理矢理起こして、午前中はほとんど使い物にならず、遅くまで仕事をして酒を飲んで寝るという悪循環が嫌いで抜け出したいと思っている。それでも一時的な快楽、セラピーに身を任せてしまい今日も酒を飲んでしまった。そんな自分をある種客観的に振り返るためにも日記という形で日々を紡いでみる。どうしよう365日飲んでしまったら。今日は飲んでいない。

7/24
中野にシャトレーゼができたのはご存知でしょう。できたというのは開店したということで、群馬の地元では実家の近くにシャトレーゼがありよく買っていたから珍しいものではなかったが、なんと中野サンモールに開店するやいなや大行列。朝から中野市民が列をなす始末。なんだこれは！と姉に連絡すると「東京では珍しいらしいね」とのこと。なるほど需給バランスが傾くのは市場原理であり、狂喜乱舞するのは珍しいからか。例に漏れず空いているときに行ってみた。2,000円くらい洋菓子を籠に入れ、レジに向かうと奥にワインの樽が置いてある。あれワインなんて置いてあるのかと店員さんに聞くと、樽出しワインで別売りのボトルを購入し、それに詰めるというスーパーの持ち帰り水方式だと。有料ではあるが650円ほどとリーズナブル。禁酒している私だが、そのモノ珍しさについつい需給バランスが傾いた。ボトル購入、樽ワインを詰めてもらう。買ってしまった。買ったワインを飲まない愚はない。なかなかイケる。はっきり言うとリピありだ。

7/25
最寄駅からの帰り道に数々の誘惑がある。帰り道にコンビニが3軒ある。セブン、セブン、ファミマ。このセセファにとりあえず入るのが癖というか日課というかルーティンになっている。そしてだいたい缶ビールや缶ハイボールを買って帰り道に飲み歩く不良な人間だ。今日もそこにはセセファがある。まったく便利な街だ。ファーストセブンを通り過ぎる。セカンドセブンに入り物色するも堪えて店を出る。ファまでの道のりで缶チューハイを持った大学生とすれ違う、夏を存分に楽しめ。補助輪をつけた自転車で横断歩道を渡る女の子、信じられないほどのガニ股で自転車を漕ぐおじさん。横を見ると串カツ田中が飲んでいかないか？とこちらを見ている。堪える。とぼとぼと歩いているとサードファミマを発見し当然物色。ぐっと堪える。堪えた。なんだかんだで今日は堪えた。禁酒1日成功。大成功だ。
P.S 
OniGOでトイレットペーパーを買うついでにアイスを買ってしまった。なんと4個も。便利な世の中だ。

7/26
仕事の帰り、電車の中でMさんと宗教と政治について話をしていたら「一杯飲もうや」と誘ってもらい東京駅のウイスキーバーSAKURAに行った。ビール、ウイスキー、ウイスキー、ウイスキー、ウイスキーと5杯程度、しっかりと飲んでしまった。最高に楽しかった。Mさんは会社の先輩というより師匠のような存在で、説教くさいこともなく、形式ばった話もせず、話が脱線したらそのまま脱線先で楽しんで、抜群に面白い持論を持っていて底抜けに優しくてとっても魅力的な人間だ。ARHGAP11Bの話や、ポジティブとネガティヴはどちらも双極だから一緒にできること、騎手の性格と馬の性格が分かれば勝てること、便利が愛情を超えたら破滅の道等々、スマホのメモを開陳しながらお互いが何を考えているかを話し合いながら飲んだ。今日の飲酒に全く後悔はしていない。お酒を飲んで酔っ払った状態こそ脳みそがブーストして会話が弾むことはあるし、そうでないとついていけへんかったんや。あ、それと今度イカの塩辛を作ろうと思いました。Mさんがイカをきっかけに魚を捌けるようになったらしいから。

7/27
ゆうこりんが離婚した。2度目だという。3人の子どもがいて医者の旦那さんで都内の高級住宅街に住んでともう素晴らしい人生なように見えるが、内実はどうなんだろう。なんて詮索はやめといて、コリン星と離婚は関係あるのだろうか。なんつって。今日は酒を飲んでいない。禁酒成功。お昼過ぎまで娘と遊んでいた。少し出かけようとワイフ&ドーターと3人で中野マルイへ。無印を見てカルディを見てサボテンを食べてピーコックストアで買い物をして帰ってきた。ドーターはわがまま爆発で何に対してかわからないがギャーギャーと騒いでいて可愛かった。どうやら父ちゃんはあまり好かれていないようだ。

マルイのエレベーターで金持ちそうな日本人版ジローラモが乗ってきて、
「あら赤ちゃん可愛いね。1年半くらい？」
「今ね、9ヶ月なんです」
「あらごめんなさい！男の子かい？」
「女の子なんですよ〜」
「あら女の子か！まー可愛いね！将来は女優だな！」と言って私の肩をポンポンと叩いたと同時に扉が開いて颯爽と出ていった。

なんて"間"のいい人なんだろうと思った。エレベータートークなんて言葉があるけれどまさしくそんな感じで、しっかりと短い時間の中でまとめてきたなというか、まとめようとしたわけではないけれど自然と仕上がったような。おそらく仕事ができる人なんだろうなあと思った。

帰宅してミートソースを作り、平和の森公園でランニングを30分して寝る。飲酒する暇がなかった。いいことだ。


7/28
帰り道で缶ビールを飲んだ。俺はなんてだらしない人間なんだ。なんで飲んでしまうんだ。なんてみじめなんだ。ミゼラブルなんだ。酒・ミゼラブルじゃないか。家に帰ってきても飲んでるじゃないか。アサヒスーパードライ。会社のお中元のもらいものだ。明日は控えよう。


7/29
試飲で飲んでしまった。中野のベースという輸入食材も売ってる惣菜屋さんで妻子を待っているときに。そして合流して一緒に食べた。椎ちゃんはお菓子を爆食いしてた。タバスコ3種3本買った。

7/30
缶ビールを3本飲んだ。家にあると飲んでしまう。早くに帰って図書館へ返却した。いつもいつも遅れてしまって申し訳ない。返却するときにバツが悪い。眼圧リセットの本を読んだ。視力良くなりたい。

7/31
お酒を飲まなかった。okストアでイカを買ってイカの塩辛とパエリアを作った。料理ほど生活に根ざしていて手軽でクリエイティブなことはないと思う。毎日料理すればお酒なんていらないのかもしれない。逆にいるのか？


7月総括
12日中、6日飲酒。引き分けだ。

反省文にはしたくない。感情のブレやアンテナでキャッチしたものを書き留めてゆきたい。禁酒をアイコンに楽しもう。飲まない方が次の日頑張れることは火を見るよりも明らかで。それでもお酒は大好きだ。いくら禁酒をしたくてもお酒を責めるようなことはしたくない。お酒に人格はない。悪いのはいつも人間だ。サンクスアルコール。