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なぜ親は子育てを学ばないのか。

明けましておめでとうございます。

2024年最初のnoteです。

今年の抱負はこの記事に書いたのでよかったら読んでください。


僕の家族は、年末年始に集まる系の家族です。

僕の実家とおばあちゃんちが徒歩圏内にあって、毎回集まるのはおばあちゃんちなんです。

小中学生の従兄弟が6人いるんですけど、そのうち2人が僕の実家に泊まることになったんです。

2人とも僕のYouTubeを観てくれていて、出演もしているんですけど、その2人の従兄弟が絵を描きたい!!と言って来たんですね。

それで、撮影もしたいんだけど、いい?と言って来たのでいいよ!と言って絵を描かせてあげたんです。

僕が使っているのは油絵の具なので、小学生のいとこからすればとても新鮮な体験だったみたいで、すごい喜びながら描くんです。


ふと、その光景を見たときに、なんで小学生は油絵をやる機会ってないんだろうと思ったんですよね。

逆に、僕にはなぜ油絵と出会う機会があったのだろうと。


1人の従兄弟は、小5で野球をやっているんです。

こいつが本当に可愛いやつでして。

野球をやるきっかけになったのは従兄弟の親が、運動神経がいいから何かしらスポーツをやらせたいと言ってたまたま通っている学校に少年野球クラブがあって入ることになったんです。

確かに、小5にして相当な運動神経は持っているんですよ。

親が、それを伸ばしたいと思うのも納得で。

でも、僕には不信感しかなくて。

その従兄弟は、勉強が嫌いなんです。
嫌いというか、正確には嫌いと思っている、思わされているだけなんですけど。

それもそうで、従兄弟の両親は2人とも中卒と高卒なんです。
だから勉強をやるっていう習慣はない両親。

でもスポーツはしっかりとやってきた両親。

自分と子を当てはめて、親は、どうせ勉強はできないからスポーツをやることを推進するのは当然です。

なぜなら、自分が勉強はして来なかったから。

科学的に見ても、大学に通っている親の元に生まれた子は大学に行く確率は高いです。

それほどに、子は親の常識の影響を受けて育っていくわけです。


その従兄弟自身も、親に散々運動神経がいいことを褒められていて、自分は運動神経がいいんだ!!運動は得意なんだ!と自覚をしているんです。


僕が、学校で何をしている時が一番楽しい?と聞くと

図工っていうんです。

体育はつまらないというんです。

その理由が面白くて、簡単すぎて全部できちゃうからつまんないと言っていたんです。

でも、図工は難しくて考えないといけないからやりがいがあると。

それくらいに、運動をすることに自信を持っている。

もう1つ、面白いのは楽しいことは図工っていうところです。

実際に、油絵を描いている時、すごい真剣な顔をしてフロー状態に入っているんです。

話しかけても応答がない。

ふと、休憩しているときに、すげえ集中してんじゃん。楽しいか?
と聞くと、考えるのが楽しい!と。


初めて絵を描いているのにも関わらず、絵の構想を考えたり、その絵の意味まで考えてどんな絵を描いたら面白いかっていうところまで考えていたんです。

それをぶつぶつと独り言を言っている。

たまに、僕にどうしたらいいかなとも聞いてくる。


おそらく、僕の従兄弟は絵の才能があるタイプです。


僕が、すげえじゃん。そんなに考えられる人大人にもなかなかいないよ。絵描きなよ。って言ったんです。

そしたら、野球しか俺にはできないからな、、、と言ったんです。


従兄弟が絵を始めるかどうか僕もわかりませんが、始める可能性は低いなって思うんです。

なぜなら、親が絵を描いていないからです。


親とか関係なく、この世の多くの人は、なぜ自分がやって来たことを人にやらせたがるのだろうって強く思うんですよ。

偏りが凄まじくて。

僕の家庭が母子家庭でその影響もあり、心理学や教育にはとても興味があって勉強しているんですけど、周りの親世代や同世代で子供ができた人を見ているとみんな自分の体験から子を育てているんです。

これってすごい不思議なことで。

わかりやすくいうなら、何も知らない、やったこともない競技の大事な試合に何も準備をせず出てしまう感じです。


僕の母の育て方はすごく良かったなと思うし、それで得して来たことがほとんどなので感謝しかありません。

しかし、それが正解だとも僕は思わないんです。

だからこそ、僕は自分たちがどう育って、その結果今こうなっているのかっていうのはしっかり知るべきだと思って教育や心理学を学んでます。

もちろん、子育てに絶対的なものはないです。

でも、これはしないほうがいいよねとかこれをしておくと子供の可能性を広げられるよねみたいなことって結構あるなって。


実際に、僕自身が子供がいるわけじゃないんですが、いとこと過ごしたお正月で沢山のことを考えさせられました。


僕は、人にアドバイスを求められた際に、気をつけていることがあります。

それは自分の主観で話さないっていうことです。

自分の経験や考えでアドバイスはしないようにしています。

なぜなら、それは相手にとって可能性や悩みの視点を変えることができるものではないからです。

アドバイスをするときに重要なのって、今の現状ある物事を違う視点で見れるようにしてあげたり、視座を変えるきっかけを与えることだと思うんです。

これは、まんま教育にも子育てにも言えることだと僕は考えています。


多くの親は、自分はこうやって育てられて来たから、自分はこうだったからっていう思考で自分の子供にも接します。

これだと、子供は親と似た人生を歩むことになる。

実際に僕の家族は皆バスケ経験者なんです。

僕がバスケを始めた理由は、母親がバスケをやっていてその影響です。
それで、僕の姉と妹もバスケ部に入っていました。

当時子供だった僕らは、それが親の影響だなんて全く思わなかった。

でも今、いろんな人と出会ったりいろんなことを知って思ったのは、みんな親がやっていることをやる確率が8割くらいなんです。

音楽をやっている親だと、子も音楽をやるし
絵を描いている親だと、子も絵を描く。

これって子供の可能性は親によって決められてしまうってことになると思うんです。


おそらく、従兄弟が僕の家にくる事がなく僕が油絵をやっていなかったら、生涯で絵を描く、油絵を使うことはない人生だったと思います。


僕の家系で絵を描いている人は1人もおらず、僕自身も独学で1人で勝手に始めた身なので、僕が自分で勉強してようやく辿り着いた道です。

僕が実際に絵を描いているからこそ、従兄弟にその楽しさや面白さを伝える事ができて、絵を描きなよと勧める事ができました。

でも、絵を描いた事がない従兄弟の両親からすると、絵を描くことの面白さや楽しさはわからないので、やっぱり自分が過去にやってきて良かったものを勧めてしまう。

そして問題なのが、僕の影響で絵を描くのが楽しいと思った従兄弟が野球を辞めて絵を始めたいと言った時に、ほとんどの確率で反対をすることです。

従兄弟が絵に向いている、才能があるっていうのは実際に描いている僕だからわかることでもあり、やったことない両親にとって未知の世界の上に難しい世界だと認識をしているので、高確率で却下されると思うんです。


子供は単純で素直なので両親がお前には向いていないよって言われたらそうなんだな、じゃ野球だけ頑張ろうってなってしまう。

絵を描いたこともないのに。


今の学校のシステムもそうです。

大金持ちになりたいと言った子供がいた時に、多くの教師はそのために何をすればいいのか知りません。

それは、お金を自分で稼ぐってことを多くの教師は経験して来ておらず、そのための勉強もしていない人がほとんどです。

教師や親だからこそ、自分が興味ないからやらないにしろ、子供のためにそーゆうところの知識や情報は取りに行くべきなのに、そうしている教師や親は僕は知りません。

6人の従兄弟に夢は何?と聞くと
半分以上YouTuberって言います。

でもその両親とも普通の会社員やパートしかやっていません。

僕が、やらせてあげれば?というと
んー、、、って感じなんです。

これが、わかりやすく00大学に行きたいとか美容師になりたいとかだと応援はするんです。

なぜなら、なりかたややり方がわかるから。

親や教師の腰の重さで子供のやりたいことやらせてもらえる事がほとんど決まっているこの現実に僕は悲しく感じています。


僕の活動で多くの子供にこんな道もあるんだよって知ってもらえるように頑張りたいなって強く思った年始でした。


親やたまたま出会った教師の度量で子供の可能性を狭めている現実を僕はみ過ごせない


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