見出し画像

収入が低い人ほど投資をやってほしい

いきなり無茶なタイトルです。収入がカツカツだったらそんな余裕ない!と怒られそうです。しかし若い頃の私もそうでしたが、収入が低い人ほどマネーリテラシーを身に付けて支出を減らし、収入を増やす必要があります。

そのための選択肢として投資が強いという話です。

資本主義で一番強いのは投資家

投資家になれば他人に働いて稼いでもらえる

資本主義はスポンサーである株主が出資して会社を作ります。そして株主が経営陣を選び、経営を任せます。経営者は従業員を雇い、設備投資を行って事業を運営します。

もっとも多くの会社は創業者が最大の株主なので、会社が社長のものであるケースが多いのですが。

そして稼いだお金から従業員に給料を払い、黒字だったら税金を払い、税金を払ってもお金が残っていたら、スポンサーとしてお金を出してくれた株主に配当を払います。

「なんだ投資家が一番強いとか言っていて、株主が一番後回しじゃん」と思ってはいけません。株主が受け取る配当収入はほぼ不労所得です。会社の運営は経営者が、会社の実務は従業員がやります。

株主は出資と応援、必要に応じて重要事項の決議や、改善案やアイディアの提案を行います。仕事における顧客のように、お金を出して仕事をしてもらう立場なのです。

つまり投資家になれば人に働いて稼いでもらうことができるのです。不労所得が得られるのです。

最近は株を買うハードルが下がった

そして今はミニ株と言って1株から買えます。一昔前(10年くらい)は1単元である100株以上から、二昔前(20年以上)なら当時の1単元である1,000株以上からしか買えませんでした。

つまり株を買うハードルが下がったのです。それこそミニ株なら数百円から買えます。1単元である100株だとしても、業績が安定していて株価が300~500円の企業は沢山あります。

これらの会社は3~5万円で買えますが、この価格でも長年ずっと黒字で配当も出し続けているという会社は探せばあります。私もそういう会社の株を持っています。

投資家になればお得な思いをできる

配当や株主優待は嬉しい

投資家として株を買えば、配当や株主優待をもらえます。投資信託や債券を買う場合はもらえませんので気を付けてください。

配当は小遣い程度ではありますが、10年くらい積み上げていけば桁が1つ上がります。5,000円とか10,000円の配当金が来ると、「おおっ!凄い!」と感じられます。

株主優待はプチ贅沢ができて嬉しいです。カタログギフトなら、普段は買えないような贅沢な品を手に入れられます。

食事券も嬉しいものです。外食をいつもするわけにはいきませんが、株主優待があれば堂々と外食できます。コロワイドグループなどは定番中の定番です。

株主優待でQUOカードをくれる会社もあります。QUOカードならコンビニで使えますので、プチ贅沢でデザートを買うのもいいでしょう。

株主になればこういうプチ贅沢がタダでできてしまうのです。こんなにおいしい話はありません。

株を買うときの注意点

美味しい話ばかりの配当や株主優待ですが、注意点ももちろんあります。

よく言われるように投資にはリスクがあります。投資は自己責任でお願いしますというのは私も言ってますし、世間一般でよく言われています。

株を買うときは配当や株主優待の利回りで選びたくなりますが、業績をしっかり見てください。少なくとも過去5年は黒字続きの会社を選んでください。

業績が悪化すると配当が減ったり、株主優待が改悪されたりします。最悪の場合、なくなったりします。だから安定して業績を出せる会社の株を買うことが必須条件です。

資産形成によって安心が手に入る

投資の効果を試算してみた

投資は塵も積もれば山となるです。数年では数千円しか収入が増えませんが、10年もやれば数万円にはなります。

試しに試算してみました。高配当株投資で、配当を証券口座に入れて再投資に回すことを前提にしています。

中小企業勤務と非正規雇用のケースを用意しています。どちらも増加資産を税引後の収入と見てください。税引後ですので、額面の収入は25%多くなります。

まずは正社員だけど中小企業勤務で、あまり給料に余裕がないケースです。私もこんなもので、20万円から初めて、年間20万円ずつ積み立てていきました。

続いて非正規雇用のケースです。10万円から初めて、毎月1万円積み立てることを想定しています。収入が限られている以上、節約術を身に付けて月1万円を捻出する想定です。

この計算のように、30歳から定年まで投資を続ければ結構な年収になります。軽く月収分だけ年収が増えるようなものです。決算賞与が追加されるようなものと捉えてもいいかもしれません。

また40歳から20年だったとしても、やっていないのと比べれば違います。月収の半分から2/3くらいは年収が増えることになります。

好業績企業の株はキャピタルゲインも出る可能性がある

この計算結果はキャピタルゲイン(値上がり時の売却益)を無視しています。あくまでも配当が美味しい会社に投資して、配当だけもらっている想定です。

実際には好業績で配当利回りも高い会社の株を持っていると、株価が上がるケースも多いです。株価は業績を上げられる会社ほど上がるものだからです。

よって好業績で配当や株主優待の利回りが美味しい会社は、業績悪化により株価が下がるリスクが低い上に、キャピタルゲインが出る可能性もあります。だから実際には4%ではなく6%くらいの利回りになります。

すると複利効果もありますので、4%の場合と比べて20年で1.8倍、30年で2倍になります。

株をやる上での注意点

初心者の頃は失敗もする

美味しいことばかり書いてしまったので、気を付けるべきことも書いておきます。

私ももちろん失敗をしています。初心者の頃は痛い目を見たことが何度かありますので、参考にしてみてください。

また株のメリットと注意点、向き不向きについてこちらの記事にも書いています。

投資はギャンブルではない

そして何より伝えておかなければいけないことは、投資はギャンブルではないということです。

こちらの記事にも書きましたが、投資と勉強は似ています。勉強が今労力を払って、後になったら知識が付いているのと同じように、投資は今お金を払って、後でもっと多くのお金を得ることです。

決してギャンブルのように勝負してやるとか一発当ててやると考えてはいけません。

投資の記事ではよく、買ったとか負けたという表現がでてきます。これ自体がどうかと思います。絶対にギャンブルはやらず、堅実に積み上げてください。

堅実に積み上げる投資を長期投資と呼びます。いわゆるトレードなどを短期投資と呼ぶのに対して、堅実な投資は時間がかかるので長期投資です。

また割安な銘柄を買って長く持つ投資法をバリュー株投資と呼びます。投資の神様として有名なウォーレン・バフェットもバリュー株投資をやっています。

お金欲しさにトレードにつられてしまうかもしれませんが、割安・堅実な長期投資を心掛けてください。

終わりに

私は収入が少ないながらもマネーリテラシーを勉強して株をやってきました。むしろ収入がない分を補いたいという気持ちもありました。

振り返ってみると株をやってよかったと思います。零細企業勤務の低収入でも、節約して投資をすることで、10年経った今では年間数十万円の不労所得を得ています。ボーナスが1回増えたようなものです。

だからこそできるだけリスクを下げて堅実に稼いで、お得な思いをできる投資法を解説していきたいと考えています。

いいなと思ったら応援しよう!