見出し画像

家族の日記 7.さようなら 2022/6/28

2022年6月28日(火)
葬儀は、義母が最後までお世話になった老人施設内の教会で、この日の朝の10時半から行われました。教会は両側の壁と正面に大きな窓があり、緑の木々が見える明るい建物です。

神父さんの説教。身内の代表が聖書の一部を読み上げるリーディング。讃美歌などがあり、40分ほどで式は終わりました。

孫四人と、孫の一人の彼氏、義妹の六人が、棺の両側から把手を持って義母を車に送ります。義母はみんなに見送られて墓苑に一足先に向かいました。

その後、老人施設内のカフェでお茶会がありました。サンドイッチ・ソーセージロール・お菓子・コーヒーと紅茶です。初めて会う人も、数年ぶりに会う人もいて、みなどんどん自己紹介をしに来てくれます。
「私は誰々おじさんの息子で、あなたとは義理のはとこです」というように。
一番会っている人たちでもコロナのせいで3年半ぶり。もっとずっと会っていなかった人もいまして、誰だっけ感がマックス。
内弁慶の私には、なかなか試練の場でした。
義母と義父がお世話をしていたカンボジア難民のご一家も、小さい子たちも含めて来てくれています。親戚にはマオリの人もたくさん。施設内で仲良くしてくれていたみなさんも、私たちがコロナ以前は毎年施設に泊まり、よく一緒にお茶をしたので、私たちを覚えていてくれました。

午後2時から、車で30分ほどの墓苑に、埋葬のために三々五々、車で集まり始めました。丘陵に、小さくて横長の墓石の並ぶ明るい場所です。
義母の収まる場所には、鉄棒とベルトが三本ずつ横に渡してあります。
義母の姪の二人が、マオリ語でお別れの讃美歌を二重唱してくれました。
歌声はとても美しく、明るい空に流れて吸い込まれていきました。
昨日まで降っていた雨は上がり、風もない暖かい日より。
ときどきさーっと陽光が射すと、おでこが温かくなりました。

それから、花のついたローズマリーの小枝を入れた籠が、手から手へ渡され、みんな代わる代わるに棺の上に投げ入れます。義父母の好きだったディーン・マーチン、ナット・キング・コールなどの曲が流れる中、掘り出して小山となっている土塊つちくれを、各々手にとって棺に落としていきます。
そうして、埋葬式も終わりました。

その後は義妹の家に親戚友人が集まりました。立食の夕食をとりながら、お別れ会はその後午後9時ごろまで続いて、散開になりました。


記録のためにぽつぽつ書き綴りましたが、
おつきあいくださった方、ありがとうございました。


サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。