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エッセイ283.東京へ帰る(3)ジモティー

9月19日(月)のカレンダーに、「荷造り開始」という書き込みがあります。
その日から引っ越しまで、1ヶ月と1週間という時間があったのですが、荷造りはなかなか進みませんでした。

我が家は今までに5回引っ越しをしていますが、
その中で今回が一番大変だったと思います。
歳をとって体力・気力がなくなったのもあります。

もともと4人暮らし、一人減っても3人暮らしで、
3LDKの戸建の家には、4人分の荷物がありました。
娘たちが今年の4月に、仕事のために実家を出たのですが、
身の回り品以外はみな、この家に置いて行っています。

次女が出ていった直後の4月には、
向かいのアパートでやっていた日本語教室を畳みました。
コロナのために、対面の生徒が一人になっていたからです。
次女の部屋に娘二人分の家財と荷物、
引き払った教室にあったもの一切がそこに加わり、
残っていた対面の生徒は、長女の部屋で教え始めました。

というわけで今回の引っ越しは、
ありすぎる荷物との長い戦いになりました。

まず、ジモティーという「あげます・売ります」サイトに、
無料で差し上げますという投稿を出し始めました。
これは行きつけの美容師さんが教えてくれました。
名古屋市の粗大ゴミの日は月に1度で、
引っ越しの決まった時点で、あと1回しかありません。
ジモティーにはすごく助けられました。

投稿すると、こんなものでももらってくれるんだ・・というようなものにでも、その日のうちに数人から連絡があります。早い者勝ちにさせてもらいました。

ジモティーを通じて、優良な廃品回収業者にも出会えて、トラックで2回、来てもらいました。粗大ゴミに出すにも、夫と二人では外に出せない大きな家具もあってので、これもとても助かりました。

今度のアパートは、[今までの家+教室]の広さと比べると半分で、押し入れの他には収納がありません。荷物を全部持って行っても到底収まらないとわかったので、箱詰めにしたもののうち、娘たちのもの・まだ捨てる決心のつかないもの、そしてピアノやスーツケースなどを、実家に預かってもらうことになりました。家業だった珠算塾の教室が空いているからです。

引っ越しは、名古屋を出ていくのは一度ですが、運び込むのは1日目が転居先、翌日に実家、三日後にピアノだけ別にまた実家と、3回になりました。

亀で、入れておく水槽を大きくすると、自分も大きくなっていってしまうものがあると聞いたことがあります。我が家も、50㎡の2DKから始まって、アパートや団地、戸建と少しずつ広い住まいに移っていきましたが、場所があると思うと、つい後先を考えず、買ってしまったものが多かったです。
まさに、家が大きくなったからと、自分も大きくなってしまう亀のよう。

そして、一度膨れ上がってしまったら、ダウンサイジングはとても大変なのだと、思い知る引っ越しとなりました。

続きます。


【こんなものを貰っていただきました】

ジモティーで、出ていった順に:

🔹カラーボックス  5段6点・3段3点・2段3点
🔹パイプベッド
🔹パソコンサイドデスク
🔹メタル物入れ
🔹5段洋服箪笥
🔹「 あたしんち」他コミック大量
🔹靴箱
🔹スリム本棚
🔹コンポストバケツ
🔹電子時計
🔹置き畳

煉瓦やプランター・三角ホーなどの畑用品は、昔お世話になった畑塾にもらってもらえてほっとしました。

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。