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エッセイ443.3週間の帰省の旅(19) もう帰ります Day 19~20


Day 19. 2023年11月9日木曜日

長かった休暇の最後の日になりました。
明日の朝の出発も早いため、朝のうちに荷造りを済ませます。
昔は、食材を中心に、日本にはないものがたくさんあって、こんなものをというようなものを、買いすぎていましたが、もうそんなことはありません。
子供を通しての人づきあいも収縮されて、以前のようにお土産を買うために最後に近くなって慌てると言うこともありません。
寂しいような気楽なような。
いややっぱり、気楽。

昨日、夫が一人で歩き回って見つけたという、古本カフェが最後の目的地になりました。朝昼兼用の食事は、本屋に向かう途中で。どこで飲んでもしっかりしたコーヒーと、出てくると「しまった、大きい・・」と思う大ボリュームのサンドイッチも、もう多分、あと3年ははどこにも行かない感じ(てかいけない😭)、なので、ものすごく名残惜しい感じです。

食事の後、坂の多いシドニーでも、特に急坂になっているエリアを登ったり降りたりして目的地に向かいます。広からぬ歩道には、カラフルで大きなゴミ箱が、収集日を気にしないことになっているらしくて、どの家の前にもあります。どんどん暖かくなっていく今、木々の緑も滴るようです。



夫が長い時間かけて本を探している間、私は日本から持って行った本が佳境で、もう少しで読み終わりそうになっていました。


夕方の4時ごろ、やっと外に出られるようになった長女がウーバーで古本屋さんまでやってきて、そこから大雨の中を、彼女のおすすめのイタリア食堂に行きました。夕食に近い時間になっていたので、プロシュートとブラッタというチーズ、薄焼きのピザクラストのようなものを取って、ビールで乾杯しました。
あっという間だったなぁ。

それから、近くのスーパーで食材を買い、長女のアパートで夕食を作りました。

ラムステーキ、サラダ、ミートボールパスタ、これまでに作って余っていたものも一度に出してしまいました。

寄宿しているSちゃん、ルームメイトの I ちゃん、長女が2ヶ月前に急病になったときに病院に車で連れて行ってくれたNちゃん夫妻。恩人だらけです。
この五人の若者と、私たちの七人で、深夜まで飲み、食べました。

最後にホテルに引き上げる時、長女も一緒に行くと言い出して、またウーバーでホテルに引き上げました。
戻ってくると、起きたら10分で出られそうなぐらいに用意ができていたので、とても気が楽でした。長女はカウチにベッドカバーにくるまって寝ました。


Day20. 2323年11月10日 金曜日

5時半に起き、6時にはチェックアウトしました。ホテルの前でウーバーを呼ぶと、ものの5分で来てくれます。空港まで約20分。

結婚以来30年近く、帰省の最終日には、朝早く真っ暗な中、義両親の家のドライブウェイをシャトルバスのヘッドライトが見えてきて、いつも胸がぎゅっとなりました。バスに乗り込んでお別れをする時、
来年も元気で会えますように
と、必ず思いました。
そんな帰省の最後は、2018年。
そしてすぐにコロナの時代に入り、生きている義母に会うことはそれからは、一度もありませんでした。

長い間ずっと、NZ以外の外国へ行く機会があるなどとは全く思っていなかったので、大人になった娘に見送られて空港にくるとは、不思議な気分です。

朝早くても、空港は人でいっぱいでした。
荷物のチェックインを済ませてから、三人で朝ごはんを食べ、搭乗時間が近づいたので、ここで娘とはさよならです。
次に会えるのはいつかなぁ。
再来年ぐらいか。

昼間のフライトは楽で、羽田に着いたのは17時50分。
空港バスで調布まで辿り着き、あとは無精をしてタクシーで自宅まで帰ってきました。
生まれて一番ぐらいにたくさん遊んだ、この帰省がらみの休暇。
久々に娘たちとも長めに一緒に過ごせて、もうしばらく、何もなくてもいいなと思えるぐらいです。

長々と続けさせていただいた忘備録、これでおしまいとさせていただきます。
読んでくださった方、ありがとうございました。

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