日本語教師日記142.切り替えが上手くなる在宅日本語教師
12年ほど前から、オンライン7割、対面3割で教えています。
コロナ以降は、対面の生徒が減り、オンラインクラスが増えました。
在宅レッスンのいいところは、レッスンの前後の時間が自由なことです。
これが、外周りでドタキャンになると、次のレッスンまで1時間、2時間空くのが当たり前だったので、そのころは時間潰しにはとても苦労しました。
それがないだけで、今はとても楽です。
レッスンとレッスンの間が5分、10分ということが結構あります。
水の補給その他、時間がないのでよく家の中を走っています。
その際、足の小指を家具や建具に強打し、
何週間もすごく痛い、ということもあります。
家の中でも室内履きを履いているか、あと、走らないのがいいですね。
遅刻してきた人にはその分、延長しています。
プロの態度ではないと思うのですが、たった1時間のレッスンなので、
それが50分、45分になってはもったいないからです。
インターネットの問題と、どちらの原因かわからないけれども、
音声が聴こえてこない、画像がでてこないということはよくあります。
始めの頃は焦りましたが、ツールを変えて解決できることがほとんどです。
それが原因でその日のレッスンができないということは、ほぼありません。
オンラインレッスンの生徒と あらかじめ取り決めてあるのは、
・宿題はちゃんとやること。
・ドタキャンは、できるだけこの週のうちに振り替えすること。
(週一レッスンでも月にたった4回。その1回をやらないのは勿体無いからです)
・宅配便が来たら、受け取りに行っていいこと。
三つ目のことがあるので、私はレッスンでは一応、全身、まあまあ外出できるぐらいの服装でいます。
ピンポン! と来て、
「あっ、Amazonかな? 行ってきます」
と駆け出していく時、生徒からは私の全身が見えるからです。
そういえば2020年ごろ、コロナのために在宅勤務の人が増えた頃、
オンライン会議で起きた面白いこと、
というのがよくネットに出てきましたね。
会議ツールの問題か、上司の顔がジャガイモやその他のものになってしまって、最後まで元に戻れないというものがありました。
ミートボールになった人もいました。
それから、上半身しか見えないからといって、リラックスしすぎた服装だったのがばれた、という投稿はたくさん見ました。
このかたはまだ良い方でしょう。
上半身は普通にブラウスだけれど、下半身がスエットだった、
というのは、私もぼんやりしていてやってしまったことはあります。
生徒からのメッセージはしょっちゅうです。
インドはネットの問題が多いようです。
「すみません先生さん、台風のためにネットがだめです」(インドの師匠)
「そうですか。今から三時間以内なら対応できますが」
「じゃあ、直ったらまた連絡します」
「すみません、授業料を払い忘れました。でもレッスンしたいです」
「では、PayPalで請求書送ります」
よくあります。都度払いの人もいるからです。
キャンセル理由は急病、多忙、PCかインターネットの問題、渋滞にひっかかった、コロナ罹患、それと、「忘れてました!」もありますね。
「忘れてました! 30分待ってください」
「了解です。ゆっくりでいいですよ。
できるようになったらそちらからSkype ください」
「いいですか? 本当に?」
「いいですよ、あなたはドタバタするでしょうが、
私にとっては、コーヒータイムができたということですから」
余裕ありげなことは言うものの、私もよくドタバタします。
干し忘れていた洗濯物を干しに出る。
急にお腹が空いて、なにかを食べ始める。
せっかくだからと、洗濯物を畳む、掃除機をかける。
レッスンの終わりに近づき、
「はい、お疲れ様でした。
では、次回は 《AたりBたり 》の2つのバリエーションの復習と、
《Aとか・Bとか》と《A し・Bし》の違いをやりましょうね。
質問はいいですか。
では、良い週末をね、お過ごしくださいね」
と、すましてzoomから退出しますが、
次の瞬間、階段を駆け下り、台所に急いだりしています。
レッスン前に料理していて、火を消し忘れているような気がして焦っている、
というようなときです。
レッスンの合間に糠床をかき混ぜて、次のレッスンで、
ずっと手が糠くさいということもあります。
職住一緒の生活が続いていますが、悪くないです。
毎日いろいろな人とお話できます。
オン・オフの切り替えも上手になりました、というお話でした。
サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。