見出し画像

LGBTQ差別発言から考える~多様な子供たちとの向き合い方

本日、首相秘書官による性的少数者(LGBTQ※)差別発言について、首相自らがその発言についてLGBTQの方々や国民へ謝罪をしていましたが、こういった差別発言に関して、私自身、思い出したことがあったので、そのことについて本日はボソッとさせていただきたいと思います。

※LGBTQ:Lesbian、Gay、Bisexua、Transgender、Queer/Questioning頭文字をつなげた略称、性的少数者の総称のこと。


多様性あふれる社会を楽しく生きていくためには”外見ではなく中身が大事である考え方を持つ”ことだと気づかせてくれたという、2つの話題をご紹介いたします。

1つ目は、NHK番組『ハートネットTV』から「多様性あふれるトリオ旅」を観た感想。

2つ目は、私の野球日記から「個性ある子供との向き合い方」について考えさせられたこと。


『ハートネットTV』「多様性あふれるトリオ旅」

歌手でタレントの”あのちゃん”が「ちょう、多様性。」というNHK番組で当番組を紹介してくれたときから観始めました『ハートネットTV』、先日放送された「多様性あふれるトリオ旅」を観たときに、大事なことを教わりました。

それぞれの違いを楽しむ、多様性あふれるトークができる社会っていいなぁって思える番組内容でした。

多様性あふれるトリオ旅では、現役教員さん、車いすユーザーモデルさん、ドラァグクイーンさんの3人が一緒に旅をしながら、現役教員さんが抱えている障害がある子供への向き合い方を一緒に考えていくという内容でした。

番組ではこんな会話がありました。

●車いすユーザーモデルさん:
「自分自身が障害者ってあんま自覚していないのよ」
「私、足が無いから、歩けないから車いすに乗っているだけ」
「物理的な状態なだけ」


●ドラァグクイーンさん:
「そう、みんな同じ、中身よ中身」
「そういうことなのよ」

この会話によって、現役教員さんは自身が持っていた”壁”が少し壊れたことで、子供たちとの向き合い方が楽しくなったということでした。

それと、私が素敵だなぁと思った会話がありますので、そちらもご紹介します。

(3人が最初に出会ったときの会話)

●ドラァグクイーンさん:
「車いすユーザーモデルさんは足が無いの?」

●車いすユーザーモデルさん:
「そう両足無いの」

●ドラァグクイーンさん:
「やだ、おしゃれ」

みんなが笑いあっている、そんな素敵な会話。

全てを受け入れてくれている、外見なんて関係ない、中身が大事だってことが分かっている方同士の会話だから、素敵な会話になるんです。

そこには嫌みも偏見もなく、本当にすがすがしい会話ばかりで、だからこそ、みんなが楽しめる旅になったんだなと思います。

こんな旅のように、それぞれの違いを楽しむ、多様性あふれるトークができる社会っていいなぁ。

首相秘書官の方も、そして政治家の方も、それくらいの余裕を持っていただけたらなぁと、そうなってくれたら、みんなで楽しい社会を一緒に作れそうな気がしています。


多様性あふれる子供たちと接して分かったこと


子供の個性を大事にしながら、どんな子供でも野球を楽しんで欲しいという願いがあります。

10年間パパコーチやっていれば、多様性あふれる子供たちと出会うことができます。

でも、勝利至上主義までとはいかないまでも、やっぱり勝負は勝ちたいという気持ちを持つことは大事です。

大事なのはわかっていますが、いまの日本のコーチングだと、子供の個性を活かしたチーム作りよりもチームの勝利を優先する育成方法が採用されています。

それは重々承知で、もちろん勝利を目指すけど、やっぱり個々の育成方法は”個性”を大事にしていきたいんだ!、という場合は、どうしたらいいでしょう。

そこで、私が試したことをご紹介させていただきますので、パパコーチも、子供の個性を尊重したいけど、どうしたら良いか悩んでいらっしゃる方がいたら、なにかの参考になれば幸いです。

外見で判断せずに、中身をみてあげる、中身を尊重してあげること、ずっと寄り添って見守ってあげること、それが大事ですね。


あんなに無邪気で強気だった君へ。あの気持ちを取り戻してほしい。

それでは、私の野球日記から、個性あふれる子供への向き合い方についてご紹介します。
(当時書いたままの野球日記を個人名などが修正して記載します。)


今年、チームに入部した小学校3年生のとってもやんちゃな子。

でも、いつのまにか彼はミスがあるたびに落ち込んでしまう子供になってしまいました。


それまでは、試合中、突然ベンチに戻ってきて「審判がファーボールって!ファーボールってなんですか!」

味方がエラーしたら「え?なんで捕らないの?」と言い出し、その場で一触即発のムードに。

自分がミスをしたら「教えられたとおりやったけど。もうわかりません!」

一丁前によくしゃべる子供です。

人によっては「もういいよ、わかったわかった」と軽くかわされてしまうことでしょうが、私は結構好きなほうで、これに同調してくれるコーチ陣と一緒に、

「こういう子がムードメーカー的な存在になるのかなぁ~」
「足も速いし、このやんちゃな性格が野球にどう活かされるのかが本当に楽しみ!」

と意外と期待をしていたのですが・・・


数か月するうちに、自分の実力も分かってくるものですね。

同じチームメイトはできることが、自分はできない、

打てないのを恥ずかしがる、ミスすれば体を委縮させちゃうような感じ。

自分はみんなから期待されていないと思いこんでいる様子かなぁ。


これはなんとかしないと!

そこで思い出したのが、【中日ドラゴンズ時代の星野仙一監督と中村武志捕手の話】です。

かけだしの頃の中村は常に星野にドヤされ続けていた。
鉄拳制裁はもちろん、時には、 「おまえなど辞めてしまえ!!」 のキツい一言。

本当に辞めようかと思い悩んでいるところに母親から一本の電話が。

「おまえ最近頑張ってるそうじゃないか。こないだ監督さんから連絡があってね。

見所のあるいい選手だからお母さんは安心して見ていて下さいと言ってくれたよ。」


その後、中村は10年近くに渡って中日不動の正捕手としと活躍した。

(ネットで話題のお話をそのまま記載しております)


週末は忙しくて送迎しか付き添えないその子のお母さんに伝えました、

「足も速いし、気も強いし、私たちは彼に期待しているんですよ」

きっとお母さんが上手に伝えてくれたのでしょうね、

ここ最近、あのベラベラが戻ってきましたもん!


彼は3年生以下チームのレギュラーではなく、出場しても9番バッターです。

低学年大会はゴロを転がすだけで、足が早ければ内野安打の確率が高まるので、塁に出て上位打線につなげていくという、彼らしい9番バッターの役割を担ってほしい。

安心して、ちゃんとみててあげるから。

だから、ここぞ!というときには、君のやんちゃぶりを発揮するんだよ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?