『ボールド 突き抜ける力 超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変える方法』 ピーター H ディアマンディス (著), スティーブン コトラー (著)

【目次】

第 I 部 BOLD TECHNOLOGY 突き抜けるテクノロジー
第1章 さらばリニア思考   ようこそエクスポネンシャルの世界へ
第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー   「世界を変える力」が大衆化する
第3章 世界を変える五つの選択肢

第 II 部 BOLD MINDSET 突き抜けるマインドセット
第4章 高みを目指す
第5章 突き抜ける秘訣
第6章 大富豪の知恵──スケールの大きな発想法

第 III 部 THE BOLD CROWD 突き抜けるクラウドの力
第7章 クラウドソーシング   ライジング・ビリオンの市場
第8章 クラウドファンディング   おカネがなければ始まらない
第9章 コミュニティーをつくる
第10章 賞金付きコンテスト   とびきり優秀な人材に課題解決に協力してもらう方法

本書は今日のエクスポネンシャル起業家、すなわち超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変えたいと願うすべての人のためのマニフェスト(決意表明)であり、マニュアル(手引き)である。
(Amazon.co.jp 商品説明より)

【気になった箇所】

”高みを目指すのは、技術的に難しいというだけではない。心理的にもきわめてハードルが高い。本書のためにインタビューしたイノベーターはみな口をそろえて、メンタルの重要さを指摘した。正しいマインドセットを持たない起業家が成功する見込みはゼロだ、と。”

”1960年代末、トロント大学の心理学者ゲーリー・ラサムとメリーランド大学の心理学者エドウィン・ロックが、モチベーションを高め、パフォーマンスを向上させる最も簡単な方法の一つが目標設定であることを突き止めた。”

”とはいえ、どんな目標でもよいわけではない。ラサムはこう指摘する。 「われわれの研究の結果、モチベーションや生産性を最大限高めるには、大きな目標ほど効果的であることがわかった。大きな目標は、小さな目標、中くらいの目標、曖昧な目標のいずれをも大幅に上回る成果をあげた。最終的に重要なのは集中力と粘り強さで、この二つがパフォーマンスを決定する最も重要な要因だ。大きな目標ほど作業者を集中させ、粘り強くする。この結果、作業がより効率的になり、失敗しても再び挑戦しようという意欲が高まる」”

” 大きな目標を設定することは、集中力やモチベーションを高め、実際にこうした目標を達成するのに役立つのだ。
 ただ、このような高く困難な目標が本当にその威力を発揮するには、いくつかのモデレーター(心理学者の用語で、「もし~ならば」という条件を指す)の存在が不可欠だ、とロックとラサムは指摘している。モデレーターの最も重要なものがコミットメントである。
 「自分のしていることは正しい、と信じる必要がある。当人の価値観と目標のもたらす成果に整合性があるときに、大きな目標は最も威力を発揮する。すべてに一貫性があると完全にコミットできる。結果としてさらに集中し、粘り強く、生産的に取り組めるようになる」

【感想】

指数関数的に成長する技術が増える世界とはどのようなものなのかを知りたくて、手に取った本です。
第I部でエクスポネンシャルな技術について説明し、第II部でマインドセットに触れ、第III部でクラウドの活用法が書かれています。
気になった箇所は、第II部から選びました。第II部では、正しいマインドセットを持つことの重要性と、そのようなマインドセットを持つためにはどうすればよいのかが書かれています。
目標は大きな目標ほど効果的であること。
大きな目標の達成には、「自分がしていることは正しい」と信じることが必要であること。
曖昧であったことがクリアになったように感じます。
著しい成長が見られる世界で、パフォーマンスを上げるにはどうすればよいのかを教えてくれるような1冊です。

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