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【仕事】Welcome back to Japan!

全国旅行支援が始まって約2週間が経ちました。
いろいろ賛否の声がありますが観光業界にとっては、まさしく起爆剤になっています。

きょうは、観光業界について少し書いてみます。

観光業界は激務?

よく言われます。旅行会社は忙しいと。
結論から言うと、「勤務時間は長いです。」

今回のように、全国一斉にキャンペーンが始まるととてつもないことになります。
突然深夜残業が増えたり、土日も出勤する人が出ます。
しかし、近年は、労務管理をしっかりする会社が増えましたので、ある程度業務の平準化や分担ができて、以前ほどではなくなりました。

ただ、旅行会社は基本的に体力のいる業界なので、「俺の時代はこんなもんじゃなかった!毎日終電、タクシー帰り」みたいな忙しい自慢でマウントをとりたがる世代や中間管理職がいる会社では、激務でないと本気を出せなくなっている社員も多いです。

それでも今はだいぶ働き方も柔軟になりました。
在宅勤務が一般化したので、個人が業務時間を管理しやすくなりました。

どちらの働き方がスタンダードかは、ご想像にお任せします笑
それもマネジメント次第なところもあります。

インバウンドはどこいった?

旅行業界もいろいろセグメントがありますが、わたしは訪日旅行に携わってきました。
ここ2年ほど外国人を見かけませんでしたが、ようやく街中でも見かけるようになりましたね。

断言しても良いですが、この業界で今最も忙しさを実感しているのは、訪日インバウンド担当者だと思います。

ラグビーワールドカップに沸いた2019年は3188万人の訪日外国人がおり、翌年にはいよいよオリンピックを控えるというまさにインバウンド黄金時代を迎えようとしていました。

そこからの出来事はみなさんご存知かと思いますが、2021年は年間わずか24.6万人、19年比99.2%減まで落ち込みました。

そうなると会社もそのままというわけにはいきません。
多くの会社が人員削減や出向させて規模を縮小したり、さまざまな経費圧縮を行いました。それもそれができるだけの体力がある会社は・・・
多くのインバウンドプレイヤーが市場を去っていきました。

今年に入ってからもいつになったら本格的な開国がされるのか不透明なまま夏を迎えていました。
海外からは日本にはいつ行けるのかと問い合わせも増えてきていましたが、私たちも答えを持っていない状況でした。

風向きが突然変わったのは9月に入ってからでした。

政府、諸外国に合わせてビザ撤廃の動き。

そこからは急転直下でした。
10/11 全国旅行支援の開始と同時に、固く閉ざされていた日本の国門はバァーーーンと開け放たれました。

当然、各社そろそろインバウンド再開の機運は感じていましたが、手放してしまった人や小さくしてしまった組織はそう簡単には戻せません。

それに加えて、インバウンドが輸出産業であることを忘れてはいけません。
今は1ドル146~147円を推移する、円安。
海外から日本に来るには絶好のタイミングです。
ちなみに2019年の秋は1ドル106~108円でしたので、約4割ほどお得感があります。

瞬間風速的な問い合わせの数は、2019年のピークよりもはるかに多い状況です。
そこに立ち向かうのは、2019年の半分以下の人員。

当然そこには、激務にふさわしい舞台が広がっています。
今、多くのインバウンド担当者が、「忙しい、忙しい、このままでは倒れるよ」と笑顔で語る人もいますが、半分以上は阿鼻叫喚。

2年間の冬眠から覚めた訪日旅行、いよいよ臨戦体制です。
そうして、きょうも明日も口を開けば忙しい、忙しいという人たちが遅くまで頑張っています。

いつまで続くかわからないこの開国祭り、どうかみんな燃え尽きないようにと、願うばかりです。

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