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千葉一周旅行記_3/230601


2023年5月26日朝

思ったよりも格段に良いホテルだったと気づいたのは朝のこと。

田舎は基本的に夜が暗いので昨夜はわからなかった光景が目の前に広がっていた。

絶景だけど一人で噛み締めるものではない
この時やっと恋人にこれを送って旅行していると伝えた


5時に寝て、7時半にアラームで起きた。

辺報性の法則という心理学の言葉がある。

相手がしてくれたことに対して何か返さないと、と思う心理のことで「良い接客だから買う」とか、相手から受けた好意に対して「お返しをしなきゃ」と思う心理のこと。

いくら私でも今回は友達にお世話になりまくっている。
寝る前に自分の行いを振り返り「やっぱりわがままだなぁ」と内省し「釣りは朝が勝負だから朝だけは間に合わないと!」と固く決意したのだ。

そもそも朝が弱いので少し遅い時間にしてもらっても、言っても8時。
なんなら最近、8時に寝ることもある私は5時の時点でものすごいプレッシャーを感じていた。
それならはよ寝ろという話は全力で傍に置いておきたい。

朝起きるだけで平和が手に入る。
保留よ、しんどくても這ってでも起きるんだぞ。
せっかくの旅を喧嘩で終わらせるなよ。
頼むぞ明日(2時間後)の保留!

やはり今まで幾多の人間を遅刻で失くしてきた私は覚悟が違う。
そして遅刻癖は治り、今は30分前に到着すらする。
これ以上、怠惰と愚かが原因で友達を失くしたくないのだ。

アラームを10分刻みでセットした数時間前の私は偉い。
7時過ぎに起きるとLINEが来ていた。

「ごめん、9時にする」

渾身の「OK!!!!」を返したのは言うまでもない。
そして我々は解散後一言も連絡を交わしていなかったことにその時気づいた。
タバコを吸って、最上階の展望風呂へ。

「展望風呂とは…?」

さすが旅初心者、何もわからない。
わからないのが嬉しい。
知らないことを知られるなんて、と思いつつ、裸を見せるのが本気で恥ずかしいので緊張していた。

誰もいない…。

そもそもオフシーズン。
ホテルなのに1階の外から、1階、3階、4階、5人くらいしか遭遇していない。

誰もいない!!!!!

果たして展望風呂は「お風呂に入りながらガラス張りの窓から空を眺める」ものだったらしい。
少し小上がりの段差に座ると、ギリ海が見える。
でもほとんど見えず、とにかく抜けるような空を眺めた。

適温という温度はすごい。

熱い、寒い、そういった違和感や不愉快さを生まず、無意識にさせてくれる。
大きなお風呂に入って明るい空を眺める。

これが幸せなのか…。

みんなこんなことして生きてきたのか。
これは日々を生き抜くにはマストだ。
ずっと入っていられる。

でも、暇だ…。

…。

……。

………。

お風呂は好き。
温泉も行ってみたい。今年の夢だ。

でも、暇なのは聞いてない。

結局10分程度しか入れなかった。
5分は入ったと思う。思いたい。

レトロな鏡台に無料のレトロなスキンケア、レトロなトリートメント、ドライヤー。
レトロの渋滞。
レトロジャム。

ほかほかで部屋に戻ってお化粧する。
とは言っても日焼け止めとパウダー、リップのみ。
まだアトピーも治りきっていないしドロドロになるのでお化粧は意味がない。

替えのTシャツを着て替えの靴下を履く。
昨夜、部屋風呂に入った時に洗濯して干しておいた下着を回収。

チェックアウトすると迎えが来ていた。

一時間遅らせてくれたおかげで展望風呂に入れた。
とにかくありがとうと言いつつも睡眠時間は2時間。
その時もまだ「釣りしてる間に車で寝たらいいや」という愚かな私であった。


旅のInstagram→@zangyo66

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