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保留の減薬、断薬方法/230808



睡眠薬を断薬して4日目

きっかけは手持ちの睡眠薬が少なかったこと
もう2年前から睡眠薬の効能を感じていなかったこと

断薬の決め手「今なら誰にも迷惑かけない」と思ったこと、
「効能の依存、行為の依存から抜けた」と思えたこと、
そして「飲む必要を感じなくなったこと」

そんなかんじ

2017年に40錠から減らし、2年前に常用薬は睡眠薬のみとなり、ついに40→0にさしかかった一般人の40歳独身女(無職)の記録です。

当たり前だけど勝手に減薬、断薬しないように。
お医者さんの指示に従いながらも「辞めていい」「辞めようねと言われているけど勇気が」という人へ向けてのシェアです。


減薬、断薬のプロ


常用している薬をやめるのは怖い

その効能が消えたら怖いしまた不調になったら怖いし飲まないと不安だし。
2017年当時の保留は「飲んでいることそのもの」に安心を覚え、その割には何にもしていなかった。
今、薬は対症療法と言っているのは自身の失敗を踏まえてである。

保留は沢山の失敗でできている。
今、少し賢くなっても、昨日までの失敗は消えない。

そんなわけでお医者さんに「辞めようね」「辞めてもいいよ」と言われても中々踏ん切りがつかないものだ。

ちなみに保留はそんな優しい言い方ではなく

「あなた辞めないと死ぬよ」

というシンプルな死の警告であった。
精神科医にこれを言わせるそれ以前の病院はある意味すごい。
多分まだあるし。

しかも大体が処方はされるけど飲むか飲まないかは自分にかかっているという状況が多いので、ついつい飲んでしまう。
だってこわいし。

そして七転八倒して40錠から今の0になるまでで得た「効能の依存」「行為の依存」というものについて解説します。


効能の依存


単純に効いてるから辞められない、というもの

でもお医者さんに「辞めていいよ」と言われている以上、もしかしてもうそれも無いのかもしれない。
でも本人的には効いているから辞められない、とりあえずこれで今やれているから辞めたくないし怖い、となる。

40錠飲んでたらどれが効いてるかなんてわからないし、そもそもそんな必要があったのか、もあるけれど、当時の主治医が「これはいらない」と言ったものから辞めた。


行為の依存


薬への精神的な依存とでも言うか

もう効き目とかそんなんではなくて、薬を飲むことそのものが安心になっている場合。
これが多い。

支援センターにいる時も「眠れないから」はまぁいいとして、「いやそんな理由で?」という理由で倍々ゲームのように増えていく人もいた。

薬はその時しか治してくれないのよ
同時に取り掛からなければならないものがあるのよ

とその時も思いつつ、でも服薬への依存、安心も理解できるので今の今まで余計なことは言わない。
その人自身の感覚もあるしおせっかいだし、逆恨みされてもやだし。




睡眠薬を辞めるまで2年


2年前に実家に引っ越して病院を変え、数回通ったところで睡眠薬以外の処方が終わった。

「睡眠薬以外飲まなくて良くない?
 効いてると思う?」


思ってなかった、思ってなかったけど怖いもんは怖い。
だけどこの時は処方そのものを終わらせられたので「まぁ手持ちもまだあるしいっか」と思ったし、効いてないと思っていたので「ま、いっか」となっていた。

これより少し前から頓服のアルプラゾラム(ソラナックス)以外効いてるとは思っていなかった。
惰性だったので良いタイミングとなったのだ。

「睡眠薬も辞めていいよ、辞めよう」

さすがにそれは嫌だった。
まだ行為への依存を自覚していたからだ。

「効能は置いておいて、飲むことでまだ安心しているので薬を割るとかできますか?

そう言って辞めやすいように減らしやすいように睡眠薬1錠を2錠に分けてもらった。
だけど結局、減薬することは無く断薬を決意実行するまで2年かかっている。

ちなみに睡眠薬はルネスタ。
ベンゾは飲みたくないのでベンゾ以外の睡眠薬をそれまでに試してこれが一番合っていたので飲んでいた。

それまではハルシオン、サイレース、マイスリー、レンドルミン、リスミーなどを飲んでいて、それと合わせてアルプラゾラムとか飲んで寝てた。

それでも眠れない時が沢山あったなぁ。
不眠てめちゃくちゃ怖いよね。
「今日も眠れないんじゃないか」とか、「まだ一時間しか寝てないじゃん…」と言った哀しみは辛い。
寝ることそのものが怖くなったり疲れたりするのって本当に怖いよね。

ちなみにルネスタは若干口の中が苦くなることがある。





今回の断薬の決め手


体も心も準備が整ったと思えたから

感覚も大きいので説明が難しいけれど、効能についてはとっくに必要ないと思っていて、でも仕事があったりなんだかんだ行為の依存もあって時間がかかった。

ここ一年以上は睡眠薬を飲んでから何時間も起きていることも多くて、結局自分のタイミングで寝ていたので「飲む意味ないな」はよくわかっていたのだ。

今は仕事もしていないし起きる時間も決まっていない。

だけど20年ぶりに薬を飲まずに完全に自分の気持ちやタイミングで寝る、というのはやっぱり怖かったし、人生の半分を睡眠薬と共にしているのでやっぱり怖かった。
手放すことはいつも怖い。

元々「眠い」という感覚があまり無いので眠さを待っていると朝になっているし夜更かし好きだし、で結果夜更かしは変わっていない。

でもまぁ無職の今がタイミングとしては一番良いし、もし眠れなくてもストックはあるし、やってみっか、という気軽なきっかけだった。

まぁこの、気軽なきっかけ、になれるのが大変なんだけども。
この時点で自分の中での薬の優先順位が下がっているし、下げられる状態になっているから。
睡眠薬ではなく他の薬だともっと不安は大きいし、離脱症状があるものももちろんあるし。




必要だと思えば飲む


薬を飲まないことが目的ではない

必要なら飲む、のスタンスは今も変わっていないのでこれからも処方はしてもらうと思うし、今のところアルプラゾラム(ソラナックス)は命の薬と思ってしまっているので辞める予定は無い。

単純に効能がめちゃくちゃあるから辞められない。

単純に「薬が無きゃ生きていけない自分が嫌だ」もあったし、シンプルに死の警告があったし、何より辞めてみると辞める前より調子が良くなったとわかったから辞めてきた。
あと薬のせいで身体の薬に支障が出たり、内臓が悪くなるのも嫌だった。

「あの40錠はなんだったん…?」とはなるけども、でもその経験のおかげでこうして人の役に少し立てていると思うと良いのか。
こんな愚かな経験しとる奴はあんまおらん。

減薬、断薬してみてアルプラゾラムのような効いてほしいものの効能が格段に上がったこともわかった。
ちなみにアルプラゾラムも当時は一日のMAX量を常用していたのを減薬して頓服にして、頓服にしてから効き目を感じられた。

ちなみにアルプラゾラムは常用する薬ではないと今は思っている。ベンゾだし。


向き合うことから逃れられない


自分と向き合い、自分に正直になり、健康をよく考える。
それは毎日がっつり100%になんでもかんでも取り組むことではない。
考え続けることでもない。
ここを誤解しがちなんだけど、そうなのだ。
話が長くなるので別の機会に。

薬を飲んだのか忘れたり、薬の存在そのものが自分の中で優先順位が下がる時が減薬のタイミングだと思う。

ちなみに勝手に辞めてめちゃくちゃ怒られたこともあるのでそういうことはしないほうがいい、と、言っておく。
しかもリーマス(双極性障害の薬)だったので「そら怒るわ」と思うけど、まぁそれはまた別の機会に。

あとは私の特性や性格、認知の問題だとずっとわかっていたし、薬ではなく認識の中での自分や社会との付き合い方が課題だと思っている。
そこは薬では治せないし、この場合の「治す」てどれが正解なんだ?とも思うし、まぁそれはまた別の機会に。

こういう時に「もちろん自己責任で」て書かなきゃいけないけど、この表記そのものがきらいだわ。
自分がやることは結局は自分の決断だろ、と思うから責任回避のためにとりあえず言ってるのが腹立つ。
人はそんなに愚かではないと信じたいのだ。

最後結局怒ってる。
通常運転。

ちなみに今のところ夜更かししつつも6-8時間は眠れている。

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