WINGS/231110
7歳からパニック障害なので「家が好き」と思い込みたかったらしく、自分を騙すことに無事成功したらしい
が、38歳にして解けてしまった
そう思い込まないと生きていけなかったのだろうなぁ
普通の放浪癖
38歳から家を出たら帰りたくなくなってしまった
家を出るまでは理由や約束が無いと出ないのだけど、出たら帰りたくなくなって、でも帰るのはお金が無いからしか理由が見つからなかった。
子供の頃から家が好きで中学生の頃から土曜日に沢山入る家のチラシを眺めては空想に浸った。
我が家は転勤族だったので借家住まいで、わたしは持ち家に憧れ、そして「この両親は持ち家が無いとダメだ」と漠然と思い「家を買え」とめちゃくちゃ言いまくった。
高校2年のある日に家を買って、わたしはこの家に住んで合計6年くらいになる。住んで一番長い家になった。
結婚していた時も家が欲しかったし、SUUMOは好きだし、でも38歳から家が嫌になった。
家が怖い
いつも同じ場所、しかも長いローンを組んで、家賃を払って、なのにずっと同じ場所
まるで牢獄
38歳にして心底怖くなってしまった
それから「どうしたら家を持たずに生きていけるか、それにかかる費用は」と計算し、そこで算出した額を定期的に収入にするには、と逆算して生きている。
あれほど憧れた自分の居場所を、どうして恐怖感を持つのかまったくわからないけれど、母親は「あんたは昔からどんなに大切で価値があろうと自分がいらないと思ったらそれはそれは冷酷に切る」と言っているのであんまり変わってないのかもしれない。
飛び立たないように鎖を繋ぎたかったのだろうと今は思う
飛び立ってはいけない、怖い、と思っていた
普通になりたいから
だから普通のしあわせを求めたけど、やっぱりペルソナを主人格にはできないらしい
あと普通は一番難易度が高い
アルバイトの面接後
一昨日、アルバイトの面接に行った
カードの支払いと収入日が良くないズレを起こしているというフリーランスあるあるで、手持ちが不安だったので受けた。
雑用っぽかったので気軽に受けたら面接が2回もあると言われて「だる」と思った。
3日前に見つけて30分くらいで面接も決まって、「…仕事、できそうですよね、大丈夫そう」と言われ「HAHAHA..ソンナコトナイデス」と口から出して面接も終わり、なぜか門前仲町に行ってみた。
とりあえず電車に乗ってなんとなくで降りて、喫茶店でカード会社に電話するもあんまりにも繋がらない。
お前な、払えなかったらお前のせいだからな!
と腹立ちつつも几帳面で気弱なので浅草橋に移動しても電話を続け、最終的に「よくわからん窓口に履歴だけ残してコールバックさせる」という荒手の手段に出た。
浅草橋をブラつきながらカード会社に電話し、恋人にも電話したら寝てやがった。今すぐ起きろ
とっぷり日が暮れた夕方に神社の前で電話がかかってきて「いやすみません担当部署ではないのは百も承知なのですがかくかくしかじか」と平身低頭謝って話すとすごく良い方で内線から部署を変えてくれて無事終わった。
すまんな!狡くて!
の、珍道中を繰り広げ、帰りながら「帰りたくない」と思いながら「帰りたくない」と恋人にこぼしながら帰った
持て余す何某
果たして最終面接は断った
恋人に「どうしよう迷ってる」と言うと「キャリアアップになるならやればいい」と言われ「でも割に合わない」と言うと「そこだよ、だったらやめろ」と言われる。
おまえ仕事で絶対そんな風に言わねーだろ!
やさしく言え!
と腹が立つ。
フリーランスの弊害があるとしたら、真人間から遠のくことと、自分の単価がバグを起こすことと思う。
それもこれも求めた家のため、と思うけれど、その家は最早かたちを成していない
わたしが求めるものは、まだ自分でも理解できていないような気もする
とりあえず家のための職探しの日々を続ける
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