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ザッハトルテ = サケル

ウィーン発祥のチョコレートケーキ「ザッハトルテ」。
クレメンス・メッテルニヒに仕える料理人だったフランツ・ザッハーが1832年に考案したと言われています。
フランツの次男が開業したホテル・ザッハーのスペシャリテとして人気を博したものの、後に訪れたホテルの経営難の際に洋菓子店「デメル」が借金のかたにレシピを取得したと言われています。その後ホテル・ザッハーとデメルはザッハトルテの販売権をめぐり7年間も裁判で争うことになりますが、裁判所の判決は両者に販売権を認めるものでした。
なんとも興味深いお話です。

さて、このザッハトルテですが実はイタリア人も大好物。そしてイタリアでは「サケル」と呼ばれ親しまれています。
日本人には聞きなれない響きですが、ザッハトルテのペル「Sachertorte」をイタリア語読みすると「サケル トルテ」となります。「トルテ」や「トルタ」はイタリア語でも「ケーキ」の意味ですので、「sacher」の部分のみ「サケル」と呼ぶことが一般的です。
もちろんBicerinでも人気のメニューです!

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レシピを開発したフランツも、後の世まで愛されるケーキの考案者として、天国で喜んでいそうですね。

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