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「ようこそ映画音響の世界へ」 | 映画がもっと好きになる #映画レビュー1

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「ようこそ映画音響の世界へ」(2019)
音楽、声、効果音など、映画を彩る様々な“音”はどのように作られ、どういった効果を生んでいるのか/ハリウッド映画音響の歴史を網羅した世界初のドキュメンタリー

いや〜〜、よかった。今作の内容と重複する所も多々あるけど、個人的な感想を記録します。映画の中の「音」の良さって、映像では伝えきれない情報および感情を、短い時間で無駄なく伝えられるところにあると思う。

映画の中で流れる音楽が好きで、最近だと「ブルーバレンタイン」で印象的に流れる “You and Me”をずっと聴いてた。別れる直前の夫婦の姿を映しながら、その合間に、幸せな思い出と、当時の象徴となり得る曲を入れることで、やりきれなさが増幅して、幸せいっぱいな曲であるはずの “You and Me” が苦しく聴こえる。

刺さる観客にとっては、ここでその映画の深みが、ぐんと増す(気がする)。心に残る印象的な曲が1曲でもあれば、その映画は良作だと思う。

今作では音楽だけではない、音響の全てを教えてくれる。

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音響というものに対して知識が乏しい私にとっては、全てが新鮮で、最高に楽しい時間だった。ずっとワクワクしてた。映画の、そして音響の奥の深さに感動した。

今作の中で例に挙げられた映画の中で自分が観たことのある作品は数作しかなくて。映画欲が最高潮にまで上げられちゃいました。観たい作品が多すぎる。最近の音響技術が素晴らしいのはもちろんだけど、昔の作品の音作りの工夫も愛おしすぎて。

より映画そして音響が愛おしくなった。良い作品でした、本当に。

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