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12のアルバイトを振り返る〈2〉コンビニ弁当の工場

12のアルバイトを振り返る。2つ目は、コンビニ弁当の工場。たった1日で辞めた、高校生の夏休みの苦い思い出の1つ。

きっかけ

当時、大失恋をしてやけくそになっていた高校2年生の自分は「将来なんてどうでもいい、家にもいたくない、バイトしよう」のモードに突入。学校にばれにくいバイトを探していたところ、コンビニ工場のバイトを見つけ応募。

バイトの内容

ひたすらコンビニ弁当のお肉にソースを塗ったり、ご飯にごまをかけたりという流れ作業。周りは主婦さんばっかだった。

どんなことがあって、どんなことを思ったか

同市内ではあったものの、意外と遠いことに気付いた前日。単純作業は苦手だけどたぶん大丈夫でしょと楽観的な頭で迎えた当日。

怖がりのくせに意外と考え無しに行動する部分は今でも変わってない。自分の良くない部分として認識しているのに、変わらないというか、変える気が起きないことに対するもどかしさを、未だに人生の至る所で感じる。

そんなこんなで仕事が始まった。ひたすら流れてくるお弁当と、熟練のおばさん。びっくりするくらい時間の流れが遅かった。フラフラになりながら迎えたお昼。そこでは高校生が珍しいのか、あるいは見ない顔だからか、通り過ぎる人みんなにじっと見られた。食堂では、うどん、そば、定食が300円くらいで食べられた。私はうどん。1人でつるつる。当時はツイ廃だったので、お昼休みの45分で10個ほどツイートをした。

そうして迎えた午後。変わらず流れてくるお弁当。熟練のおばさんは楽しそうに仕事をしていて、純粋に尊敬した。シフトは18時までだったけど、その日は残業があり19時になった。18時まで必死のカウントダウンをしていた私にとって過酷すぎる1時間だった。仕事の後はお母さんに迎えを頼んだ。「家にいたくない」と言ってる割に甘えちゃってるのが反抗期だな、と今になっては思う。

次の日の朝、派遣会社に電話をし辞めることを伝えた。仕事を辞めることを伝える瞬間は何度やっても緊張するけど、初めてだったので余計に心臓がバクバクだったことを覚えている。何事においても責任感が薄い自分にとって、責任感の裏返しでもあるこの緊張は、大切にしないといけない感情だと思う。

たった1日の出来事でも、そこで感じた感情はしっかり自分の中に残っているということが面白い。でも人生はそんなことの積み重ねだと思う。今日も明日も、毎日しっかり心を動かして生きていきたいな。

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