マガジンのカバー画像

そうさくしゅうかい所

177
そうさく八百万の神が集う集会所。 ここにはありとあらゆる「創作」が集まっています。 あなたの心のままに手に取ってご覧ください。
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

◇不確かな約束◇第4章

このお話の続き。第4章をMizukiが書きます。 *** シュウにお別れを切り出したその日、 カ…

Mizuki
3年前
40

◇不確かな約束◇第5章 上

「えっと、じゃあ、プチトマト、レンコン、ゴボウと、ししとう。で、あとは、シイタケもお願い…

◇不確かな約束◇第5章 中

さっちゃんこいつな、めちゃめちゃ酒弱いねん。こいつのアルコールの強さ、電力で言うたら、ボ…

◇不確かな約束◇ 第5章 下

だから、あんなやつ忘れて、なんか大学生らしいことはしたいんですけどね。でも相手をどれだけ…

◇不確かな約束◇第6章 上

「これがポプラの木か」 私は、まだ茶色がかっていて芽吹く前のポプラを見上げて独り言をいっ…

◇不確かな約束◇第6章 中

そんな竜也との出会いがあってから数ヶ月が経ち、大学の忙しさも本格的になってきた。 どうし…

◇不確かな約束◇第6章 下

それから1週間ほど経ったある日、私はいつものように宝来亭に夕食を食べにいった。いつも止まってる竜也のバイクはなかった。あれ、今日は休みなんだ。まぁたまにはひとりでゆっくり食べるか。そう思いお店に入った。 「あっ、い、いらっしゃい」 店長は声をかけてくれたけど元気がない。これだけ通いつめていると声色で感情が伝わってくる。 店長は持っていた鉄鍋を静かにコンロに置いて、私を奥の座席に呼んだ。 「どうしたんですか?」 私は珍しく真剣な顔の店長を前にして聞いた。店長は畳に膝を

◇不確かな約束◇ 第7章 上

疲れた。たとえ広島からは近回りの福岡でも、ペーペーの営業の俺が出向く出張。一人で行ったの…

◇不確かな約束◇ 第7章 中

経理の笹川さんに怒鳴られた。たいしたことのない出張に行って、簡単な伝票も期日通りに、間違…

◇不確かな約束◇第7章 下

東京行きが決まってから、カナさんは、会社でも、どこにいるのかわからなかった。もう同じ職場…

◇不確かな約束◇ 第8章 上

今頃ポプラの木が芽吹いているのだろうな、と思った。 いや、外は通って歩いて来ている。だが…

◇不確かな約束◇   第8章 中

そんな学会での一幕があったが、札幌に戻ると学会の祭り気分も吹き飛び、また忙しい日常に戻っ…

◇不確かな約束◇ 第8章 下

また、馬場ホルにいた。 あれから毎月、旭川に通うようになった。『けもの道場』の後は皆で会…

◇不確かな約束◇第9章スナヌキ

昼休憩から戻ってくると、部長に呼ばれた。 来年3月に横浜で開催されるボートのイベントがある。うちの会社も小型船を展示するようで、広島本社からは俺が。そして東京支店からもう一人。その二人で展示会を担当してほしい、ということだった。 東京支店の社員は、ほとんどが新規で受注中の京浜工業地帯の観光用クルーズ2隻の応対があり、今回の展示会は、東京支店だけでは対応できないのだという。 「あ、それで、東京からは、佐伯、出すから。やりやすいだろ、あいつだと。」 あ、はい。としか答えら