見出し画像

失敗から生まれた絶品スイーツ

【本記事は、2020/6/19、LINEで配信されたものです】

昨日の朝ドラ(エール)に、タルト・タタンというお菓子の話が出てきました。

あるホテルの調理担当者がアップルパイを作ろうとしたところ、りんごを炒めすぎてしまったそうです。

なんとか失敗を取り返そうと、タルト生地をのせてオーブンに入れたら、なんと、ものすごく美味しいものができました。

あきらめてゴミ箱に捨てていたら、この絶品スイーツは生まれなかったのですね。

ポストイット(付箋)についても、3Mのホームページに面白い話があります。

ある研究者が強力な接着剤を開発していたところ、失敗して、接着力の弱いものができてしまいました。

でも、何かに使えないかと、社内でアイデアを求めまわったのですが、なかなか用途が見つかりません。

5年後のある日、教会の聖歌隊のメンバーだった別の研究者が賛美歌集を開くと、しおり代わりに挟んでおいた紙切れが滑り落ちてしまいます。

そこで、同僚が開発したあの接着剤を使えば、滑り落ちないしおりができると、ひらめいたのです。

開発者があきらめ、使いみちのアイデアを他の社員にたずねていなかったら、ポストイットは誕生しませんでした。

聖書には、失敗してもあきらめずに、神のために進み続けた人がたくさん登場します。

たとえば、ペテロはよく失敗し、何度もトンチンカンな発言や行動を繰り返しました。

中でも一番の失敗は、イエスを裏切って、3回も「その人のことは知らない」と言い張ったことです。(マタイ26:69-75

ほんの数時間前に、イエスを知らないなどとは決して言わないと誓ったばかりなのに。(マタイ26:31-35

しかし、ペテロはそこから立ち直り、ペンテコステの日には一日に何千人もの人をイエスに導いたし、その後も教会の柱となりました。

同じくイエスを裏切ったユダは、後悔の念から自らの命を絶っています。
もしペテロも、あきらめていたなら、どうなっていたでしょう。

映画監督のオーソン・ウェルズは、こう言いました。

ハッピーエンドかどうかは、どこでそのストーリーを終えるかにかかっている。

失敗したところで終えるなら、失敗者です。

しかし、失敗しても、あきらめずに違うやり方でやったり、違うことに応用したり、違う方向に向かったりするなら、成功者になるかもしれません。

あるいは少なくとも、その失敗から学んで、それを成長と進歩につなげることができるでしょう。

「失敗イコール失敗者」ではありません。

ペテロを立ち直らせた、イエスの次の言葉を、私たちの心にも留めておくといいでしょう。

ルカ22:32
わたしはあなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った。それで、あなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力づけてやりなさい。

◆ ◆

ミカ7:8
たといわたしが倒れるとも起きあがる。たといわたしが暗やみの中にすわるとも、主はわが光となられる。
詩篇37:24
たといその人が倒れても、全く打ち伏せられることはない、主がその手を助けささえられるからである。
箴言24:16
正しい者は七たび倒れても、また起きあがる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?