"その人"と題してポエムを書いてみました。
この世は本来詩人の世界。
感性を奪われた、忙しい現代人にとってはあまり日常ではないかもしれないけれど、
ポエムを書いてみました。
読んでいただけたら嬉しいです。
ある人のことについて書きました。
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その人
その人はあるときその国に降り立った
その国が世界の希望だと言って。
その国に住む人たちはその人が何者なのか知らなかった
いつしか人が人を呼び
次第にその人のもとに集まるようになった
一人増えては一人去り
集まっては散り集まっては散り
そんな中でその人は
何一つ揺らぐことなく
同じことをずっと語っていた
何を言っているのか
何がしたいのか
わからない
誤解され、バカにする人もいた
奪おうとしたり
傷つけようとしたりする人も
たくさんいた
でもその人はずっと変わらずやり続けた
気にすることなく
責めることなく
囚われることなく
語り続けた
また人が人を呼び
集まっては離れ集まっては散り
そんな中でも
その人は
耳の聞こえない人に
ずっとかわらない姿勢で語った
その人のことを
陰でわるく言う人もいた
自分の利益のために使おうとする人も
何人もいた
けど、その人は
かわらない姿勢で、その国の人に語り続けた
あなたたちが何者かを伝えなければならない
ずっと変わらない姿勢で語り続けた
その国に住む人は
自分たちのことを知らなかった
その人は目の見えない人たち一人ひとりに
かれらが何者なのか語り続けた
不生不滅
釈迦がかつて説いた教えを
こどもにもわかるように
イメージを伴う言語を編み出して
わかりやすく語った
アインシュタインの相対性理論を
誰でもがわかるように
新しく発明したその易しい言語で語った
その国に希望が見出せない若者に
その人の目が輝くような希望をみせた
孤独な現代人に
誰よりも親身になって耳を傾けた
耳の聞こえないその人に
宇宙の仕組みを語った
その国のほんとうの姿を語った
目が見えない人に
その国がどんな役割をもっているのか
あなたが何者なのか
語った
なぜこんなに年月が経って
無視され続けても
あなたはやり続けるのですか
そう問うた人がいた
あなたたちの住むその国が大好きだからしょうがない
その人は言った
目の見えない人たちで溢れる
”日本”と呼ばれるその国の目が
もうすぐ開けようとしている
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Noh Jesu×令和日本×心の時代のポエムです。
お読みいただきありがとうございます。