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【BFT代表取締役×経営コンサルタント対談】未来をつくる経営者の育成 第1弾 | BFTオープン社内報

こんにちは!
株式会社BFT東京本社 2024年新卒入社の大西です。

BFTでは、会社の理念を理解し、将来のビジョンに興味を持つ若手社員を「NEXT40」として集め、次世代の経営者を育成しています。先日、その取り組みの一つである「財務分析」について、関根壮至さんにお話をお聞きしました。
今回の記事では、代表取締役の小林と関根さんに対談形式でインタビューを行い、お2人の出会いや、今回財務分析をやることになった経緯、そしてお2人の価値観についてなど、興味深いお話を伺うことができました。ぜひ最後までお楽しみください!

関根さんプロフィール

ランナーズ株式会社 代表取締役 関根壮至
1972年、新潟県出身。成蹊大学工学卒、2023年3月法政大学専門職大学院MBA修士課程修了。電子機器製造業、モバイル通信キャリア、外資系大手ソフトウェア企業(米国Microsoft日本法人)を経て、同族が経営する企業の代表取締役になり業績を急拡大させるも、親族内のお家騒動によって会社を去る。2021年4月にランナーズ株式会社を設立し、自身の経営者経験を生かした後継者育成に取り組んでいる。


関根さんがBFTと一緒に仕事をすることになった経緯

--なぜ小林さんは関根さんに依頼したのですか?

小林:
元々の出会いは、私がフジテレビにいた時に、Microsoftの営業担当を関根さんがされていて、その頃から関係があったんです。その後、関根さんは家業を継がれて会社を経営されてから、コンサルタントになられました。こういった経験のお話を伺った中で、依頼したいという興味が沸いたことが理由です。

関根さん(以下敬称略):
一番最初は、弊社のホームページ経由で小林さんから「今何やってるんですか?」って連絡が来たんですよ(笑)。

小林:
頑張ってるかな~って思って、たまにホームページを見ていたんですよ。そしたら社長が変わっていたので、「あれ?」ってなって。そこで、共通の知人に連絡して探し、ホームページから連絡しました。その頃は携帯電話の番号もわからなかったんです。

関根:
最初はかなりびっくりしました(笑)。お会いしてすぐ「お願いします」って感じではなくて、最初2、3回飲みに行きましたよね。

小林:
ただ飲んでたよね。お互いの20年くらいをまずは知るっていうところから、、

--なぜ関根さんは引き受けようと思ったのですか?

関根:
小林さんから「次の会社を担う人材を育てたい」という話を聞いて、自分もそういうことをやってきたので協力できるかもしれないと思いました。また、小林さんにお世話になっていたので、その恩返しをどっかでしたい気持ちもあり、OKしました。小林さんに声かけていただいたときはすごくうれしかったんですよ。私にとってやりがいのある仕事だと思って、やらせていただきました。

関根さんの講義の狙いとは

--今回の財務分析の講義の狙いを教えてください。

小林:
その前にやっていた、新規事業検討の中で財務分析を行った成果が良いとわかったため、中期計画でもNEXT40の人たちに財務分析を経験してもらうことにしました。私自身は財務分析が若い人にとって意味があるかわからなかったんですよね。でも、新規事業や直接お客様と取引するビジネスを広げる上で、財務分析は重要だと気付きました。特にIT投資をお客様と一緒に考えるっていう意味合いで。

関根:
私の狙いは、「講義を受けたことで会社がよくわかりました」って言ってもらえることと、議論する上で、数字による目標設定や会社の像を考える重要性をわかってもらうことです。
NEXT40の皆さんが会社の将来像について話しているのを聞いた時、会社の良い点や課題については語られていたものの、数字に関する話がほとんどなかったことに気づきました。その時思ったのは、会社のことをちゃんと理解していない状態で議論しているのではないかということです。また、議論の軸がそろうものがなく、話がかみ合っていないと感じました。NEXT40の皆さんが会社の将来像を考えるというミッションを負っているなら、思いだけじゃなく、まず数字的な視点を持って会社を正確に把握しないと、と思いました。

--具体的にはどんなことをしたのですか?

将来を考える上で客観的に自分の会社を理解できるようになるために、財務分析とSWOT分析をやりました。数字の情報と数字以外の情報を両方見て、初めて会社ってわかるんですよ。かつ、同業他社とBFTを比べてもらいました。そうすることで、より客観的に自社の状況がわかります。

講義を受けたことによるNEXT40の変化

--講義やワークを通して、その中でのBFT社員の取り組みに対する印象や感想を教えてください。

関根:
終わった直後は、みんな見たことない会社の姿を見た感じで、「よくわかりました」と言っていましたね。その後、Slack上の会話を見ていると、前よりは会話がかみ合っている気がしました。将来を考える時に、ある数字から会社の問題点を見つけ出し、直していこうっていう議論がされていると思いますよ。今まではそういう具体的な話よりも、職場に対する不満が多かった気がします。

小林:
顕著なところで言うと、10月にビックサイトでやる全社会議の予算を立てる時に、NEXT40のメンバーが勘定科目で立ててくれたことはびっくりしました。こんなに軽く理解できるもんなんだって。

関根:
普通の会社って社員の人にほとんど数字が公開されてないんですよ。よくあるのが、社長が「コストダウンしろ」と指示しても、社員はどの部分にコストがかかっているのかわからない。その結果、なんとなく取り組むしかなくなってしまうんです。
数字を社員に見せることは、仕事をよくするための道具を与えるみたいなものです。そのため、経営者の人たちには、「まず数字で分かるようになってください。現場と数字を見比べているとそのうち数字を見なくてもわかるようになってきます。」と伝えています。NEXT40の人たちも、ゆくゆくは数字と実際現場で起きていることを両方行ったり来たりして、完全な経営者になっていくのがいいと思います。

コンサルタントへの転身

--関根さんに質問です。コンサルタント業に転身する際に、最も大きな変化は何でしたか?

関根:
組織に支えられる立場から、何でも自分でやらなければいけない環境への変化が一番大きいですね。また、今までは販売する製品・サービスが商品でしたが、今は自分自身が商品であることも大きな変化です。

なぜコンサルタントになったのか?

小林:
そもそもなんでコンサルタントをやろうって思ったんですか?

関根:
自分と同じような悲惨な目に合っている人たちを救いたいと思って始めました。私が後継者として経営の仕事をやっていく中で、誰からも何も教えてもらえなかったんです。失敗しないとわからないことが多く、すごく効率が悪かったんですね。経営者のスキルを身に付ける上で、みんな生産性のいいやり方で経営を覚えているわけじゃないんです。

小林:
確かにそれは言えるなあ。試行錯誤の末っていうところありますよね。

関根:
そうなんですよ。あとは、私が経験したことって、普通の人は経験しないですよね。神様が私にこの経験をさせたのには意味があると思っています。この悲惨な状況を「運がない」と思って一生過ごすのか、それとも「これは何かやれってことだ」と捉えるかで変わりますよね。だから、私は後者のように考えて、世の中の役に立つことをしようと決意しました。

お2人が大事にする価値観とは

--経営者としての経験を通じて培ったもので、特に重要だと感じるものは何ですか?

小林:
私が重要だと思うのは、「人との関係性」です。いろんな出会いを大事にしていくことで、幸せなことに繋がっていくんですよね。人との出会いを通して学ぶこととか身に付くことが多いし、人に感謝する機会も増えるし、人間関係を広げることは大事なことだと思います。そういうのが自分にとって大切なことなんだと思います。

関根:
前の仕事で一番大事だなと思ったのは、経営者として「自然体でいること」です。自然体で接する人は社員の人たちと仲良くできるし、お客さんとも仲良くできるし、すべてが自然になるんです。社長が偉いわけではなく、社員との違いは責任と役割だけで、人間としては同じ地面の上に立っている人同士なんですよね。だからそういう姿勢はすごく大事だなと思っています。
もう一つ重要なスキルで言うと、「目配り気配り」ですね。中小企業では社長しかできない仕事で、中間管理職の人たちは実務に追われ全体を見渡す余裕がありません。社長は会社全体を定点観測しながら、問題や困っている人を見つけます。社長は海でいう灯台みたいな存在で、船を見守り、おかしな船がいたら光で導いてあげる役割なんです。

おわりに

筆者は経営についてはまだまだ勉強中ですが、今回の対談を通して、数字から会社を理解することに対する興味が一層深まりました。実際に、BFT社員は経営に関するさまざまな数値を見ることができ、会社の実情を理解する機会が多く設けられているように感じます。また、経営者でありながら気さくで親しみやすいお2人のおかげで、リラックスしてインタビューを楽しむことができました。これからも会社の変化に注目しながら、自分も少しでも貢献できるように頑張っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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