仕事ウラはこんなかんじ
「デザイナーに依頼してんけど何であんなに時間かかるん」
そう言われると、色々言いたいことはあるのですが、まぁ、気持ちはわかる。
私の場合で、ウラがわを少しお話ししてみようかと思います。
全員がこうってワケじゃあないと思うけど、たぶん似たようなことはしてるかと。
1.ヒアリングと内容の整理
とにもかくにも、最初は相手の希望を聞かねばなりません。
何についてのチラシなのか、どんなイメージに仕上げたいのか、そのサービスや商品はどういったものなのか、などなど。
相手の頭の中を掘って掘って掘り下げます。
このとき必ず明確にしておくことが
・ターゲット
・制作する目的
です。
この情報はこのあと制作するうえでの軸になるので、必ず確認します。
2.軸を決める
「これはこうしていくぞ!この方向で進めるぞ!」
っていう軸のところです。
「お年寄りへの注意喚起」
「若者がとっついやすい和装」
「ファミリー層が気軽に遊びに来れるイベント」
などなど。
これから制作するデザインはどういう方向性がいいのか、依頼主の希望やターゲットを色々合わせて、1番良さそうな軸を1本決めます。
2本迷ったときは、素直に依頼主にお話しして「どっちがいいですか?」って聞くことも。
3.デザイン案を考える
軸が決まったら、それを実際どんな形にするか考えます。
依頼主の希望やターゲット、決めた軸から外れず、きちんと全部を集約したデザインを考えないといけないのでめっちゃ時間かかります。
ちなみにこの時点ではPCは使いません。
ノートに殴り書きしています。
だいたいこんなカンジ。
とにかく色んな形を出します。
使えそうなアイデアはメモっておきます。
多分なに書いてるのかよくわかんないと思います。
いいんです自分が理解できれば。
4.素材の整理
依頼主からは掲載する文字原稿や写真をもらってます。
それを掲載するのにいい感じの形にします。
長い説明文は端折ったり。
要点を切り取ってコピーを作ったり。
映えるように写真を加工したり。
このときよく私は何屋さんなんだろうかと思うことがあります。
5.形にする
やっとイラストレーターを立ち上げます。
あんな殴り書き見せても伝わりませんからね。
ちゃんと伝わるように、ほぼ完成形ぐらいの形にします。
このときに「あれ?イマイチ?」ってことが起きたりもします。
そのときはその場で調整したり、ノートに戻ったり。
とにかく、ちゃんとお見せできてどの案がいいか選んでもらえるものを作ります。
6.寝かせる
急にパン焼いたりしてません。
出来あがった案は勢いでそのまま相手に送りたくなりますが、いったん落ち着こう。
出来あがったときは、私疲れてます。
アドレナリンぶわーーーーって出てます。
そういうときに勢いで送っちゃうと、大体なにかやらかしています。
だから可能であれば一旦おいて、一晩寝て、朝になったら新鮮な気持ちで落ち着いてチェック。
ちゃんとミスしてないかチェックできるし、新しい案が出て手をくわえたりできます。
7.お直し
依頼主にお見せして、必要あればお直しします。
むちゃなお願いや、それはやめた方がいいぞってお願いは止めます。
それも仕事のうちかなと思って。
8.最終納品
私が1番苦手で1番しんどい作業です。
依頼主にデータを送ったり、印刷所へ入稿したりするのですが、これ送っちゃうともう取り返しがつかないわけですよ。
だから最後に、誤字はないか、情報の誤りはないか、入稿するのにちゃんとしたデータになってるか……
めちゃくちゃ見ます。
私どんくさい心配性なので、自分のことあんまり信用してないんですよね。
とはいえ私ひとりでやってることなので、他の人にも頼れません。
なので、その場でのチェックと、また一晩おいてからのチェックと、最低2回は行います。
時間がないときでも、1度チェックしたあとに少し散歩してから2度目のチェックをしたりして、できるだけミスがないようにしています。
解放感
終わったらいっぱい寝ます。
喜んでもらえた嬉しさをかみしめて、いっぱい寝ます。
ほんでまた頑張ります。
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